自宅で手軽に大画面の迫力を味わえる「ホームプロジェクター」。ホームプロジェクターなら、映画館に行かなくても100インチ、あるいはそれ以上の大きな画面に映画を投影して楽しめます。
ワールドカップやオリンピックなどのスポーツイベントを観戦したり、好きなアニメを見たりするのにも便利です。最近では、プロジェクター1台でAmazonプライムやYouTube等が見られるモデルも出ています。
今回は、そんなホームプロジェクターのおすすめモデルをピックアップしました。用途に合ったものを選び、お家でぜいたくな映像体験を味わってみてください。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
映画やゲームへの没入感を重視するという場合は、まず解像度を確認しましょう。上質な映像体験を求めるなら、3840×2160ピクセルの「4K」に対応したモデルがおすすめです。高精細な表現を可能にしているので、臨場感のある映像が楽しめます。
ただし、4K対応のモデルだと、映像が美しい分、10万円以上の高価なモデルがほとんどです。予算を抑えて購入したい場合は、最低でも1280×720ピクセルの「ハイビジョン」、できれば1920×1080ピクセルの「フルHD」対応のモデルを選びましょう。
映像の質に関わる点としてチェックしておきたいのが、明るさを表す「lm(ルーメン)」の数値。明るさが十分でないと、暗い部屋ではきれいに見えても、例えば昼間に映画を見たいときなどは、外の光の影響で映像がぼやけてしまうかもしれません。
基本的には1500lm以上で問題なく視聴できますが、明るい部屋で映像美を楽しみたいという場合は、最低でも2000lm以上、できれば3000lm程度の明るさがあるものを選びましょう。
大きな映像を映すためには、スクリーンからある程度離れた場所にプロジェクターを設置する必要があります。製品ごとに、スクリーンからプロジェクターまでの適正な距離が設定されていますので、事前に確認しておきましょう。
例えば、40インチ投影なら1.06m、100インチ投影なら2.66mなどのように、投影画面のサイズごとに目安となる投影距離が記載されていることがあります。どのサイズで映像を見たいのか、そして、そのための距離が確保できるのか、チェックしておきましょう。
投影距離が十分に確保できないお部屋もあると思います。その場合は「短焦点タイプ」のモデルを検討してみてください。短焦点タイプなら、製品によってはスクリーンから40cm前後の短い距離からでも、100インチの大画面投影が可能です。
また、壁やスクリーンの真正面にプロジェクターを置くことが難しいこともあるでしょう。その際に便利なのが「台形補正機能」。斜めから投影して映像が歪んでしまった場合でも、映像を長方形の正しい形に調整することができます。
ただし、台形補正機能付きでも、自動補正は垂直方向のみの製品も多いので、斜めの位置に置く場合は水平方向の自動補正にも対応しているか確認する必要があります。
AmazonプライムやNetflixなどの動画配信サービスを大画面で楽しみたいという場合は、Android TV等のOSを搭載したモデルを探してみましょう。他の端末を接続することなしに、付属のリモコンを使って各種の動画サービスを利用することができます。
Android TV搭載モデルの場合、音声入力に対応していることも多く、入力の手間を省くことも可能です。また、最近では、OS搭載型でも価格が安めのモデルも多数出ています。ただし、Netflixが見られないなど、製品によって利用不可のサービスもあるので注意が必要です。
ちなみに、PlayStation 5やNintendo Switch等のゲーム機、あるいはパソコンなどの映像を投影する場合は、接続端子を確認しておく必要があります。基本的には、HDMI端子に対応しているプロジェクターなら、問題なく投影できます。
FUDONIの「家庭用 ホームプロジェクター」は、解像度が1920×1080ピクセルのフルHD対応モデル。10000:1のコントラスト比を実現しており、明暗のはっきりした高精細な映像が楽しめます。
輝度は12000lmとなっており、非常に明るいため、昼間の室内でも映像をくっきりと映し出すことができます。41インチや100インチ、300インチの大画面投影が可能。本体に2つのスピーカーを内蔵しており、外付けなしで迫力のあるサウンドが流せます。
HDMIを通じて、スマートフォンやタブレット、スピーカーなどさまざまな端末を接続できます。Wi-Fiにも対応しているので、スマホ等の端末とのワイヤレス接続も可能です。Amazonが展開しているテレビ向け映像出力デバイス・Fire TV Stickを使って、AmazonプライムやNetflix等の内容を再生できます。
Nebulaの「Nebula Vega Portable」は、解像度が1920×1080ピクセルのフルHD対応モデル。台形補正機能を搭載しており、真正面に置かなくても映像を見やすい形に直すことができます。なお、垂直方向は自動補正、水平方向は手動補正に対応しています。
投影距離は、40インチなら1.06m、60インチなら1.6m、80インチなら2.12m、100インチなら2.66m、120インチなら3.18mが目安です。USBやHDMIでの有線接続の他、Bluetooth接続、スマホ画面のミラーリングにも対応しています。
「Android TV 9.0」搭載モデルなので、AmazonプライムやYouTube、Netflixをはじめとした、さまざまな動画配信サービスのコンテンツを大画面投影できます。
XGIMIの「XGIMI Elfin ホームプロジェクター」は、解像度が1920×1080ピクセルのフルHD対応モデル。約4.8cmの薄型、重さも約973gと比較的軽量で、携帯性に優れています。200インチの大画面投影に対応しています。
ノイズ低減技術により、質の高い色彩表現を実現。瞬時にピントを合わせる「オートフォーカス機能」、スクリーンに合わせて投影サイズを調整してくれる「オートアジャスト機能」などの自動調整機能が充実しています。
自動台形補正機能も搭載されており、斜めからの投影で画面が歪んでも、きれいな長方形になるよう自動修正してくれます。プロサウンドメーカーとの技術提携で実現した本格仕様のデュアルスピーカーを搭載しており、映像だけでなくサウンドも楽しめます。
USB接続、HDMI接続、Wi-Fiなど多様な接続方式を採用。「Android TV 10.0」を搭載しており、AmazonプライムやYouTube、DAZN等のコンテンツも見られます。
Nebulaの「Nebula Capsule 2」は、約8(直径)×約15(高さ)cmの片手で持てるコンパクトモデル。重さも約740gと比較的軽量で、自宅で使えるのはもちろん、かばんやリュックに入れて外に手軽に持ち運べます。
解像度は1280×720ピクセルのハイビジョン、最大100インチの投影が可能です。オートフォーカス機能や台形補正機能などの画面調整機能が付いています。なお、台形補正機能は垂直方向のみとなっています。
8Wのスピーカーを搭載しており、小型ながら迫力のあるサウンドを流すことも可能。HDMIやUSBなど有線接続はもちろん、Wi-FiやBluetoothなどの無線接続にも対応しており、さまざまな機器を接続できます。
「Android TV 9.0」搭載モデルなので、AmazonプライムやYouTube、Huluの作品をはじめとした、多種多様なコンテンツを大画面で楽しめます。
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