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2022年に「気になったスマホの料金プラン」5選 楽天“0円”廃止の影響とシンプルすぎる一択プランなど(1/2 ページ)

» 2023年01月02日 15時00分 公開
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 2022年を振り返ると、スマートフォン向けの通信プランに興味深いできごとがありました。特に、5G向けの通信プランが当たり前になった反面、安価に利用できる通信プランに関するトピックが多かった印象です。

 ここでは、象徴的だった5つの通信プランをピックアップしつつ、2022年のトレンドを振り返ってみましょう。

楽天モバイルの「0円」プラン廃止

 反応がポジティブだったかネガティブだったかはひとまず別として、2022年に最も“インパクト”を残したのは、楽天モバイルが7月1日にスタートした「Rakuten UN-LIMIT VII」でしょう。

 楽天モバイルの通信プランは条件付きながら基本料0円で利用できるのが目玉でしたが、新プランはついに0円ではなくなりました。

「Rakuten UN-LIMIT VII」 月額1078円からの「Rakuten UN-LIMIT VII」(出典:楽天モバイル

 旧プランのユーザーは、自動的に新プランへ移行することに。それ故、基本料0円のまま楽天モバイルを使いこなしていたユーザーの多くが、他キャリアへと流れました。

 ただし通信プランの価格体系としては、月間0〜3GB使用時に1078円(税込、以下同)、月間3〜20GB使用に2178円、月間20GB〜の使用時に3278円と、有料部分の金額感は旧プランと大きな差はありません。

 0〜1GB使用時に0円ではなくなったものの、楽天モバイル会員向けのポイントサービスも拡充され、月間1GB以上使う/楽天市場でよく買い物をするユーザーにはそこまで大きな影響はなかったようです。

「LINEMO」ミニプランの実質半年無料キャンペーン

 2022年は楽天モバイルが基本料金0円のプランを見直したことで、複数の格安SIMサービスが、この機を逃さぬように、さまざまな施策を打ち出しました。

「LINEMO」ミニプランの実質半年無料キャンペーン 「LINEMO」ミニプランの実質半年無料キャンペーン(出典:LINEMO

 例えば、ソフトバンクが運営する「LINEMO(ラインモ)」は、月3GB/990円の「ミニプラン」への乗り換えが前の月に比べて2.6倍以上に増加したとのこと。

 ソフトバンクはこのトレンドを踏まえ、最大6カ月に渡ってPayPayポイント990円分を毎月付与するキャンペーンを開始。1月31日までの申込みなら、さらに2カ月分が追加され、8カ月分の月額料金が実質無料になる点で訴求しました。

 こうした乗り換えの増加はLINEMOに限ったことではなく、KDDIが運営する基本料無料の「povo」や、多くの格安SIMで契約数が増加したことも印象的でした。

+1980円で80GB増量のオプション料金「ahamo大盛り」

 キャリアのオンライン専用プランに関するトレンドとしては、これらのサービスがスタートした2021年春と比べ、プラン内容が多様化したことが挙げられます。

+1980円で80GB増量のオプション料金「ahamo大盛り」 +1980円で80GB増量のオプション料金「ahamo大盛り」(出典:ahamo

 当初は「月間20GB一択」というシンプルな構成が目立ちましたが、現在では大容量の選択肢や小容量の選択肢などが細かく分かれてきています。

 その中でも「ahamo(アハモ)」はプラン内容をほぼ変えてきませんでしたが、2022年6月、月間1980円のオプション料金で、通信量が80GB増える「大盛りオプション」を開始しました。

 ahamoは月間の基本料2970円で20GBが使えますが、これに大盛りオプションを追加すると月4950円で100GBに。また2022年末までは、ポイント還元でオプション料金が実質無料で使えるといったキャンペーンも印象的でした(現在は終了)。

 もはや“オンライン専用プランはシンプル”とは言いづらくなりつつありますが、その反面、多様なニーズに応えるサービスに進化を遂げつつもあります。

シンプルさが光ったLIBMO「一択モバイル」

 一方、料金プランが1つ、選べるスマホも1つ、をアピールして注目されたサービスもありました。それが、TOKAIコミュニケーションズが3月に発表した「一択モバイル」です。

LIBMOの「一択モバイル」 LIBMOの「一択モバイル」

 通信容量は月3GBのみ、月額料金は980円のみ、端末はモトローラの「moto e7」のみ――というシンプルかつ明瞭な構成。セット端末のmoto e7の在庫がなくなり次第受付終了とされ、現在はすでに新規申込みが終了しています。

 TOKAIコミュニケーションズは格安スマホ「LIBMO(リブモ)」を展開しており、音声通話付きのプランは月間3GB〜30GBで980円〜2728円。データ専用ですが、最大200kbpsの通信が使い放題になる月額528円のプランなどもあります。

 一択モバイルはLIBMOをアピールする話題作りの面もあったようですが、月額料金とデータ容量、スマホの組み合わせをあれこれ悩まずに済むというプランは、複雑化するスマホ料金に一石を投じたと言えるでしょう。

“お昼以外”使い放題の「マイそく」

 ユニークな通信サービスとしては、マイネオが3月にスタートした「マイそく」が挙げられます。

“お昼以外”使い放題の「マイそく」 “お昼以外”使い放題の「マイそく」

 同プランは、月〜金曜日の昼12時〜13時のみ通信速度が32kbpsに制限されてしまうものの、それ以外の時間帯は最大1.5Mbpsまたは3Mbpsで使い放題になるというもの。

 高速通信を目当てに契約するのは適していませんが、安価に通信回線を維持したい人には選択肢の一つとして興味深いところでしょう。

 プランとしては、月990円の「スタンダード」(最大1.5Mbps)と月2200円の「プレミアム」(最大3Mbps)の2つが用意されています。一応、3日間で10GB以上の通信をした場合には、別途通信制限が適用されますが、通信速度が限られているので、あまり心配する必要はないでしょう。

 一時的に1.5Mbpsや3Mbpsよりも速い通信を利用したい場合は、1回330円の「24時間データ使い放題」オプションを購入することが可能です。

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