外壁や網戸、ベランダ、玄関等にこびりついてしまった頑固汚れをなんとかしたい……そんなときに便利なのが「高圧洗浄機」です。
高圧洗浄機なら、ノズルから水を高圧噴射して、コケや黒ずみなどの落ちにくい汚れも効果的に除去することができます。手でゴシゴシ力を入れなくて済むので、掃除に費やす時間と労力を削減できるというメリットもあります。
今回は、1万円台の比較的リーズナブルな「高圧洗浄機」をピックアップしました。年末の大掃除や愛車のメンテナンスに、ぜひ活用してみてくださいね。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
玄関や庭など、広めの場所で長時間使うなら「水道接続式」がおすすめです。水道接続式は、蛇口から直接給水するので使用中に水が途切れる心配がありません。
パワフルで洗浄力に優れているモデルも多く、外壁にこびりついた汚れを落としたい、時間を掛けてしっかり洗車したいという場合にもピッタリです。
ただし、ホースを常につないでおく必要があるため、使用場所が制限されるのと、使用中にホースがわずらわしく感じる可能性はあります。
水道がない場所でも使いたいという場合は、「自吸式」か「タンク式」が便利です。自吸式はバケツ等に入れた水をくみ取って噴射するタイプ。タンク式は本体のタンクに水をためて使用するタイプになります。
小型で取り回しに優れたモデルが多く、網戸や浴室などを短時間で掃除するときに便利です。残り湯や雨水を利用すれば、節水できるというメリットもあります。
ただし、バケツやタンクの水が無くなると、その都度つぎ足す必要があります。長時間使用する場合は、水を足す作業が複数回発生してしまい、面倒に感じるかもしれません。
高圧洗浄機を選ぶ際は、「常用吐出圧力」を確認しましょう。常用吐出圧力は普段の使用時に出る水圧のことで、MPa(メガパスカル)の単位で表記されています。用途によって、必要とされる水圧は変わってきますが、基本的には5MPa以上のモデルを選びましょう。
主に網戸や浴室などの洗浄、洗車に使うなら2MPa以上で対応できますが、外壁やコンクリートの洗浄に使うなら最低でも5MPa以上の常用吐出圧力が必要になります。
ちなみに、「最大吐出圧力」が記載されていることもありますが、こちらはあくまでもテスト環境での最大値を表しているものになります。家庭で普段利用する際に出る圧力とは言えないため参考程度にとらえ、常用吐出圧力の数値をメインにチェックしましょう。
製品ごとに、さまざまな種類の交換用ノズルが用意されていますが、愛車をピカピカにしたいと考えているなら、「フォームノズル」の有無を確認しましょう。ボトルにセットした洗剤を泡立てた状態で噴射することができ、車の汚れを効果的に落とすことができます。
その他にも、強力な水流でしつこい汚れにアプローチできる「ジェットノズル」や、洗浄用のブラシがセットになっていることもあります。
あるいは、カチッとひねることで、1つのノズルで高圧モードと低圧モードを切り替えられるモデルもあります。用途に合ったノズルが付属しているか、購入前に確認しておきましょう。
京セラの「高圧洗浄機 AJP-1210」は、水道接続式のモデル。吐出圧力は6.5MPaで、家庭用としては標準的な水圧となっています。洗車はもちろん、玄関や窓、網戸の掃除等にも使えるモデルです。
水の強さを無段階で調節できるバリアブルノズルが付属します。ノズルやホース類は、本体のポケットに収納でき、上部には持ち手が付いているので、持ち運びも簡単です。本体サイズは約37.4(幅)×約41.1(高さ)×約18(奥行き)cmです。公式ストアでの販売価格は1万7490円(税込み、以下同)です。
アイリスオーヤマの「高圧洗浄機 FBN-301」は、重さ約3kgの軽量モデル。本体サイズは約29.5(幅)×約17(高さ)×約15.5(奥行き)cmと、かなりコンパクトなので、持ち運びや収納に困ることはないでしょう。
力に自信がない方や、女性も安心して使えるモデルです。水道接続式のモデルで、常用吐出圧力は5.3MPaとなっています。外壁や玄関、浴室の掃除、洗車に役立ちます。扇状に水を噴射する広角ランスが付属します。公式ストアでの販売価格は1万2980円です。
ケルヒャーの「高圧洗浄機 K2クラシックプラス」は、重さが約3.9kgの比較的軽いモデル。コンパクトサイズで製品上部には持ち手が付いており、持ち運びやすくなっています。
最大吐出圧力は8MPaで、小型ながら強い水圧を発揮し、外壁、窓、網戸、車などを洗浄することが可能です。洗うものに合わせて圧力を変えられる「バリオスプレーランス」が標準装備されています。洗浄剤タンクが付属しており、洗車の際に便利です。公式ストアでの販売価格は1万7380円です。
アイリスオーヤマの「充電式ハンディウォッシャー ホワイト JHW-201」は、充電してから使うコードレスタイプのモデル。バッテリー式なので電源がない場所でも使えますし、自吸式を採用しているので近くに水道が無くても使用できます。
吐出圧力は2.2MPaと若干弱めですが、電源や水道の有無に関係なくどこでも自由に持ち運んで使える、取り回しに優れたモデルです。強運転で約15分、弱運転で約40分使用できます。
「拡散可変ランス」が搭載されており、ひねることで3種類の水圧切り替えが可能です。集中的に汚れを落とす「直噴」、広範囲を洗える「拡散」、低圧で洗える「シャワー」を使い分けることができます。公式ストアでの販売価格は1万6280円です。
マキタの「高圧洗浄機 MHW101」は、水道接続式のモデル。重さは約4.6kg、サイズは約18(幅)×約43(高さ)×約19(奥行き)cmです。
常用吐出圧力は6.7MPaで、しっかりと頑固な汚れを落とすことができます。強力に噴射する「サイクロンジェットノズル」や、水圧の調節を行い拡散噴射もできる「バリアブルノズル」、洗剤を噴射できる「洗剤用ボトル付ノズル」が付属しています。
外壁の掃除から洗車まで、ノズルを変えながら幅広い用途に使用できます。メーカー希望小売価格は1万7600円です。
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