車中泊をするときに気になるのが、「トイレ事情」です。トイレが設置されているタイプのキャンピングカーであれば、いつでも好きなときに車内のトイレを使うことができます(走行時以外)。
しかし、トイレが設置されていない車両で車中泊をする場合、トイレはどうすれば良いのでしょうか。
今回は、「車内にトイレ設備のない車両」で車中泊をする人が、いつもトイレはどうしているのか? という点や、使いやすいきれいなトイレを見つけるコツについてお話します。合わせて、車中泊時におすすめの「トイレ関連アイテム」も紹介します。
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
車中泊をしている人は、いったいどこでトイレを済ませているのでしょうか。
筆者は、車中泊仕様にカスタマイズした商用バンで車中泊をしているため、車内にトイレはありません。そのため、移動中は高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、道の駅、コンビニエンスストア、食材の買い出しで立ち寄ったスーパーなどを利用しています(※)。外食をする際は、飲食店を出る際に必ずトイレを済ませておくようにしています。
車中泊時には、宿泊先である車中泊スポットやオートキャンプ場などに備え付けられているトイレを利用。施設内にいる間は、チェックアウトするまで何回でもトイレを使えるので、とても助かっています。
その他には、公園や駐車場内にあるトイレを利用することも多いです。
海外では「公共トイレ」が少ない国も多く、有料のトイレも多いそうですが、日本ではトイレは上記のような外部の施設が豊富にあり、大半は無料で使うことができます。
これはお風呂も同じです。日帰り温泉などの入浴施設が国内にはたくさんあるため、車内に設備がなくても、お風呂とトイレで困ることはまずありません。
公共のトイレは、場所によってはあまりきれいでない場合も多いです。まだ車中泊をはじめたばかりのころは、入ったトイレのにおいや衛生面がどうしても気になり、一旦トイレを我慢して、車で移動しながら別のトイレを探したこともありました。
私自身が普段から「きれいなトイレ&洋式」以外は使いたくないタイプのため、清潔で衛生的なトイレを見つけられず、長時間我慢したがために体調を崩してしまった……ということも何度かありました。
車中泊に慣れた現在では、事前にインターネットなどを使い「できるだけきれいなトイレ」を見つけておいたり、何度も行ったことのある「土地勘のある場所」へ出かけるようにしています。
そんな筆者がおすすめする「安心して使えるトイレ」は、高速道路のSA・PAのトイレです。比較的きれいな場所が多く、設備的に古くなってきている場所でも、掃除が行き届いていて清潔感があり、使用にはまったく問題がありません。
またSA・PAでは、古いトイレについては順次設備を入れ替えたり、新設したりしているようです。現在まで、衛生面やにおいが気になり、利用を控えたトイレはなかったように記憶しています。
それ以外でおすすめなのは、道の駅のトイレです。こちらも定期的に清掃が行われているため、衛生的で清潔感のあるトイレが多い印象です。
トイレがきれいかどうか? というのは、実はインターネットの口コミを調べることで分かることが多いです。清潔感のあるトイレを使いたい場合は、走行ルートとともにトイレの場所を検索し、そのトイレや施設の口コミをチェックしておくのがおすすめです。
高速道路を走行中は、ある程度走ればSA・PAがあり、そこでトイレを済ませることができます。しかし、下道を走っているとコンビニが1軒もなく、公共のトイレも見つけられない、ということがよくありました。また、渋滞時もトイレを我慢しがちなポイントです。我慢をして体調を崩してしまっては、楽しい車中泊旅が台無しですよね。
トイレが見つけられなかったときや、渋滞時の対策として用意しておきたいのが、「非常用の携帯トイレ」です。「トイレのSOS 非常用携帯トイレ」は、開封してすぐ車内で使うことができ、抗菌性凝固剤使用でにおいも気になりません。
緊急時用という位置付けではありますが、人数分を車内に置いておくと安心です。実売価格は、10回分入って2000円前後となっています。
非常用携帯トイレは、車中泊の緊急時だけでなく、介護シーンや災害時にも使用が可能。防災グッズとしても活躍します。とりあえず1パックを車に積んでおき、残りは他の防災グッズと一緒に自宅保管しておくのもよいでしょう。
公共のトイレを使用した際、「手洗い場にハンドソープの用意がない」ということがよくあります。また、公共トイレにあるハンドソープは肌に合わず、「使うと手が荒れてしまう」という人がとても多いです。
筆者も、公共トイレのハンドソープを使うと手が荒れてしまうタイプです。一時期、液体のハンドソープを持ち歩いてみたのですが、液体や泡タイプのハンドソープは重くてかさばり、液漏れも心配で持ち歩きが難しかったです。そこで、現在は「紙せっけん(ペーパーソープ)」を持ち歩くようにしています。
紙せっけんなら軽くてかさばらず、液漏れの心配もありません。サイズも小さいため、ハンカチと一緒にカバンに入れておくことが可能です。紙せっけんは持ち歩きしやすい容器入りタイプが多く、容器を開けてサッと取り出し、すぐに手を洗うことができるのでとても便利です。
「AQUA SAVON(アクアシャボン) 紙せっけん セットA」は、50枚入りが2個セットで594円(税込)となっています。手に取りやすい価格も魅力です。2個入りなので、夫婦や家族それぞれが個々に持ち歩くことができます。
紙せっけんの使い方は、固形のせっけんとほとんど変わりません。紙せっけんを1枚取り出して手に乗せ、水を含ませて両手で泡立てながら洗うだけ。最後に洗い流せば手洗い完了です。
香りも、「ウォータリーシャンプーの香り」や「ホワイトコットンの香り」、「大好きなせっけんの香り」から選ぶことができますよ。
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