お子さんのいる家庭では、4月の進入学や進級を控え、3月のうちに準備を進めているかと思います。ただ物価上昇の影響もあって、新生活に向けて思った以上の出費になるかもしれません。少しでもコストを抑えるために、中古品を活用するのも1つの方法です。
フリマアプリ「メルカリ」なら、新年度に必要なものをお手頃価格で買えるかもしれません。またこのタイミングで出品することで、不要なものがお金に換わることも。筆者も過去にメルカリを活用して、新年度に必要なものをそろえた経験があります。買って良かったものを紹介しつつ、売るときの注意点も紹介します。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
子供がいる家庭では、新年度には入学や進級のために必要なものを買いそろえることになります。でも、このところの物価上昇で、思った以上にお金がかかる傾向にあります。予算オーバーになってしまうこともあり、家計への負担も大きくなります。
もし少しでも節約をしたいと思うなら、中古品を活用してみてはいかがでしょう。新品の半額以下で買えるものもたくさんあります。もちろん商品の状態によって価格は異なりますが、まだまだ使えるものが安く手に入るなら、そんなうれしいことはないですよね。
一方で、新年度にそろえたいものを中古で買うのはちょっと……と思う人もいるでしょう。新たなスタートを切るのだから、新品で買ってあげたいと思う気持ちも理解できます。それなら、新品で買うものと中古で買うものを分けるのも方法の1つ。子供や財布と相談しながら選ぶとよいでしょう。
実は筆者にも子供が2人いて、これまでメルカリ(メルカリがないときにはヤフオク!)を活用して入学や進級にそなえたことがありました。まずは実際に購入した商品を2つ紹介します。
入園・入学をする場合、上履きや体操着を入れるバッグが必要になるでしょう。市販のものでは他の子とかぶってしまい、ちょっと嫌だな……。そんな気持ちはありませんか? そんなときは「ハンドメイド商品」がおすすめです。基本的には1点物なので、他の子と同じになる可能性は低いと思います。
筆者も子供が小学校に入学する際、ハンドメイドの収納バッグを購入しました。もう12年ほど前の話なので、その当時メルカリはなくヤフオク!を活用しました。ハンドメイドの商品だったので、クラスに同じものを持っている子はいませんでした。また、とても作りが丈夫だったこともあり、何年にもわたり使うことができました。
1つ1つ丁寧に作ってくれる出品者もたくさんいますから、評価を確認しつつ購入してみてはいかがでしょう。
逆にハンドメイド商品を売ろうと思うなら、著作権や商標権の侵害にならないように気を付ける必要があります。キャラクターが描かれた生地などは、自分で使う分には問題がなくても、それを利用して作ったものを販売できないケースもあります。また人気のキャラクターを模したものも、権利の侵害になってしまいます。
ハンドメイド商品は、出品者のオリジナルのものであることが前提になります。またメルカリでは、ハンドメイド商品がたくさん出品されていて、クオリティが高くなっています。趣味程度で作っているものでは、購入者が納得してくれないことも。お金を支払っていただくものですから、質が問われることは忘れてはいけません。
中学校や高校に入学するタイミングで、辞書を買う場合もあります。特に英語の辞書は必須アイテムではないでしょうか。それもメルカリで買うことができます。辞書の場合、内容が大きく変化することが少ないので、多少古いものでも問題ないでしょう。そうなると価格も安くなってくるので、さらにお得に買えるというわけです。
また高校では電子辞書を使うこともあります。新品で買うと、価格は2万円ほどのものが多くなります。でもメルカリであれば、半額ほどで買えることも少なくありません。高校入学にあたっては、制服や教科書など買うものが多く出費が増えるので、中古を活用できるならどんどん利用していくのも、出費を抑える方法の1つといえます。
もし紙の辞書を出品するなら、送料に注意が必要です。辞書は厚みと重さがあるので、「らくらくメルカリ便」の「宅急便コンパクト」や「宅急便」、「ゆうゆうメルカリ便」の「ゆうパケットプラス」や「ゆうパック」で送ることになるでしょう。そうなると送料が450円以上かかってしまいます。また、販売手数料もあるので、辞書の販売価格はそれらのコストを踏まえた上で決定しなければなりません。場合によっては利益がほとんど出ないこともあるので、注意したい出品物になります。
メルカリで買うだけではなく、不用品を売ってお金を得て、それを使って必要なものを買うのもありですよね。例えば学生の場合、これまで使っていたものを売りたいと思うかもしれません。
制服や体操着はもう使うことがないので、不用品になるでしょう。これを売ればお金になるのでは? と思うのですが、残念ながら出品はできません。メルカリの「禁止されている出品物」になっているのです。使用済みの学生服や体操着、学用ブルマ、スクール水着は、仮にクリーニングに出したとしても出品NGです。
こういったものについては、住んでいる自治体がリサイクルをしていることもあるので、窓口に問い合わせるのも手です。
お金がかかる新年度は、メルカリで「買う」「売る」をすることで節約になったり、お金を得られるタイミングになったりすることもあるでしょう。もしメルカリをあまり活用したことがないとしても、新年度に必要なものを購入する「買い」から入るのもよさそうです。
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