「Fireタブレット」はAmazonが販売するタブレット端末。なんといってもコストパフォーマンスの良さで人気があり、Amazonの電子書籍「Kindle」や動画配信サービス「Amazonプライムビデオ」を楽しむのにも向いています。
今回は最も大画面の「Fire HD 10 Plus」に注目。価格は、32GBモデルが1万8980円(税込み、以下同)、64GBモデルが2万2980円とかなりの安さです。まずは外観やサイズ、基本操作についてチェックしていきましょう。
Fire HD 10 Plusは10.1インチディスプレイを搭載しており、本体サイズは、247(幅)×166(高さ)×9.2(奥行)mm、重さは468g。動画コンテンツなど迫力のある画像を楽しむことができます。
片手持ちには向かず、基本的には縦持ちでも横持ちでも、両手でしっかり支えるのが推奨。タッチ操作する際には、片方の手のひらの上に背面を載せる感じで、もう片方の手の指で操作します。電子書籍をスワイプしながら読み進める場合には、両手で持って、親指でページをめくる感じですね。
このクラスでは軽量な部類ですが、映画など長時間の動画を視聴する場合には、スタンドを用意するか、何かに立てかけておくと、手が疲れません。
Fire HD 10 Plusは製品名に“HD”とあるように、10.1インチディスプレイの解像度はフルHD(1920×1200ピクセル)。下位モデル(Fire HD 10)より10%明るくなった液晶パネルを採用しています。
フルHDで表示できると、動画のほか、Webブラウジングなどもパソコンに近い感覚と言えるでしょう。
カメラは、2メガピクセルのインカメラと5メガピクセルのメインカメラを搭載。通常の写真撮影に使用できるほか、ZoomやSkype、Microsoft Teamsを利用してビデオ通話することもできます。
物理ボタンや端子類は、縦向きにした場合は本体上部に、横向きでは右側面になるよう集中して配置されています。
(縦向き状態で)一番左上にボリュームボタンがあり、その隣が電源スイッチで画面・電源のオン/オフが可能です。なお、音量はホーム画面で上部から下にスワイプすると開くパネルからも調節できます。
中央にはマイク端子、その右にUSB Type-Cポートと3.5mmステレオジャックが並びます。本体内蔵のスピーカーはDolby Atmosデュアルステレオスピーカーで、動画やゲームなどを高音質で楽しめます。
また、A2DPプロファイルに対応したBluetoothを搭載していますので、Bluetooth対応のイヤフォンやスピーカーなどをワイヤレスで接続して使用することもできます。
「Fire HD 10 Pro」のストレージは、32GBと64GBの2種類。加えて、microSDカード(別売)の利用により最大1TBに容量を拡張できます。
内蔵ストレージが32GBまたは64GBならある程度の動画コンテンツを保存できますが、例えば連続ドラマを1シーズン保存するなどは難しいでしょう。microSDカードで拡張できれば、オフライン状態でも動画コンテンツをたっぷり楽しめます。
なお、メモリは4GB、プロセッサーは2.0GHzの8コアプロセッサーを搭載しており、大画面を生かしたエンターテイメントやマルチタスク操作が快適に行える――としています。この点は後編で確認していきましょう。
FireタブレットシリーズはすべてWi-Fiモデルのみで、単体でのモバイルデータ通信は行えません。
外出先で使うなら、Wi-Fi環境がある場所で使用するか、別途モバイルWi-Fiルーターやスマホのテザリングが必要です。Wi-Fiはデュアルバンド対応で802.11ac規格に準拠。セキュリティはWEP、WPAおよびWPA2に対応します。
バッテリーは大容量タイプで、Webで調べものをしたり、ダウンロードした動画を見たり、音楽を聴いたりする場合でも最大12時間利用できます。
充電関連で注目のオプションが、Anker製のワイヤレス充電対応スタンド。Fire HD 10 Plusを縦向き・横向きどちらでも安定して立て掛けられ、しかもケーブル類を気にせず充電できます。セット販売もされており、大画面を生かすのにぴったりのスタンドです。
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