男性向け腕時計として、鉄板の人気を誇る「ダイバーズウォッチ」。中でもおしゃれなカラーで人気なのが、「ペプシカラー」と呼ばれるカラーリングです。
本記事では、入手性の高い「ペプシカラー」のダイバーズウォッチとして、タイメックスの「Q Timex」の赤青ベゼルモデルを実機レビューします。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
Q Timexは、1879年創業の米国を代表する時計メーカー・タイメックスが、過去の製品アーカイブからデザインした「ヴィンテージ感」をテーマとしたシリーズです。
本記事でレビューする「TW2T80700」は、2019年のシリーズ誕生時に登場した、シリーズのメイン機種ともいえるモデル。1979年に登場したオリジナルモデルを、忠実に再現した外観が見どころの1本です。
ムーブメントがクオーツ式となる点(オリジナルモデルは電池駆動の電磁テンプ式)が、70年代の製品からモディファイされたポイントです。外観はオリジナルを忠実に再現しつつ、機構部が現代的にアップデートされた点が、本機の特色だといえるでしょう。ケースとブレスレットの素材はステンレス、風防(文字盤前面のガラス体)の素材はアクリル樹脂で5気圧防水です。
早速、本機を手に取ってみましょう。まず印象的なのは、「昭和世代」の復刻機らしい手頃なサイズ感です。本機のサイズはケース径が約38mmで、現代のスポーツウォッチとしては小振りな部類に入ります。着用時の取り回しがしやすい点は、本機の良さだといえるでしょう。
ディテールに目を向けると、まず70年代らしい直線的な意匠に目を引かれます。本体ケースの上面はフラットで、ブレスレットとの接続部付近は面取りが施された形状となります。ブレスレットの取り付け部は、「ラグ」と呼ばれる接続部が露出するデザインが一般的ですが、本機ではラグをあえて隠し、フラット感を強調するデザインとなっています。
一方で文字盤部は、円形を基調としたデザイン。ドーム状のアクリル風防が「柔らかさ」を添えています。「直線と平面」という70年代のトレンドを取り入れつつ、極端すぎないバランス感が感じられます。「今見ても斬新さがありつつ、奇抜ではない」点は、本機のデザインが「完成度が高い」と評価できるポイントです。
ブレスレットはポリッシュ(艶あり)とサテン(艶消し)の対比が美しく、細かなパーツで構成されたタイプが付属しています。本体にマッチし、「ヴィンテージ感」を盛り上げてくれるブレスレットです。
以上をまとめると、本機の外観はレトロなスタイルを基調としつつ、「70年代らしい『斬新さ』」がアクセントになっています。私服はもちろん、スーツやジャケットスタイルにも適応できる守備範囲の広さが魅力です。カラバリが豊富なシリーズなので、よりシンプルでビジネス向きのカラーを選択されるのも一興です。
今回は2記事に分けて、「コスパに優れたペプシダイバーズ」を実機レビューしました。シンプルなデザインとタフな仕様が特徴で、驚きのプライスが自慢のカシオ。レトロ感と「新しさ」とが共存した、完成度の高いデザインが魅力的なタイメックス。着用時のボリューム感の違いも含め、異なる魅力を備えた2本でした。
腕元に「彩り」を添えられる腕時計は、1本持っておくと便利です。今回ご紹介した2本は、お手頃なプライスも魅力。あなたの愛機に加えてみてはいかがでしょうか。
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