外出自粛をきっかけに、人気を集めた「車中泊」。これから挑戦してみたいと思っている人もいるでしょう。しかし、いざ車中泊を始めようと思っても、何を買えば良いか迷ってしまいがちです。
そこで今回は、車中泊で日本一周をしたバンライフ女子の筆者が、「買って良かった車中泊グッズ」を紹介します。
全国を旅するアウトドアライター。コロナ禍をきっかけに前職を辞め、車中泊で旅をする「バンライフ」を始めました。自分でDIYをしたバンに乗っています。キャンプをしたり、登山をしたりと自然に触れることが好きです。日本を2周した経験を生かしつつ、「車」や「アウトドア」関連のことを記事にします。音響の仕事をしていたので、オーディオ関連の紹介も得意です。
車中泊に最低限必要なグッズは、目隠しとなるサンシェード・カーテン、就寝時に使う寝袋・マットレス、室内用のLEDライト、お風呂と洗顔のセットです。初めての車中泊であれば、自宅にあるものを持ち出してもよいでしょう。
さらに、本格的な車内泊には、ポータブル電源や水道設備、調理器具などがあるとより快適に過ごせます。特に、ポータブル電源は非常用の備えとしてもおすすめの車中泊グッズです。一度にそろえるとお金がかかるので、少しずつ集めていきましょう。
災害時にも活躍するポータブル電源。さまざまなメーカーから販売されていますが、筆者がおすすめするのはEcoFlow(エコフロー)の「RIVER 2 pro」です。筆者が使っているのは旧型(RIVER pro)なのですが、2023年4月に発売されたばかりのRIVER 2 proは、機能がよりパワーアップしています。
RIVER 2 proの魅力は3つあります。1つは急速充電です。本体をフル充電する際、同じ価格帯で近い容量のモデルでは3時間以上かかるのに対し、RIVER 2 proは約70分で充電ができます。旧型は約100分だったので、30分も高速です。
2つめはバッテリーの長寿命化です。電池の種類が変わり、旧型の3倍以上である3000回充電できるようになりました。他メーカーと比べてもバッテリー寿命は長い方です。
3つめは、独自の機能「X-Boostモード」の搭載です。RIVER 2 proの定格出力は最大800Wですが、X-Boostモードをオンにすることで最大1000Wの電化製品の使用が可能になります。1000Wあれば、ドライヤーや電気ケトルなどの消費電力の高い家電も使用することができます。
RIVER 2 proの容量は768Wh。スマートフォンは40回以上、ノートパソコンは15回以上充電できるとされています。公式サイトでの販売価格は8万8000円(税込、以下同)です。決して安い買い物ではありませんが、買っておくとより車中泊が快適になります。
筆者がメインで使っている車中泊用の寝袋は、Coleman(コールマン)の「アドベンチャークッションバッグ/C5」です。広げると幅150cmになる寝袋が2枚入っており、半分にすれば2人分、広げると家族で使えるようになります。
ミニバンでの車中泊であれば、サイズもぴったりです。
収納袋はクッション型なので、使わないときはクッションになるのも魅力。さらに洗濯機で丸洗いができるので、お手入れも簡単です。快適温度は5度で、3シーズン(春〜秋)使用できます。公式サイトでの販売価格は1万2980円です。
いざというときに使えるのが、ボディシートやシャンプーシートです。それぞれ持っておくと、お風呂に入れなかったときや汗をかいたときに重宝します。
ボディシートのおすすめは、花王の「ビオレ さらさらパウダーシート さわやかせっけんの香り 携帯用」。独自開発の皮脂クリア処方で、においの原因となる皮脂をオフできます。使用感もサラサラで、男女問わず使いやすい香りがお気に入りです。
シャンプーシートは、花王の「メリットデイプラス ドライシャンプーシート ホワイトグリーン」がおすすめ。シートを広げて地肌や髪を拭き取るだけで、すっきりします。バーベナ&レモンの香りということですが、使った印象では柑橘系の香りを強く感じました。どちらもECサイトやドラッグストアなどで300〜400円で購入できます。
キャンプグッズとしても便利なのが、ダイソーの「折りたたみポリタンク約3.5L(コック付)」。家で水をくんでおいてもよいですし、湧き水などを入れてもOK。下にバケツやタンクを置けば、簡易水道としても使えます。
使わないときは折りたたんでおけるため、場所を取らないのもうれしいポイントです。販売価格は440円です。
自宅でも使える車中泊グッズとしておすすめなのが、エレコムの「ECLEAR warm フットウォーマー」というスリッパです。筆者の車は土足禁止のため、普段からこのフットウォーマーを履いて過ごしています。
取り外し可能なヒーターが付いているのが特徴で、普段はスリッパとして使い、春先や秋などはヒーターを付けて使っています。USB給電式なので、ポータブル電源やモバイルバッテリー、パソコンのUSB出力など、さまざまな場所から電源供給ができる点も魅力です。
車中泊グッズは、車の種類などによっても使いやすいアイテムが異なります。例えば、筆者が使用している車は後部座席がない車中泊用なので、フットウォーマーが活躍しますが、寝るときにだけ靴を脱ぐ車の場合は不要でしょう。
自分が使いやすい車中泊グッズを見つけることも含めて、車中泊の魅力といえます。自分が過ごしやすくなるアイテムを見つけてみてください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.