ワークマンの「AEROSTRETCH(エアロストレッチ)クライミングパンツ(1900円 税込、以下同)」は、伸縮率130%という、ストレッチの名に恥じない生地を使用しているのが特徴。
スリムかつシンプルなデザインながら、吸汗速乾性やUVカットなどさまざまな機能が盛り込まれています。派生モデルを含めて4本愛用している筆者が、その魅力について語ります。
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先日、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山に登ったときのことです。筆者にとっては初めての本格的な登山だったので、買ったばかりのトレッキングポールを突きながら慎重に歩を進めていました。
しばらくすると、あることに気付いたのです。それは、すれ違う登山客の多くがワークマンのパンツ、具体的にはエアロストレッチクライミングパンツをはいていたことです。
なぜ分かるかというと、このパンツの右膝の後ろに、ブランド名である「FieldCore」のリフレクタープリントが入っているからで、すれ違う際に否が応でもチラリと視界に入るのです。
それにしても、商品名に「クライミング」と入っているとはいえ、まさか登山道でこんなにも見かけるとは驚きでした。
もちろん、モンベルやノースフェイスなどのパンツをはいている人も多いのですが、肌感覚としてはワークマンの圧勝です。筆者は疑問を解決すべく、休憩していた年配のご婦人グループに声をかけてしまいました。確か5人中4名がエアロストレッチクライミングパンツをはいていたと思います。
「ほら、ウチらもう歳でしょ。だからよく転ぶのよ(笑)。高いズボン買っても破いたらもったいないじゃない?」と、グループの1人が答えてくれました。なるほど、消耗品感覚だったとは。他にも動きやすいことや、汗をかいてもすぐに乾くから汗冷えしにくいとも教えてくれました。
筆者が最初にエアロストレッチクライミングパンツを買ったのは2017年で、この年が商品のデビューイヤーだったようです。デニムよりも動きやすくて涼しそうというのが購入理由で、実際にはいてみるとその予想は間違っていませんでした。
まず動きやすさについては、ポリウレタン混紡の生地が伸縮率130%を誇るだけでなく、「クライミングカット」と呼ばれる独自のパターンや膝の立体裁断を採用することで、優れたフィット感を維持しながら驚くほど広い可動域を実現しているのです。
涼しさについても同様で、その要となっているのは優れた吸汗速乾性です。猛暑日においても肌は常にサラリとしていて、生地が張り付く不快感がありません。そして、速乾性が高いゆえに洗濯後の乾きが非常に早いのもうれしいポイントです。
2019年には、紫外線を90%以上カットするUVカット機能が追加され、2020年には防虫加工モデルを投入。あわせてストレッチデニム生地の派生商品が登場しました。
2021年にはジュニアサイズを追加。2022年はリラックスシルエットのグレーがラインアップに加わるなど、毎年進化しているのがエアロストレッチクライミングパンツなのです。
ポケットは全部で6カ所あり、そのうち3カ所はファスナー付きです。筆者が最も気に入っているのは左ももにあるポケットで、スマートフォンを入れておくのに重宝します。
右端のベルトループには、キーなどを吊り下げておくのに便利なカラビナループが設けられています。これも人気ギミックの一つです。
エアロストレッチクライミングパンツは春夏シーズン商品のため10月現在は流通していませんが、ほぼ同一デザインで裏起毛生地を使用した3シーズン対応モデルが販売されています。
こちらの生地は伸縮率が150%とさらに高く、しかも撥水加工まで施していながら価格は1900円。春夏シーズン商品よりもこちらの方がお得ではないかと感じてしまうほどです。
防風生地を表地に使用したウインターモデルの展開もあります。エアロストレッチクライミングパンツのデザインが気に入った方はこちらもおすすめ。中綿入りながら価格は何と2500円! 筆者も1本持っていますが、真冬でもバイク通勤できるほどに防寒性が高く、アウトドア全般で活躍すること間違いなしです!
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