【ポイ活】メルカリのクレジットカード「メルカード」はお得？ 実際に使ってみて、ポイント還元率や利便性を検証

[川崎さちえ，Fav-Log]

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　普段の買い物でクレジットカードを使う人は多いと思います。クレジットカードの種類はさまざまですが、使える店舗やポイント還元率など、よりお得で使いやすいものを選ぶと思います。今回紹介したいのが、11月に登場したフリマアプリ「メルカリ」のクレジットカード「メルカード」です。

メルカードはナンバーレスデザイン

　メルカードを実際に使ってみて、どのような点がお得なのか、利便性はどうかをお伝えします。

川崎　さちえ

フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!（当時はヤフー!オークション）を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。

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メルカリの利用実績でポイント還元率が違う

　メルカリは11月8日、メルカードの提供を開始しました。一般的なクレジットカードとの大きな違いは、ユーザーによってポイントの還元率が異なることです。メルカリ内（メルカリ Shops、メルカリストアでの購入含む）での買い物に限ってですが、メルカリの利用実績に応じて1〜4％が還元されます。

メルカード　筆者のメルカリでの購入還元率2.5％

　筆者のメルカリでの購入還元率は2.5%です。また、利用限度額についてもメルカリやメルペイの利用実績に応じて決まり、最大で50万円となっています。

　さらに、還元されるポイントには上限があります。「メルカリ」での購入の場合には半年ごと（4〜9月／10〜3月）に上限があり、メルカリ Shopsで3万ポイント、メルカリ Shops 以外でも3万ポイントとなっています（出典：メルカリ）。

メルカリ以外の買い物のポイント還元率は常時1％

　メルカードはJCB加盟店で利用可能です。気になるのはポイントの還元率ですよね。

メルカード　筆者の還元率

　例えば、スーパーで買い物をしてメルカードで支払うと常時1％が還元されます。これはメルカリの利用実績には関係ありません。また、毎月8日は還元率が8％プラスされます（エントリーが必要）。プラスされる分の上限は300ポイントですが、8日にまとめ買いをするのもよさそうです。

メルカリの売上金を支払いの清算に使える

　メルカードの支払いの清算には、メルカリでの売上金やメルペイ残高、コンビニ・ATM、銀行口座からの自動引落し、さらにキャンペーンなどで付与されたポイントで清算できます。

　メルカリの売上金を支払いの清算に利用できるのは、大きな特徴といえるでしょう。メルカリの売上金を銀行振込申請すると手数料200円がかかるので、これが節約できます。売上金をメルペイ残高にすることはできるので、今まではこの方法で節約していましたが、メルペイだとポイントが付きません。そのためメルカードでメルカリの売上金を使えるのはうれしい点といえます。

メルカード　支払いにポイントやメルペイ残高を使用

　メルペイ残高から支払うことができるのも使いやすい点といえそうです。

自分の好きなタイミングで支払い日を選択できる

　メルカードの支払いの清算は、メルカードで支払いをした月の翌月1日以降です。多くのクレジットカードでは、例えば25日や27日のように日にちが固定されていますが、メルカードは自分の好きなタイミングで清算できます。

メルカード　利用履歴

　また決済の処理が終わればメルカリアプリから即時に支払い通知を受け取ることができるので、翌月にならなくても個別に利用分を選んで精算が可能です。例えばポイントの有効期限が迫っているなら、それを使って精算することもできるというわけです。

　メルカードの利用履歴の確認や支払いの確認、履歴の管理、清算までメルカリアプリで完結するのも便利な点です。

実際に使って感じたこと

　筆者はすでにメルカードを使っています。まず使いやすい点として、申し込みのしやすさが挙げられます。本人確認が完了していれば、メルカリアプリから最短1分で申し込みが完了します。最短4日後にカードが届き、メルカリアプリでメルカードを有効化すればすぐに利用することができます。また、カードは自宅のポストに投函されるので、対面で受け取る必要がないのも便利に感じました。

　クレジットカードはナンバーレスデザインなので、万が一カードを紛失してしまっても第三者による利用を防げます。またメルカリアプリから簡単に利用停止や再開の操作ができるのも安心です。とはいえ、通販サイトなどにカード情報を入力したい場合、メルカリアプリをいちいち確認しなければならないので、面倒に感じることも。

　ポイントについては、メルカリ以外でのポイント還元率が1％なので、これはお得だと感じています。そのためスーパーやコンビニでも利用することが多いですが、今のところ問題なく快適に使用できています。新規入会＆利用で最大1万ポイントが付与されるキャンペーン（2023年1月31日まで）などのポイントがあったので、ポイントをまとめて活用して精算しています。

メルカードのキャンペーン（2022年12月31日まで）

　筆者の場合は「楽天カード」も使っているので、使い分けをどうしようかと考えています。楽天市場での買い物は楽天カード、メルカリ内の買い物はメルカードですが、スーパーなどではどちらを使ってもポイント還元率が同じです。1つの案としては、プライベート用とビジネス用で分けることがあります。筆者の場合は個人事業主ということもあり、経費の管理に使えると思いました。会社員の場合もプライベートと家族共通の買い物で分けることができるかもしれません。ただキャンペーンが行われているとそれに合わせてカードを使いたいので、使い分けの線引きが難しくなってきますね。

　デメリットとしては、JCBブランドのみしか選択できない、ETCカードや家族カードが今のところない、保険や補償サービスが付帯していないなどが挙げられるでしょう（2022年12月20日時点）。ただ、初心者にとっては扱いやすいクレジットカードだといえます。

　メルカードは誕生したばかりのクレジットカードです。還元率や利用上限額が、年齢や職業ではなくメルカリの利用実績により決まるのは、新しい取り組みといえます。メルカリのアカウントを保有する日本在住の20歳以上という制限はありますが、精算方法が多様なメルカードを持つことで、クレジットカードの使い方の幅が広がるのではないでしょうか。特にメルカリを使っている人にとっては、利便性の高いクレジットカードといえます。

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