仕事で上の立場になったり、部下や後輩が増えたりした方は、「腕時計をもっと大人っぽいものにしようか」と思うこともあるかもしれません。
この記事では、「大人の男性ビジネスパーソン向けの腕時計」をテーマに、選び方とおすすめの製品をご紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
腕時計の世界で「ビジネスウォッチ」の分類は、実はそれほど一般的ではありません。「仕事では、ドレスウォッチでないとNG!」という方もいれば、「G-SHOCKが最適!」という方もおられます。ご職業や考え方によって状況はさまざまなので、「ビジネス用途には、これが正解!」といった答えはないでしょう。
そこであくまで1つの考え方ですが、「(最大公約数的に)多くの方が、ビジネスシーンで着用できる腕時計」を、本記事では「ビジネスウォッチ」と定義します。これは「業務に適応できる格式」と「好き嫌いやファッションによらない汎用性」とが両立する定義のため、「大人のカジュアル」にも好適となる点もポイントです。
そんな「ビジネスウォッチ」に最適な外観と機能ですが、まずデザインはシンプルな「3針式」「バーインデックス」のタイプがおすすめです。文字盤色は「白かシルバーか紺」がTPOや服装を選ばす、汎用性が最も高いと言えます。
機能面では、業務中に余計なストレスを感じないために信頼性を重視したいです。水場での使用を考慮すると、日常生活用強化防水のスペックは欲しいところ。また「フォーマル感」と「耐水性」とを両立できる、金属ブレスレットの製品をおすすめします。
ここからは、上記の特徴を満たした製品のうち、おすすめの5本をセレクト。その魅力をご紹介します!
まず「インディーズスピリット」をテーマとした温故知新の製品がそろう、シチズンのレコードレーベルより「CITIZEN C7」をピックアップします。
本機は、1965年発売の「クリスタルセブン」からインスパイアされたモデル。ドーム状に盛り上がった風防(文字盤前面のガラス体)、端正な文字盤面の装飾。ブレスレットはミラネーゼ式と呼ばれる、細かなコマから構成されたタイプです。
全体的にはレトロですが細部はモダンな意匠で、年齢を問わずに愛用できるデザインとなっています。ケース径は約40mm。裏ぶたはシースルーバック仕様。ケースとブレスレットはステンレス製です。
機構部には、機械式(自動巻)のムーブメントを搭載。曜日表示付きカレンダーを搭載しており、ビジネスシーンでの実用性も良好です。ケースと文字盤色は、型番違いにて各色がラインアップされています。
よりドレッシーな製品としては、セイコーのスタンダードコレクションより「SBPX143」をご紹介します。
本機は、「ベゼル(風防の外周部に配された丸枠状の部品)ありのスポーティーなスタイル」に、「ドレッシーなドルフィン針」を組み合わせた「セイコーのアイコン的なスタイル」が特徴の1本です。本機では固定ベゼルが細めにデザインされ、より「ドレス感」が感じられる面立ちとなっています。
機構部には、実用的なソーラー式のクォーツムーブメントを搭載。風防の素材はサファイアガラス、10気圧防水に耐磁1種というスペックです。ビジネスシーンでストレスにならない機能性に加え、コスパの良さにも注目したい1本です。ケース径は約39mm、ケースとブレスレットはステンレス製です。
充実した機能の1本をお探しの方には、シチズンのアテッサより「CB3010-57」をおすすめします。
シンプルながら、立体感のある文字盤。ケースサイドからブレスレットへと至る、流れるようなモダンな造形。シチズンらしい面と曲線の構成で、若々しさが前面に出たデザインです。
機構部には、シチズンのお家芸とも言える「エコ・ドライブ」を搭載。世界4局の電波受信に対応した電波ソーラー方式のムーブメントです。さらに、サファイアガラス風防やチタン外装、10気圧防水や耐磁1種対応など、機能的にもハイスペック。現代的な外観に加え、高い機能性も見どころのモデルです。ケース径は約40mmです。
日本の老舗ウォッチメーカーのオリエントからは、基幹コレクション「オリエントスター」のスタンダードモデルをピックアップします。
「RK-AU0006S」は、シンプルな外観の中に「オリエントスターらしさ」が詰まった、定番の1本。エッジの効いたインデックスや時分針の形状が目を惹く文字盤。ケースサイドやブレスレットも、文字盤の表情に見合ったシャープな仕上がりです。スーツと合わせた際に、引き締まった腕元を演出してくれるでしょう。
機構部には、オリエントが得意とする機械式(自動巻)ムーブメントを搭載。最大50時間の巻き上げ時間が特徴で、12時下の表示部にて巻き上げ残量を確認できるパワーリザーブ機能を備えています。風防はサファイアガラス。10気圧防水と耐磁1種のスペックで、実用性も上々。ケース径は約39mm、裏ぶたはシースルーバック仕様。ケースとブレスレットはステンレス製です。
ティソ(Tissot)は、1853年にスイスのル・ロックルにて創業したブランド。スイスの時計産業の伝統をベースに、現代性を加味した腕時計づくりで知られる名門です。
ジェントルマンは、ティソの製品ラインアップの中でもオーセンティックな外観で人気のモデル。オーソドックスながら適度な主張が感じられる、文字盤面の装飾。外装は「艶あり&艶消し仕上げの組み合わせ」のコントラストが美しく、現代的なメリハリを感じさせる仕上がりです。ビジネスウェアと合わせれば「デキる男」の手元を演出してくれるでしょう。
ムーブメントには、ティソが誇る自動巻きムーブメント「パワーマチック80シリシウム」を搭載。最大80時間の長時間駆動に加え、「機械式時計の心臓部」とも言えるヒゲゼンマイに、非磁性のシリコン素材を採用。スマホを始めとする電子機器が発する磁気に対して、高い耐性を持った仕様です。
10気圧防水やサファイアガラス風防など、実用性が高いスペックも魅力。「ビジネスシーンで、スイスウォッチを日常使いしたい!」という方に、おすすめしたい1本です。ケース径は約40mm。裏ぶたはシースルーバック仕様、ケースとブレスレットはステンレス製です。型番違いで、文字盤色も各色ラインアップされています。
今回は「大人の男性ビジネスパーソン向けの腕時計」というテーマで、おすすめの製品をご紹介しました。一見すると似たような外観の製品でしたが、機能や細部のデザインの違いに、各ブランドの「特徴やこだわり」が表れていたと思います。
冒頭でも述べましたが、シンプルさゆえ「プライベート使いにも最適」な点も、今回ご紹介した製品の魅力です。お気に入りの1本を手にすれば、(ビジネスシーンだけでなく)プライベートシーンも「格上げ」してくれることでしょう!
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