「マイナンバーカード」を取得後、保険証の利用登録、公金受取口座を登録すると、最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント」事業。第2弾の申し込みは5月末までとなっていますが、まだ申し込みをしていない人、申し込み方法が分からない人は、この記事を読んで「もらい方」の手順を確認しましょう。
さらに、もらったポイントをどのように使うか、「使い方」についても解説します。
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
マイナンバーカードを2023年2月末までに新規取得した人で、マイナポイント第1弾に申し込んでいない人は、マイナポイントの申し込みをすることで、最大5000円分のポイントがもらえます。その際、マイナンバーカードの健康保険証としての利用申し込みと、公金受取口座の登録も行うと、それぞれ7500円分のマイナポイントをもらうことができ、合計で最大2万円分のポイントが受け取れます。
ここでは最大2万円分のマイナポイントをもらうための手順を説明します。
マイナポイントアプリに対応しているスマートフォンを使って、マイナポイントの申し込みをする方法を説明します。まずは、次のものを準備しましょう。
キャッシュレス決済サービスとは、クレジットカードや電子マネー(Suica、WAON、nanaco、楽天Edyなど)、QRコード決済(PayPay、auPay、楽天ペイ、d払いなど)のことです。1人につき1つ選択できます。対象となる決済サービスは公式サイトで確認できます。
クレジットカードは対象となるカードが限定されているため、確認しておくことをおすすめします。
1.「マイナポイントアプリ」をインストールする
2.マイナポイントアプリを起動し、メニューから「申込む」をタッチする
3.パスワード(数字4桁)を入力し、マイナンバーカードをスマートフォンにかざして読み取る
4. マイナポイントを申し込むキャンペーンを選ぶ
最大2万ポイントを受け取りたい場合は、すべて(3つ)の項目にチェックを入れます。
5.キャッシュレス決済サービスを選択する
キャッシュレス決済サービスアプリや店頭からしか申し込みができないものもあります。
6.キャッシュレス決済サービスの情報を入力する
決済サービスID(必須)、セキュリティコード(必須)、電話番号(下4桁)(任意)を入力します。決済サービスID、セキュリティコードがよく分からない場合は公式サイトで確認しましょう。
7.申し込み内容と利用規約を確認する
健康保険証としての利用を申し込んだ人は、保険証利用の規約を確認し、「同意して申込む」をタッチします。
8.申し込み完了
公金受取口座の登録を申し込んだ人は、申し込み完了後に「公金受取口座の登録をしてください」の案内メッセージが出るので、「登録をはじめる」をタッチします。そうすると、マイナポータルに移動するので、そこで登録を行います。
マイナンバーカードの新規取得による最大5000円分のマイナポイントは、選択したキャッシュレス決済サービスでチャージまたは買い物をしたときに、利用金額の25%分のポイントが受け取れます。そのため、最大5000円分のポイントをもらうためには、2万円チャージあるいは買い物をする必要があります。
健康保険証としての利用申し込みと公金受取口座の登録によるポイント付与は、チャージや買い物は不要で、そのまま7500円分のポイントが付与されます。
キャッシュレス決済サービスの中には、マイナポイントに加えて、その会社独自のポイント上乗せキャンペーンを実施しているところがあります。決済サービスを選ぶ際には、上乗せキャンペーンの有無も確認してみるとよいでしょう。
また、ポイントを多重取りできる決済サービスもあります。例えば、マイナンバーカード新規取得による最大5000円分のマイナポイントを受け取るには、チャージか買い物が必要なので、クレジットカードからチャージする際のポイント還元と、支払い時のポイント還元の「ポイント2重取り」ができる場合があります。この場合、クレジットカードと電子マネー・QRコード決済を連携させておく必要があります。
もらったマイナポイントは、申し込み時に選んだキャッシュレス決済サービスのポイントとして付与されます。クレジットカードの場合は、利用金額に充当して支払いの負担を軽減したり、他のポイントに交換したりすることもできます。電子マネーやQRコード決済でポイントを受け取れば、スーパーやコンビニ、飲食店など、街中の店舗での支払いに使えます。他にもネットショッピングや携帯料金の支払いに利用できる場合もあります。
マイナポイントを受け取ったものの、特に使い道が決まってない場合は、「ポイント運用」や「ポイント投資」をしてみるのもよいでしょう。
ポイントの中には有効期限が設定されているものがあるので、使い道を考えているうちにポイントを失効してしまうこともあります。そうならないように、ポイントを受け取ったらすぐに「ポイント運用」を始めれば、ポイント運用中は有効期限がなくなるので、失効を気にせず、さらにポイントを増やすことも可能です。
「ポイント運用」は、投資の疑似体験ができるサービスです。実際の投資の相場と連動して、ポイントが増減する仕組みです。100ポイントから始められるサービスが多く、手軽に投資体験ができます。本格的に投資を始める前の練習にもなります。
投資の疑似体験である「ポイント運用」に対して、実際に証券口座を開設して始めるのが「ポイント投資」です。ポイントで株や投資信託などの金融商品を購入し、運用の結果得られた分配金や配当金、売却代金は現金で受け取ります。
ポイントをそのまま使う以外に、ポイント運用でポイントを増やしてから使ったり、ポイント投資で金融商品に変えて資金を増やしたりすることも可能です。
これからマイナポイントを受け取る場合、重要なのは「キャッシュレス決済サービスを何にするか」です。
普段よく使っていて、ポイントをためやすいものが最適です。期日は現時点(2023年3月30日時点)で5月末までとなっているので、忘れずに申し込みをしましょう。最大2万円分のポイントを得られる機会はそうそうないと思いますので、自分の分が済んだら、家族の分も申し込んでみてはいかがでしょうか。
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