ファッション性と実用性の高さで、世界中で人気の「G-SHOCK」。中でも角型のケースでおなじみの「ORIGINシリーズ(5600系)」は、80年代のシリーズ誕生以来引き継がれてきた「定番のデザイン」で人気のシリーズです。
以下では、そんな「角型G-SHOCK」の中でも主力モデルとなる「GW-M5610U-1JF」を実機レビュー。その特徴と魅力をご紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
それでは早速、本機を手にしてみましょう。本機の外観面での特徴は、「G-SHOCKの初代モデル直系のデザイン」。初代モデル(DW-5000C)の特徴だった「角型ベゼルと、赤色のライン装飾」の2大ポイントを継承している点が見どころです。
現在では幅広いラインアップを擁するG-SHOCKシリーズですが、中でも本機のスタイルは別格の安定感を誇ります。40年以上も愛され、老若男女を問わずに楽しめる「定番中の定番」のデザインだと言えます。洋服との組み合わせとしては、特に暖色系の服装との相性が良好です。赤色のライン装飾が程良いアクセントになりますので、腕元にボリュームが欲しいときのコーデのワンポイントにも最適です。
また本機の特徴として、駆動部が電波ソーラー方式(タフソーラー&マルチバンド6)となる点も見逃せません。世界6局の標準電波を受信し、自動的に時刻を修正してくれる電波時計機能に加え、ソーラー発電方式を採用しています。定期的な電池交換は不要で、長期間愛用することが可能です。
本機の駆動部は、上記以外にも各種の便利機能を備えています。特に利便性が高いのが、ワールドタイム機能とオートバックライト機能です。ワールドタイム機能は、世界各都市のタイムゾーン(時差)を、あらかじめ腕時計内に記憶。渡航時に現地のタイムゾーンを呼び出すことで、面倒な時刻修正を行わずに現地時刻を表示できる機能です。海外旅行などのための「サブウォッチ」として使用するのにも、最適な仕様となっているわけです。
オートバックライト機能は、「腕時計を覗き込む姿勢」を腕時計本体が検知。暗所ではボタン操作なしでバックライトが点灯する機能です(本体の設定により、オンオフの切り替えが可能)。暗所で両手が塞がった状況で、時刻を確認される頻度が高い方には、利便性の高い機能です。
バックライトには、エッジ発光方式の白色LEDを採用しています。従来機種と比較して明るくて視認性が高く、バッテリーへの負荷も低減された仕様です。
以上のように、シリーズの伝統を感じさせる「定番のスタイル」を継承する一方で、機能面では実用的な改良が加えられています。シリーズ全体の特徴である「耐衝撃性」「防水性」のみにとどまらない実用性が、本機の魅力だと言えるわけです。
今回は2記事に分けて、「角型G-SHOCK(5600系)」の定番2モデルを実機レビューしました。前記事でご紹介した、「スピードモデル」の外観とシンプルな機能を継承したDW-5600シリーズ。本記事でレビューした、「初代モデル直系」のスタイルと、機能性の高さが魅力のGW-M5610シリーズ。共に銘機のDNAを受け継ぐものの機能面では差異があり、それぞれに異なった魅力があることが分かりました。
本記事でレビューしたGW-M5610シリーズの方が上位機種とはなりますが、実勢価格で1万円台後半と、コスパは優秀です。好みに合った選択をすることで「間違いのない買い物」となることは請け合いでしょう。シンプルさを取るか、機能性を取るか。外観の好みと合わせて、「あなたにとってのベストな1本」を手にしてください!
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