メルカリと聞くと、「なんでも売っている」というイメージがあるかもしれません。出品禁止物はあるものの、それ以外であれば意外なものが取り引きされていることも多いです。
その1つが「空き瓶」です。中には1本数十万円で売れているものもあります。空き瓶は捨てている人も多いと思いますが、メルカリで出品することでお宝になることもあるのです。
今回は、メルカリでどのような空き瓶が売れているのか、またなぜ売れるのかを深堀りします。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
空き瓶と聞くと、お酒やジュースなどの瓶を想像する人が多いと思います。中身を飲んでしまえば瓶は不要になるので、資源ごみとして出す人が多いのではないでしょうか。
でも空き瓶の種類や状態によっては、メルカリで高値で取り引きされる立派な商品になります。例えば、サントリーのシングルモルトウイスキー「山崎」や高級ワインの空き瓶が、数十万円で取り引きされることもあるのです。
またプリンやゼリーなどのデザートが入っていたかわいらしいデザインのものや、レトロなデザインのものも取り引きされています。さらに高級ブランドの香水の空き瓶、ディフューザーの空き瓶、化粧水の空き瓶なども売れているので、もはや空き瓶は捨てるものではなく“売るもの”になってきているのかもしれません。
なぜ、メルカリで空き瓶が売れるのでしょうか。今回、メルカリの広報さんに「空き瓶が売れる理由」を聞いてみました。
「空き瓶の種類によっても異なりますが、SNSなどを参考にするとさまざまな需要があるようです。インテリアとして飾る、レアな空き瓶をコレクションする、また推しの生まれ年の高級ワインの空き瓶を飾る場合もあるようです」とのことでした。
筆者は、デザイン性が高い空き瓶を花瓶として使うという話も聞いたことがあります。また高級ワインの空き瓶は、飲食店などの店舗のインテリアとして使う場合もあるようです。
空き瓶にはコレクターもいますから、限定品の空き瓶などはコレクターアイテムになるでしょう。そして「推し活」も興味深い点です。“推し”の生まれ年の空き瓶を飾り、“推し”の誕生日を祝う……なんてこともありそうです。
さらに昭和時代の空き瓶は、レトログッズとして取り引きされることもあります。化粧品の空き瓶は詰め替え用に買う人もいるようです。人によって空き瓶の使い方はさまざまですが、需要があるのは事実です。
家にある空き瓶を出品したいと思っても、種類によっては売れない場合もあります。例えば、入手方法や価格が比較的お手頃な場合は、やはり売るのは難しいでしょう。
また化粧品の場合、詰め替えタイプではなかったり、ネイルのような中を洗うのが難しいものだったりすると、出品すること自体が難しいかもしれません。
メルカリで自分が持っている空き瓶が売れていた場合は、出品を検討してもよいでしょう。ただし、中を洗うなど衛生面に注意が必要です。一方、一部のワインの空き瓶は洗わない方が良い場合も。ワインの香りを楽みたいユーザーもいるようです。
出品する際は、写真を掲載したとしても、必ず中身が入っていない空き瓶であることを明記しましょう。また基本的には「宅急便」や「ゆうパック」で送ることになるので、販売価格と送料のバランスも考えましょう。
メルカリでは空き瓶だけではなく、「空き缶」も取り引きされています。キャラクターものや限定ものなどが人気です。
空き缶もコレクターがいるので、もしデザイン性の高い空き缶を持っているなら、出品を検討してみてはいかがでしょうか。
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