メディア

ジャパンモビリティショーで来場者の心をつかんだ「小排気量クラスのバイク」4選 カワサキの250ccクラスネオクラモデルなど【2023年11月】(1/2 ページ)

» 2023年11月20日 15時00分 公開
[大屋雄一Fav-Log]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 東京モーターショーから名称を変更し、2019年以来4年ぶりに開催された「ジャパンモビリティショー2023」。自動車業界をはじめ、さまざまなモビリティ産業が出展し、二輪メーカー各社は近日中に発売予定のニューモデルを展示しました。

 その中から今回は、来場したライダーの心をつかんだ小排気量車を中心とした新機種を紹介しましょう

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス ジャパンモビリティショー2023

大屋雄一

大屋雄一

モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学〜工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。

→著者のプロフィールと記事一覧

ジャパンモビリティショー2023・小排気量クラスのバイク:カワサキ W230

 国内4メーカーの250ccクラスに、久しぶりにネオクラシカルなネイキッドモデルが復活しました。「W230」をジャパンモビリティショー(以下、JMS)で発表したカワサキは、かつて「エストレヤ」という250ccのネオクラモデルを1992年からラインアップしていました。

 しかし、排ガスなどの法規制が厳しくなったことから、2017年のファイナルエディションをもって日本での販売を終了しています。

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス カワサキ W230

 W230は、そんなエストレヤをほうふつさせるスタイリングを採用しており、排気量的にも後継機種といえるでしょう。しかしエンジンをはじめ、シャシーや外装はエストレヤとは全く異なります。

 エンジンは、オフロードモデル「KLX230」の空冷シングルをベースに、外観をクラシカルに仕立てたもの。フレームは専用設計で、ホイールはフロント18インチ、リア17インチを採用しています。

 カワサキはJMSでW230の国内販売を宣言したものの、発売時期や価格、そして詳細なスペックは未発表のままです。展示した車両も試作品ということで、発売までに細部が変更される可能性は少なくありません。

 しかしかつてのエストレヤがそうであったように、リリースされたら若者や女性ライダーから人気を集めることは間違いないでしょう。

今売れている「バイク用通信機器」をチェック

ジャパンモビリティショー2023・小排気量クラスのバイク:カワサキ メグロ S1

 先に紹介したW230と同時に発表されたのが、兄弟モデルの「メグロ S1」です。車名に含まれる「メグロ」とは、かつて存在した目黒製作所という二輪メーカーのブランドのことで、1924年に創業し、1963年にカワサキ傘下となりました。

 そして2020年11月、カワサキは55年ぶりにこのメグロブランドを復活させ、「メグロ K3」という800ccのモデルを発売しました。

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス カワサキ メグロ S1

 メグロ S1は、新生メグロシリーズにおける第2弾にあたるモデル。W230をベースに、外装だけでなくエンジンの見た目もよりクラシカルに仕立てています。ちなみに、かつてのエストレヤは1964年に発売された「カワサキ 250メグロSG」をモチーフにデザインされており、メグロ S1という車名はそれに由来します。

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス カワサキ 250メグロSG

 こちらもW230と同様に発売時期や詳細スペックは未発表ですが、価格はW230よりもやや高めになるでしょう。

人気のフルフェイスヘルメットをチェック

ジャパンモビリティショー2023・小排気量クラスのバイク:ヤマハ MT-125 ABS

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス ヤマハ MT-125 ABS
  • 価格:49万5000円(税込、以下同)
  • エンジン形式:124cc水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
  • 最高出力・最大トルク:15ps・12Nm
  • 車重:138kg
  • シート高:810mm

 今春開催の東京モーターサイクルショーで市販予定車として展示されていた、ヤマハの原付二種ネイキッド「MT-125」が11月10日に発売されました。JMSのヤマハブースに展示されていたのは最新の量産モデルであり、一目見ようと初日から多くの人が集まっていました。

 MT-125に搭載される水冷単気筒エンジンは、可変バルブ機構のVVAをはじめ、レバーの操作力が軽くなるアシスト&スリッパークラッチや、スロットルの開けすぎによるスリップダウンを軽減するトラクションコントロールなど、原付二種としてはなかなかに凝った技術を採用しています。加えて、49万5000円という価格はこのクラスにおいて非常に競争力が高く、人気が出ること必至でしょう。

ライターおすすめのバイク用品はコレ!

ジャパンモビリティショー2023・小排気量クラスのバイク:ヤマハ XSR125 ABS

ジャパンモビリティショー・小排気量クラス ヤマハ XSR125 ABS
  • 価格:50万6000円
  • エンジン形式:124cc水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
  • 最高出力・最大トルク:15ps・12Nm
  • 車重:137kg
  • シート高:810mm

 先に紹介したMT-125をベースに、ネオクラシカルな外装を与えたのがヤマハの「XSR125」。12月8日に発売されます。昨今はネオクラ系の人気が高いことから、本命はスポーティーなMT-125よりもXSR125といえるでしょう。

 直径37mmの倒立式フロントフォークやデルタボックスフレーム、そしてVVA採用の水冷シングルエンジンなど、プラットフォームはMT-125と共通で、XSR125の方が車重が1kg軽く仕上げられています。なおXSRシリーズは900/700とも根強い人気があり、125がそれに続くのは間違いないでしょう

 現在、原付二種クラスの販売台数はホンダの独壇場となっていますが、ヤマハがMT-125やXSR125、そしてここには掲載していませんがフルカウルスポーツの「YZF-R125」を投入することで、勢力図が大きく変わる可能性があります。

 ホンダがこれをどう迎え撃つのか、スズキやカワサキに何か秘策はあるのかなど、各メーカーの今後の動向を期待せずにはいられません。

無料でお試し 音楽聴き放題!

Apple Gift Cardで、楽天ポイントがたまる・使える!

Google Play ギフトコードで、楽天ポイントがたまる・使える!

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.