供給量の増加で入手しやすくなったPlayStation 5(PS5)。PS5はPlayStation 4(PS4)に比べて処理能力が高いため、一瞬の反応や操作が必要とされるFPSやバトルロワイアル(バトロワ)などのゲームをやる際も快適にプレイすることができます。
ゲーム機本体の性能も重要ですが、FPSに適したコントローラーやゲーミングヘッドフォンなどの周辺機器・アクセサリを使用すれば、より有利にプレイを進められます。
ここでは、PS5でFPSをプレイするのにおすすめの周辺機器・アクセサリとそのおすすめ商品を紹介します。製品選びの参考にしてみてください。
Fav-Log編集部員。学生時代はモノ系ブログを運営し、大学卒業後はモノ系媒体の企画営業としてスマートフォンやオーディオ製品のプロモーションに携わる。その後もコンシューマー向け媒体で、企画・進行として6年の経験を積んだのちFav-Log編集部へ。趣味のモノはカメラやオーディオをはじめとした家電・ガジェットや、自転車、ファッションなどデジタルからアナログまで多岐にわたり、気になった製品ジャンルはとことん調べるデータ収集タイプのオタク。
FPSゲームでは、ジャンプしながら飛び出して撃つ、といった複数の操作を同時に行うことが要求される場面が多くあります。そんな時にスティック操作の精度を損ねずに、複数ボタンの入力をしやすくしてくれるのが背面ボタン(背面パドル)付きのコントローラー(プロコン)です。コントローラーの背面にボタンが追加されていることで、スティックから手を離したり特殊な握り方をしたりせずに、スティック操作と同時にアクションを行うことができます。
また、プロコンはトリガーボタンの遊びを減らす「トリガーストップ」という機構を備えていることが多く、トリガーボタンの反応を早めて射撃や覗き込みなどの操作を素早く行えるようになっています。
DualSense Edgeは満を持して登場したソニー純正のプロコンです。
背面ボタンやトリガーストップといったプロコンの基本的な機能を備えるほか、高いカスタマイズ性も特徴です。
3種類のスティックキャップが付属し、プレイするタイトルや好みに応じて交換できます。背面ボタンも半円形のハーフドーム背面ボタンとレバー型のレバー背面ボタンから好みのタイプを選べます。
ボタンレイアウトはコントローラー側で自由にカスタマイズでき、スティックの感度やデッドゾーン(ゲーム内でアナログスティックが認識されるまでの移動距離)の調整も可能。自分のプレイスタイルに合わせてさまざまなカスタマイズや調整を行うことができます。
また最大の特徴が交換可能なスティックモジュールで、スティックの反応が悪くなったり、ドリフト(スティックに触れていないのにスティック入力が認識される不具合)が起きたりした場合、コントローラーを買い替えたり、修理に出したりしなくても、スティックモジュールだけ交換できます。
FPSゲームはスティックの使用頻度が高く、摩耗も激しいため非常に助かる機構です。
スティックに被せて使用することで、スティックの全長を長くして、より細かいスティック操作を可能にしてくれるのが「コントローラーフリーク(フリーク)」と呼ばれるパーツです。滑りづらい素材でできているため、滑りによる誤操作やズレを防ぎ、操作性も高めてくれます。
細かいスティック操作が求められるFPSゲームにおいて、スティック精度・操作性を高めてくれるフリークはおすすめのアクセサリの1つです。
また、フリークにはスティックの先端を好みの形状にできるメリットがあります。指をしっかりかけて操作しやすい凹型のスティックや、指の腹を使って滑らかに操作しやすい凸型スティックなどから好み形状の商品を選択できます。
KONTROL FREEKはフリークの超定番と言える商品です。さまざまな形状・長さの商品があり、好みの形状が必ずひとつは見つかると言えるほどの豊富なラインアップとなっています。
滑りづらい独自のゴム化合物素材を使用しており、グリップにかける力が少なくて済むため、操作性の向上だけでなく、指の疲労を軽減してくれる効果も期待できます。
凸型であれば「VORTEX」、凹型であれば「GALAXY」とKONTROL FREEKのラインアップ内にも形状ごとに定番商品があるのですが、筆者のおすすめは「Battle Royale Nightfall」。
Battle Royale NightfallはVORTEXよりも面が広くなだらかな凸型となっており、指の腹を使って操作をする際の面積の余裕があるのがメリットとなっています。
また、格子状にレーザーエッチング加工が施されており、KONTROL FREEKの他の商品に比べても非常に滑りにくくなっているのも、この商品のポイントです。
FPSゲームでは、バトロワなどプレイ時間が長くなるルールもあり、操作性だけでなく、滑りづらさといった面も勝利に向けて重要なファクターとなることもあるため、Battle Royale NightfallはFPS好きの方には非常におすすめです。
フリークの中でKONTROL FREEKに次ぐ人気があると言えるのがPRO FREAKです。PRO FREAKの最大の特徴は高さを無段階で調整できる機構が搭載されていることです。
好みの高さに調整できることはもちろん、フリークを初めて使う人が徐々に高くしていくことで慣れやすいのも、この機構のメリットとなっています。
また、日本製かつ日本人向けに設計されているのも特徴で、グリップの表面積は日本人の平均的な指のサイズに合うように設計されています。KONTROL FREEKのロングタイプが11.3mmの高さであるのに対し、PRO FREAKは最も高い商品のロングタイプでも最大8mmの高さとなっているので、KONTROL FREEKでは高すぎて操作しづらい、指が痛くなる、といった人におすすめの商品となっています。
高温多湿の日本でも加水分解による劣化が少ないエラストマーを採用するなど、素材面も日本を意識してこだわり抜かれています。
ラインアップ内の筆者的おすすめは凸型であれば「Sunset」、凹型であれば「Aoi」です。
FPSゲームをプレイする際に視覚と並んで重要な情報となるのが、足音や銃声などをキャッチする聴覚。そんな聴覚情報をプレイヤーに伝えてくれるのがヘッドフォンです。もちろんイヤフォン派のプレイヤーも多いと思うのですが、筆者がおすすめするのはヘッドフォンです。
その理由は、ヘッドフォンはイヤフォンに比べて音を出すドライバーのサイズが大きいため、音質や足音の方向に関わる音像定位(すごく簡単に言うと音がどこから聞こえてくるかの表現)の面で有利になりやすく、同じ価格帯で比べるとイヤフォンよりヘッドフォンの方がパフォーマンスに優れる傾向にあるためです。
また、本体のサイズに余裕があるため、無線機構を配置するスペースも大きく取れ、遅延の少ないものを搭載できるのもヘッドフォンの利点です。特にLogicool(ロジクール)独自の無線技術「LIGHTSPEED」を搭載したモデルは、応答速度でいうと有線よりも早くなっており、ワイヤレスは遅延が大きい、遅いという常識をくつがえすプレイフィールを得ることが可能です。
他にも配線を気にする必要がない、好きな態勢でゲームをしやすいなどワイヤレスヘッドフォンにはさまざまなメリットがありますが、個人的にはヘッドフォンをしたまま、飲み物を取りに行ったりトイレを済ませたりできることがワイヤレスヘッドフォン最大のメリットと考えています。ヘッドフォンから聞こえてくる音から試合が始まるタイミングが分かるので、試合の合間に席を外しやすいのは本当に助かります。
Logicool G PRO X G-PHS-004WLはその名の通り、プロゲーマーが使用することを想定してeスポーツのプロとLogicoolが共同開発したゲーミングヘッドセットです。
音の歪みを極限まで低減する50mm Pro-Gドライバーを搭載し、7.1チャンネルサラウンド技術の「DTS Headphone:X 7.1」に対応、FPSゲームで重要な正確な音の位置情報を得ることができます。こちらからの音声もクリアなサウンドを実現するBlue VO!CE マイクテクノロジーにより、聞き取りやすくチューニングされ、ゲーム中の細かいコミュニケーションをしっかりと相手に届けられます。
FPSゲームでは敵の位置や味方の状況を頻繁にやり取りする必要があるため、マイクの音質もこだわりたいポイントです。
ヘッドパッドとイヤーパットは形状記憶フォームを採用しているので、長時間のプレイ時も頭や耳が痛くなりづらく、快適に使えるのもこの商品の長所です。
Logicool GのG535は手ごろな価格ながらプログレードの無線技術であるLIGHTSPEEDを搭載したモデルです。
先に結論から述べると、1つ前に紹介したPRO Xでは価格が高いし、重量が重い──という人におすすめです。筆者も元はPRO Xを使用していましたが、故障後にPRO Xを買いなおすのは価格的に気が引けてG535に移行した経緯があります。
結果としては、プロレベルではない筆者のレベルでは、足音の位置の正確性や聞こえる範囲もPRO Xから比べて低下がまったく気にならないクオリティで、重量も100g近く軽い236gになったので首が疲れづらくなるメリットもありました。
マイクを跳ね上げることで、マイクを邪魔にならない位置にどけつつ即座にミュートできる機構など、PRO Xにはない便利な機能も備えています。
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