スイスの高級腕時計メーカー「ロレックス」。時計に詳しくない人でも、ロレックスの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。高級時計ブランドの中でも知名度や販売数が高いため、総合的なブランド力では別格の人気を誇ります。
中でも「GMTマスター」は、時差を利用して第3時間まで読み取れるため、トラベル向けウォッチとして旅行や海外出張が多い人などに人気があります。ここでは「GMTマスター」の歴史や魅力について触れていきます。
「GMTマスター」は、ダイバーズ仕様の回転ベゼルに時差が分かる機能を搭載したウォッチ。1955年にセカンドタームゾーンを備えるウォッチとして「GMTマスター1」が誕生しました。
当時は、民間航空機が定期就航を始めたばかりであったため、海外旅行に憧れる人も多くいました。そこにロレックスは目を付け、パイロット向けではなく、手軽に時差を確認できる時計に着目しました。
ロレックスが展開する人気シリーズ「サブマリーナ」に採用している回転ベゼルに24時間目盛りを施し、GMT針を追加することで初代「GMTマスター1」が誕生しました。
1950年代に広告や雑誌などで、パイロットが「GMTマスター」を着用している写真やイラストを使用し、大々的に「GMTマスター」のPRを行うことで知名度を上げていきました。
1959年には、アメリカの有名なフラッグ・キャリアであったパンアメリカン航空が「GMTマスター1」を公式ウォッチに採用するなど、人々にとって「GMTマスター」は、エリートの象徴として広く認知されるようになりました。
現在、製造・販売されている新品の「GMTマスター」は、2018年から販売されている4世代目の「GMTマスター2」。現行モデルには、40mmのケースを採用し、従来品から約15%のエネルギー効率アップをした「キャリバー3285」を搭載しています。
また、駆動時間も約70時間を誇り、日差もプラスマイナス2秒の高精度クロノメーター認定を実現しています。2022年の新作では、レギュラー展開では初となるレフティー仕様のモデルも発売されるなど、注目度も高まっています。
現在、ロレックス公式ホームページでは、10種類の「GMTマスター」の詳細を確認することができます。
レッド×ブルーとブルー×ブラックのツートンベゼルに加え、レフティー仕様の6モデル展開。ジュビリータイプだけでなく、オイスター仕様のブレスレットモデルも取り扱っています。
ブラウン×ブラックのセラミックベゼルを使用した1モデル展開。「カフェオレ」「ルートビア」などの愛称で親しまれています。
18Kゴールドで作られたケースやブレスレットを採用した3モデル展開。定番のペプシカラーモデルから、高級感漂うブラウン×ブラックのベゼルを採用したモデルを扱っています。
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