日々の健康管理に欠かせない「体温計」。登園前の検温をはじめ、仕事によっては通勤前に検温しなければならないこともあるでしょう。こうした場面はもちろん、体調不良のときの体温チェックにも必要なアイテムになりますので、最低でも1つは体温計をお家に準備しておきたいところです。
最近では、短時間で正確に検温できるモデルも多数出ており、中には衛生的に使用できる非接触式の体温計も存在します。これから紹介する選び方を参考に、利用シーンに合ったモデルを探してみてくださいね。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
まず、電子体温計には「実測式」と「予測式」の2種類の測定方式が存在します。実測式は温度上昇が止まるまで測定する方式のことで、正確性の高さが特徴です。微妙な体温の変化も見逃したくない、とにかく測定の精度にこだわるという場合におすすめのタイプになります。
正確な数値を出せる一方で、脇で約10分、口で約5分の測定時間が必要になります。そのため、じっとしているのが難しい子供を相手に検温するときは、苦労するかもしれません。
一方、予測式は測定した情報を分析、演算し、20秒前後という短い時間で体温の予測値を算出することができるタイプ。実測式と比べて正確性は劣りますが、スピーディーに測れるため大人しくしているのが難しい子供の検温をするとき、忙しいときの検温にも役立ちます。
中には、予測式の測定時間を過ぎた後に引き続き測り続けることで、実測式の測定に自動で切り替わり、より正確に体温が測れるという予測式と実測式の兼用タイプもあります。これなら、ケースバイケースで使い分けられるので便利ですよ。
大人やある程度じっとしていられる子供なら、口や脇で測定する一般的な電子体温計でも問題ないでしょう。しかし、赤ちゃんの検温となると、起きているときは20秒前後の予測式でも対応が難しいかもしれません。
このようなケースで便利なのが「耳式体温計」です。耳式体温計は、その名の通り、耳に入れて測る体温計です。体温計を耳に挿してから、わずか約1秒で測定が完了するので、赤ちゃんを相手にした検温でもストレスなく行えます。
スピードに加えて衛生面も重視したいという場合は、「非接触式体温計」がおすすめです。額にかざすだけで検温でき、耳式と同じく必要な時間はたったの約1秒。電子体温計や耳式体温計とは違い、肌に触れることがないため、非常に衛生的です。家族で使い回したり、複数人の体温を測ったりする場面で便利なタイプと言えます。
ただし、耳式も非接触式も、計測値にばらつきが出やすいというデメリットがあります。耳式は耳に入れるときの角度、非接触式は周囲の環境やかざす位置などによって、うまく測定できないことがあるので、その点は認識しておきましょう。
体温計を選ぶ際は、体温測定以外の機能にも注目してみてください。例えば、子供が寝ている間に検温したいというときは、「ミュート機能」が付いていると便利です。ピピッという計測音が鳴らなくなるため、子供を起こさずに静かに検温が行えます。
また、「バックライト機能」が付いていれば、暗い中でもモニターの数値を確認できるため、部屋の明かりを消したまま検温することができます。これなら、モニターを見るために電気を点ける必要がないので、子供を起こしてしまう可能性も減るでしょう。
これまでの検温結果を記録できる「メモリー機能」も便利ですよ。前回分だけ記録できるものが多いですが、中には約10回分の体温を記録できるもの、アプリと連携して日々の検温結果をスマホの画面にグラフ形式で表示してくれるものもあります。
アズワンの「電子体温計 MT850」は、約20秒の予測式測定に対応した電子体温計。約10分の実測式測定で、正確に体温を測ることも可能。先端部が曲がるようになっており、脇にフィットしやすいのが特徴の1つです。
37.4度以下なら緑色、37.5度以上なら赤色に光る便利なバックライト機能を搭載。バックライトの色を見れば、一目で発熱状態なのか判断することができます。また、IP67の防水性を備えているため、使用後は水洗いして清潔さを保つことも可能です。
オムロンの「電子体温計 MC-6800B」は、約15秒で素早く検温できる電子体温計。予測測定後に測定し続けると、自動で実測式に切り替わり、約10分待てばより正確な計測値を出すことが可能です。
測定記録はスマートフォンに転送して管理できます。使い方も簡単で、専用アプリの「OMRON connect」を立ち上げ、画面の指示に従っていくだけ。測ったばかりのデータを、音波通信で手軽にアプリ上に保存することが可能です。
ドリテックの「先が曲がるやわらかタッチ体温計 TO-204」は、大きめのモニターを搭載した電子体温計。数字が大きく表示される以外にも、バックライト機能を搭載していることもあって、視認性に優れたモデルとなっています。
約15秒の予測式と、約10分の実測式の2つの測定方式に対応しています。測定完了後は大音量のアラームで知らせてくれます。また、37.8度以上の発熱時はバックライトが赤色に光り、発熱アラームが鳴るようになっています。
先端部は柔らかく曲がり、脇にフィットしやすくなっています。先端部は抗菌仕様で、衛生面に配慮されているのも特徴の1つ。その他、専用のケースが付属します。
ドリテックの「触れずに測れる非接触体温計T0-401」は、こめかみにかざして体温を測定する非接触式体温計。約1秒で素早く測定できるのが魅力で、赤ちゃんの検温や介護における体温管理など、普通の電子体温計では検温が難しいときでも対応できます。
バックライト機能付きなので、暗い場所でもモニターが見やすくなっています。24回分のデータを保存できるメモリー機能を搭載。体温だけでなく、モードを切り替えれば、ミルクや沐浴用のお湯の表面温度を測ることも可能です。
タニタの「タニタ非接触体温計 BT-54X」は、額にかざして約1秒で検温できる体温計。画面が大きめで、かつバックライト機能も付いているので、非常に見やすくなっています。
測定結果が38度以上になると、電子音の鳴る回数が増え、発熱を知らせるマークが表示され、赤色のLEDが点灯し、異常を知らせてくれます。測定結果については、過去30回分を保存することができます。
また、モードを切り替えることで、ミルクやスープなどの表面温度を測ることも可能です。
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