スマートフォンの画面で、お家の様子をリアルタイムで確認できる「見守りカメラ」。留守番中の子供やペットがどうしているのか気になったとき、介護が必要な家族が心配なときに便利なアイテムです。
部屋の中で動きがあったらスマホに通知が届く機能や、カメラを通して呼びかけられる機能など、製品ごとにさまざまな機能が用意されています。今回は、そんな見守りカメラのおすすめモデルをピックアップしました。
子供やペットの安全のため、あるいはご両親の介護のためなど、それぞれの目的に合ったものを探してみましょう。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
見守りカメラを選ぶ際に、まず確認したいのが撮影範囲です。部屋全体をある程度見渡せるような広範囲を映せるものだと、被写体の動きをとらえやすくなります。最低でも水平方向90度以上の画角、理想としては120度以上の画角で撮影できるものがおすすめです。
広い範囲の様子を確認したいなら、首振り機能が使えるモデルも便利ですよ。遠隔操作で水平方向や垂直方向にカメラの角度を調節できます。これなら画角から被写体が消えてしまっても、首を振って探すことが可能です。
せっかくカメラを設置しても、映像が荒くぼやけてしまった場合、状況が良く分からなくなってしまいます。解像度や画素数についても、あらかじめチェックしておきましょう。
解像度は1920×1080PのフルHD以上、画素数は100万画素以上が目安になります。これなら部屋の中の状況を、ある程度はっきりと映し出してくれるでしょう。中には、200万画素や300万画素のモデルもあるので、画質にこだわる方はチェックしてみてください。
徘徊してしまう家族がいる場合は、「動体検知センサー」を搭載したモデルが便利です。これは、カメラで動きを検知すると、連携しているスマホに通知が届くというもの。カメラを玄関に置けば、家族が家から出ていきそうなタイミングでスマホに教えてくれます。
また、会話機能付きのモデルなら、通知が届いてすぐに、カメラを介して「大丈夫?」「どうしたの?」というように家族に呼びかけることが可能です。
“動体検知センサーと会話機能”を組み合わせて使うことで、家族の徘徊や子供の危険な行動、ペットのいたずらなどを効果的に防ぐことができます。
深夜など暗くなった後に、被写体の動きを見たいときは、夜間撮影に対応しているかどうかが重要です。「暗視カメラ」や「赤外線カメラ」が付いていれば、暗くても被写体をとらえることができ、電気が消えた夜中でも大切な人を見守ることができます。
夏場なのにエアコンを使わず、熱中症になってしまったというニュースを一度は聞いたことがあると思います。両親が高齢の場合は、こういった問題に発展する可能性もあります。熱中症対策をしたいときは、温度センサーの有無をチェックしておきましょう。
温度センサー付きなら、部屋の温度が上がり過ぎたときに、スマホに通知が送られます。先ほども触れた会話機能が付いていれば、温度センサーの通知が来てすぐに「部屋の温度、大丈夫?」と家族に声をかけ、熱中症を防ぐことができます。
TP-Linkの「TC70 パンチルト ネットワークWi-Fiカメラ」は、フルHDの高画質撮影に対応しているモデル。首振り機能を搭載しており、水平方向に約360度、垂直方向に約114度動かすことができます。クリアな画質で、部屋全体を見渡すことができる製品です。
動体検知センサーが付いており、動きを検知したときはスマホに通知が届きます。相互音声会話に対応しているので、外出中でも家族やペットに呼びかけることができます。夜間でも室内の様子が見える「ナイトビュー機能」を搭載しています。
SwitchBotの「SwitchBot 見守りカメラ」は、300万画素の高画質撮影に対応したモデル。鮮明に映るので、部屋の状況をしっかり確認できます。水平方向に約360度、垂直方向に約115度、カメラの角度を変えることが可能で、広範囲を撮影できます。
動体検出機能をオンにしておけば、人の動きを検知したときに、スマホに通知が送られてきます。カメラで被写体を追跡しながら、写真を撮影し保存してくれるので、不審者が侵入した際の証拠写真を残しておくことも可能です。
赤外線LEDライトが付いており、暗い室内でもクリアに映し出します。双方向音声通話に対応しているので、スマホから家にいるペットや家族に話しかけることができます。
Ringの「Ring Indoor Cam」は、解像度1080Pの高画質撮影に対応したモデル。手のひらサイズのコンパクトさが特徴の1つで、インテリアになじみやすくなっています。水平方向に約115度の画角です。
動体検知センサー付きなので、動きが検知されたときは、スマホに通知が届きます。会話機能が使えるので、外出先から家族に呼びかけることも可能。不審者の侵入があった際は、遠隔でサイレンを鳴らして警告することもできます。ナイトビジョンにも対応しています。
パナソニックの「屋内HDカメラ KX-HRC100-K」は、画質がフルHD、画角は水平約118度の見守りカメラ。広角レンズ搭載モデルなので、部屋の隅に設置すれば、広範囲の状況をとらえることができます。
動作・音・温度を検知するセンサーを搭載している製品で、変化を検知したときはスマホに通知が届きます。温度センサーは、設定温度の上限と下限を超えたときに、知らせてくれます。
会話機能も使えるので、通知が来てから「部屋の温度、大丈夫?」と声をかけることもでき、熱中症対策にも役立ちます。赤外線LEDを搭載しており、暗い部屋の様子も確認することが可能です。
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