ファッション性と実用性の高さで、世界中で人気の「G-SHOCK」。中でも角型ケースでおなじみの「ORIGINシリーズ(5600系)」は、80年代のシリーズ誕生以来、引き継がれてきた「定番のデザイン」で人気のシリーズです。
今回は2記事に分けて、そんな「角型G-SHOCK」の定番モデル2本を実機レビュー。それぞれの魅力をご紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
今回レビューする2本は、「角型G-SHOCK」の中でもベーシックな定番機です。「DW-5600E-1」は、90年代に映画で着用され、欧米でのG-SHOCKの拡販の契機となった通称「スピードモデル」の系譜を引き継ぐ1本。駆動部が電池式となるなど、「20世紀の製品らしさ」が感じられるシンプルさに加え、コスパの高さも見どころです。
一方の「GW-M5610U-1JF」は、G-SHOCKの初代モデルのスタイルを踏襲しつつ、より実用性を高めるアップデートを受けた現行モデルです。駆動部には電波ソーラー方式のモジュールを採用。機能性とコスパのバランスの良さも魅力です。
両機とも、G-SHOCKの歴史を振り返る上でも重要な「銘機のスタイル」を踏襲しつつ、コスパの高さも魅力の1本となっているわけです。
以下では、とりわけ「シンプルさ」が特徴の、電池式のベーシック機(DW-5600E-1)を実機レビューします。
「DW-5600E-1」は、前述の通り米国のヒット映画に登場した、通称「スピードモデル」(DW-5600C)の後継機です。液晶表示部のデザインや細部の文字装飾には変更がありますが、当時のモデルのスタイルを受け継いだデザインが見どころです。
外観で目を引くのが、クールなブルーグレーのライン装飾。アクセントとしてはやや控えめですが、それゆえにさまざまな色合いと合わせてもバランスが良い点がポイントです。腕にした時に「腕時計が目立ちすぎる」という状況になりづらく、幅広い服装にマッチしてくれます。
「初期のG-SHOCKらしさ」とも言えるシンプルな液晶書体を採用している点も、本機の特徴です。後編の記事でレビューする上位機(GW-M5610U-1JF)のように、縦線が太くデザインされた液晶書体もおしゃれですが、本機の液晶フォントの方が、時刻の読み取り性は良好です。パッと見た際に「文字の内部が潰れて見える」といったことが起こりづらく、ストレスなく時刻を読み取ることができます。
駆動部には、ベーシックな電池式のモジュールを採用しています。バックライトやアラーム、ストップウォッチなどは備わりますが、今日のデジタルウォッチとしては機能的にもシンプルです。シリーズ共通の特徴でもある耐衝撃性や20気圧防水などの丈夫さは維持しつつ、その他の機能面では「割り切り」が感じられる仕様です。
本機のような電池式モデルの良さは、(ソーラーモデルとは異なり)長期間使用しない際には引き出しの中などの暗所で保管できる点です。休日向けやレジャー用途にG-SHOCKを購入される方には、本機の「保管のしやすさ」はメリットとなるでしょう。
なお、記事掲載時点で本機は生産完了となっており、新型モデル(DW-5600UE-1JF)が発売されています。新旧モデルの最大の差異は、バックライトが面発光タイプのELから、エッジ発光タイプのLEDに変更された点です(それに伴い、正面部の文字装飾なども変更されています)。
白色で明るく、省電力性にも優れたLEDを発光体に採用したことで、暗所での視認性と電池寿命が大幅にアップしました。機能性を重視される方は、新型モデルを選んでおけば間違いないでしょう!
今回は、「角型G-SHOCK」のベーシックモデル、DW-5600E-1を実機レビューしました。「20世紀のG-SHOCKらしさ」が継承された、シンプルさが魅力的でした。読み取り性の高い液晶の書体などからも「ベーシックなモノの良さ」を感じ取れる1本です。
生産完了モデルとなった本機ですが、本機に搭載されたELバックライトにも、クラシカルな趣きがあります。記事掲載時点で「在庫限り」だと思われますので、気になった方はチェックされてみても良いかもしれません。
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