日本人なら1度は登りたい「富士山」。標高は3776mと日本一高く、登った先には雲海やご来光、ふもとの景色など、素晴らしい絶景が待っています。
今回は、富士登山に挑戦したことのある筆者が、利用したツアーや持ち物などを紹介します。富士登山を控えている人や興味のある人は、ぜひ参考にしてください!
フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
初めての富士登山では、富士登山専用のバスツアーを利用しました。料金に含まれるサービスは、新宿と富士登山の玄関口である「富士スバルライン5合目」の往復の高速バス利用と登山ガイド、レインウェアや登山靴、フリースなど装備一式のレンタルです。初めての本格登山だったため「どうやって登ればいいの?」「何を着ればいいの?」と、登山の基本がさっぱりわからない状態。そのため、全てをサポートしてくれるツアーを選びました。
これが大正解! 初心者が自分であれこれ考えて移動や準備をするよりも、乗り換えなしのバスを使ったり、知識や経験のある専門家に頼ったりすることで、体力や気力を温存できたように思います。
5合目に向かう前に、レンタル用品店でウェアや靴のサイズを選択。コロンビアやモンベルなど、名の知れたブランドの装備を借りられて安心しました。そして、多くの人でにぎわう5合目へ。5合目といっても標高は2305mと結構な高さに驚きます。ガイドさん曰く、登る前にこの5合目で気圧の低さや空気の薄さに慣れておく必要があるとのこと。というわけで、慣れるために周辺を散歩したり、山梨名物のほうとうを食べたりと満喫しました。
レンタル品以外では、消耗品やおやつ、救急セット、着替えなどを持っていきました。標高の高い富士山頂は、真夏でも早朝はわずか気温3度と極寒。そのため、ユニクロのウルトラライトダウンや、防寒機能のあるアルミのエマージェンシーシートなどの防寒具が必須です。実際に、ご来光を見るための待機中はブルブル震えるほど寒かったのですが、この2つを使ってなんとか乗り切れました。
食品は、サッと食べられて、塩分や糖質が取れるおやつを中心に用意。「キツイ!」と思った時に気分転換ができるよう、好物のおせんべいも忘れずに持っていきました。また、登山中は歯磨きやうがいを頻繁にできないため、ミントタブレットが口内のリフレッシュに効果的でした。好きな味のものを持っていくとよいですよ!
着替えは、靴下と下着、寝る時用のTシャツを1つずつ持っていきました。山の天気は変わりやすいため、急な雨に打たれることも……。登山靴に雨が染みて、靴下がずぶぬれになってしまうと靴擦れや疲れの原因になるため、替えを用意しましょう。筆者は山小屋で、たくさん汗をかいた靴下をフレッシュなものに変えましたが、気持ちも清々しくなり、快適に登山が続けられました。
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