Xiaomi(シャオミ) の「Smart Band 7」は、サウナで使えるスマートウォッチとして一部のサウナーの支持を得ていました。
そんなSmart Band 7ですが、9月に後継機の「Smart Band 8」の発売が決定。サウナーとしては後継機の発売を歓迎しつつも、新モデルもサウナで使えるのか――という部分に期待と不安を抱きつつ発売を全裸待機(入浴的な意味で)をしていたわけです。
ここではついに発売されたSmart Band 8が“実際にサウナで使えるのか”という部分にフォーカスしてレビューをお届けしたいと思います。
Fav-Log編集部員。学生時代はモノ系ブログを運営し、大学卒業後はモノ系媒体の企画営業としてスマートフォンやオーディオ製品のプロモーションに携わる。その後もコンシューマー向け媒体で、企画・進行として6年の経験を積んだのちFav-Log編集部へ。趣味のモノはカメラやオーディオをはじめとした家電・ガジェットや、自転車、ファッションなどデジタルからアナログまで多岐にわたり、気になった製品ジャンルはとことん調べるデータ収集タイプのオタク。
シャオミの「Smart Band 7」は、実売5000円以下の価格(税込、以下同)で心拍数計、睡眠のモニタリング、血中酸素レベルの測定など、豊富なトラッキング機能を備えるコスパの高さが魅力のスマートウォッチです。通常使用で約14日間持続する長寿命バッテリーも備えています。
高温多湿のサウナでもシャットダウンや故障をせずに使えたため、サウナーからサウナでも使えるスマートウォッチとして高い評価を得ていました(ただし推奨外のため、サウナでの使用は完全に自己責任となります)。
筆者もこれまで1年近く、Smart Band 7を毎月数回サウナで着用していましたが、故障も高温による強制終了も起こりませんでした。故障を覚悟しての使用なので、スマートウォッチとしてはおさえられた価格も大きなメリットになっています。
そんなSmart Band 7の後継機が「Smart Band 8」です。Smart Band 7と同等以上の豊富なトラッキング機能を備えるほか、細かいスペックや質感がアップしています。
ディスプレイの最大輝度が500ニトから600ニトにアップし、明るさの自動調整にも対応。リフレッシュレートも最大60Hzにスペックアップしているので見やすさが格段にレベルアップしました。実際にSmart Band 7と比べても、かなりヌルヌルと画面が動いてくれます。
またボディーの仕上げがメタリック仕上げへと変更されて質感も向上。ブレスレットのようなチェーンストラップとのセットも用意され、ファッション性も前モデル以上にこだわっている印象です。
先代のSmart Band 7との価格差も500円以下と優れたコスパも健在となっています。
普段、眼鏡かコンタクトをしている筆者は、サウナ室のサイズや位置によってはサウナ室のタイマーが見えづらいことがあります。これは入浴時間をしっかり把握したいサウナ浴においては非常に困る点です。しかし、スマートウォッチがあれば裸眼でも手元で時間を確認できます。
視力が低くない人にとっても、ほかの入浴者越しにちらちらとタイマーを見なくてもいいのはメリットになるでしょう。タイマーだけで通常の時計が設置されていないサウナ室も少なくないため、サウナ浴中も時間を確認できるのも利点の1つです。
またサウナ浴に最適な時間を心拍数で判断する方法もあるため、心拍数計付きのスマートウォッチがあればサウナ浴の幅を広げられます。
しかし施設によってはスマートウォッチの着用を禁止している場所もあるので、入浴施設のルールをよく確認してから使用するようにしましょう。
Smart Band 8の購入後、早速サウナで着用してみたのですが、自動でシャットダウンされてしまうことがありました。充電ケーブルをつなげば復帰できるため故障ではなく、スマートウォッチ内のセンサーが高温に反応して強制終了しているのが原因だと思われます。
また上記の問題の発生状況を複数回の入浴で調べてみたところ、通常のサウナでの使用では問題が発生しないこともありましたが、アウフグースやロウリュなど、通常のサウナより高温になる状況で落ちてしまうことが多かったです。
ただし、アウフグースやロウリュなどでもSmart Band 8の上にタオルを巻くことで、自動シャットダウンを回避することができました。ひと手間が必要となりますが、Smart Band 8も条件付きでサウナで使用可能と言えそうです(もちろんサウナでの使用は推奨外のため、完全に自己責任となります)。
結論から言うとサウナでの使用だけで判断すればSmart Band 7の方がおすすめとなりそうです。
Smart Band 8もタオルを被せることでサウナでも使用できますが、入浴時に余計な手間や心配がいらないのでSmart Band 7の方が気兼ねなく使えます。またサウナで使う機能は時計やタイマー、心拍数計くらいなので、両機種間の性能の差を感じることが少ないことも理由の1つです。
ただし、スマートウォッチは普段使いもするものなので、Smart Band 8のデザインや性能に引かれてそちらを購入するのも当然アリです。価格差もほとんど無いため、普段使いを重視する場合は高性能なSmart Band 8を購入したほうが幸せになれるでしょう。その場合も回避方法はあるので、サウナでの使用を諦める必要はありません(繰り返しとなりますが、サウナでの使用は推奨外のため自己責任となります)。
サウナ専用機とするならSmart band 7がおすすめ。普段使いも重視するならSmart Band 8がおすすめというのが筆者の結論です。
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