「ARグラス(スマートグラス)」は、装着することで、現実の物体にデジタルコンテンツを重ねて表示したり、動画やスクリーンを表示したりできるデバイスです。
最近では、Appleから「Apple Vision Pro」が発表され、日本円にして50万円近い価格と圧倒的なスペックで話題を集めました。
Apple Vision Pro並みの没入感や処理能力は難しいかもしれませんが、簡易的なAR機能の体験とプライベートシアター用途であれば、現在の市販品でも十分に楽しめるARグラスが出ています。
ここでは、今売れている人気の「ARグラス」をAmazonの「スマートグラス」売れ筋ランキングからピックアップ。ランキングトップ10とともにおすすめ製品を紹介します。
本記事では、Amazon.co.jpの売れ筋ランキング(2023年6月9日13:00現在)に基づいてランキングを集計しています。
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「Rokid Air」は、片目ごとに解像度1920×1080ピクセル、輝度1800ニトの表示が可能なディスプレイを備え、明るくクリアな映像を楽しめます。
映像入力端子はUSB Type-Cポートですが、別売りのHDMI to Type-Cケーブルを使用することで、Android・iOSスマートフォン、デスクトップパソコンやノートパソコン、PlayStation 4・5、Xbox、Nintendo Switchなど、HDMIポートを備えたさまざまなデバイスに対応します。
使用感に個人差はあるとしつつも、最大120インチ相当のスクリーンを体験できるとのことです。また、ピント調節機能を搭載しているので、近視の人でも度付きレンズやコンタクトを付けなくても使用できます。
本体重量は、85gで一般的な眼鏡よりは重いものの、長時間の着用でも負担になりづらい重量に収まっています。
専用のスマートフォンアプリを介してAR機能を使用できますが、アプリはAndroid端末向けのみの用意で、iOSではミラーリングモードのみの使用となる点は注意です。
「XREAL Air」は、接続したデバイスの互換性に応じて、Air Casting(ミラーリング)、バーチャルデスクトップ、AR Spaceの3種類のAR体験ができるARグラスです。
USB Type-Cケーブルもしくは、XREAL Adapterを介してHDMIポートかLightning端子に接続した場合は、Air Casting(ミラーリング)機能で表示が可能。130インチの仮想ディスプレイにコンテンツを表示できます。
Mシリーズチップを搭載したMacBookとは、USB Type-Cケーブルで直接続可能で、バーチャルデスクトップ機能を使用できます。バーチャルデスクトップでは、最大3画面の仮想ディスプレイを表示でき、マルチディスプレイ環境をARで再現してくれます。
互換性のあるAndroidデバイスを接続した場合は、Nebulaアプリを介して「AR Space」が使用可能。NebulaアプリのMRモード使用時は、グラス越し6m先に201インチ相当のバーチャルスクリーンを表示してXREALやサードパーティーの開発者が開発したARコンテンツ・アプリを楽しめます。
本体重量は79gで違和感の無い着用が可能です。
「NXTWEAR S」は、テレビのカテゴリーで、コスパに優れたラインアップが人気な中国の家電メーカー「TCL」のARグラスです。
ディスプレイにはソニー製の有機ELパネルを採用、片目ごとにフルHD(1920×1080ピクセル)のディスプレイを搭載し、4m先の距離に130インチ相当のスクリーンを精細に投影できます。
また、テンプル部分にはラージサイズチャンバーのデュアルスピーカーを搭載。ダイナミックで臨場感あるステレオサウンドを実現しています。音量はテンプル左のボリュームホイールから素早く調節できます。
本格的なAR機能の使用には、Android向けのアプリを使用する必要がある点は他のARグラスと同様です。
Windowsパソコンでも、アプリ「TCL NXTWEAR Mirror Studio」使用することで、複数の仮想スクリーン表示に対応できるのは、現状NXTWEAR Sならではの強みとなっています。(XREAL Airも今後の対応をアナウンスしてはいます。)
本体重量は82gで、ストレスなく長時間の着用が可能です。
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