おしゃれが楽しくなる秋。その日のファッションや気分に合わせて、腕時計を付け替えるのも良いですね。
ここでは、そんな「腕時計の着けこなし」を楽しくしてくれる「タイメックス(TIMEX)」のおすすめ製品を紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
「タイメックス」は、1854年に米国にて創業した時計ブランド。現在でも米国に本拠を置き、「米国のNo.1腕時計ブランド」としても知られる老舗です。
スイスの高級腕時計とは異なり、実用的なスペック&価格帯のモデルが中心となるタイメックスの製品。しかし、ファッションの本場とも言える米国のブランドなだけはあり、ファッション性の高さは折り紙付きです。さらに歴代の米国大統領が、就任式などの重要な場で着用してきたエピソードも有名です。米国人の間でも、“米国らしさ”を象徴するアイコンとなっているわけです。
プチプラながらファッション性が高く、“米国らしさ”にも溢れたタイメックス製品。以下ではそんな同社のラインアップから、注目のモデルをピックアップ。その魅力を紹介します!
最初に紹介するのは、タイメックスの「永遠の定番」とも言うべきモデル。ミリタリーなスタイルが特徴の1本です。
「キャンパー」は、ベトナム戦争の時代にタイメックス社が、米陸軍向けに納入していた製品の民生版です。米軍のベトナム戦争向け腕時計は、「修理を前提としない」という(当時としては)革新的な思想で、後世の腕時計に大きな影響をもたらしました。当時は機械式腕時計の時代でしたが、民生モデルである「キャンパー」はクオーツムーブメントを搭載しています。
視認性に優れたアラビア数字のインデックス(時指標)は、軍用モデルと同様に24時間表記も併記された仕様です。バンドに素通しタイプのナイロンベルトを採用している点も、軍用モデルの仕様を継承しているポイントです。
普段着のベーシックな着こなしになじみが良く、「持っていて損はない1本」です。ケース径は約36mm、ケースと風防は樹脂製です。
「ウィークエンダー」は、「キャンパー」をベースに、より日常使用向けにモディファイされたシリーズです。「キャンパー」では樹脂製だった外装は金属製となり、「インディグロ」と呼ばれる全面発光式の文字盤を備えるなどのアップグレードが施されています。
「TW2P97800」は、そんな「ウィークエンダー」シリーズから派生した「フェアフィールド」シリーズからの1本。バータイプのインデックスに、フラットな印象に仕上げられた文字盤。一方で側面から背面にかけては曲面を活かしたデザインで、ベースモデルの愛嬌も引き継がれています。
バンドには、いわゆる「NATOタイプ」の本革ベルトが付属。本機はネイビー文字盤とライトブラウンのベルトとの組み合わせですが、軽やかな印象のカラーバリエーションもおしゃれ。普段着からオフィスカジュアルまで、幅広い場面でクリーンなおしゃれを演出できる1本です。ケースは真ちゅう製、風防はミネラルガラス、ムーブメントはクオーツ式です。
シンプルでファッショナブルなデジタルウォッチを探している人には、同社の「クラシックデジタル」シリーズのベーシックモデルをおすすめします。
「T78587」は、「角デジ」の愛称でも知られる定番モデル。実売価格が1万円以下とリーズナブルな価格帯となる本機ですが、価格以上の質感が感じられる金属外装を採用しています。時刻表示部が大きく取られた液晶表示板の視認性の高さもポイント。「エクスパンジョンベルト」と呼ばれる伸縮式のメタルベルトにより、優れた装着性も確保されています。
ファッションに合わせて選べるカラーバリエーションもおしゃれ。普段使いに「シンプルなおしゃれ」を加えたい人におすすめです。外装(ベゼル)とバンドはステンレス製、駆動方式はクオーツ式です。
「昭和っぽいレトロ感」に魅力を感じる人には、ヴィンテージ製品のような佇まいが魅力の1本を紹介します。「Q TIMEX」は、タイメックス社の過去の製品アーカイブを基にデザインされた、「復刻系」のシリーズです。「ファルコンアイ」と銘打たれた本機は、1979年の製品をベースにデザインされた1本です。
ブランドロゴやインデックスが別パーツにより構成され、立体感のある文字盤。文字盤色は鮮やかなグリーンで、美しい縦縞模様の仕上げも印象的です。ラグ(バンドとの接続部)を見せないフラットな造形のケースや、細かなパーツから構成されたブレスレットなどからは、「エッジーさとエレガントさの共存」という、70年代らしい感覚が感じられます。
駆動部には、デイデイト(曜日付きカレンダー)の機能を持つ、クオーツ式のムーブメントを搭載。裏ぶた部に電池交換用のハッチを備え、自分で電池を交換できるメンテナンス性の高さも見どころです。ケースとバンドはステンレス製、5気圧防水です。
「チープシックさ」をとことん追求したい人には、“腕時計らしさ”に溢れた1本を紹介します。「ウォーターベリー」は、タイメックス社の創業地の名を冠し、「伝統的なスピリット」をテーマに掲げるシリーズです。「TW2V17500」は、5連タイプのブレスレットや波形のベゼル(風防周辺の枠状部品)を備え、シルバーとゴールドとのコンビ仕上げとなる点が特徴の1本です。
このスタイルの腕時計としては、「富の象徴」としても知られるスイス製品の印象が強いのも事実です。そうした往年の他社製品の主な消費地が米国であった点も踏まえ、「20世紀の米国的な嗜好」という視点からリデザインされたのが本機、だと言えそうです。トラッド系からストリート系まで、幅広い嗜好に対応してくれるでしょう。
「おしゃれとは、すなわちシャレである」という、タイメックスらしいスピリット(?)が体現された1本です。ケース径は約41mm、ケースとブレスレットはステンレス製、ムーブメントはクオーツ式です。もう少し地味なカラーバリエーションもあるので、好みで選んでみてください。
ここでは、「アメリカン・スピリット」を象徴する腕時計ブランド「タイメックス」の注目製品を紹介しました。往年の米国文化の独自性や合理性、エレガントな価値観を、お手頃な価格で味わえるモデルが存在することが分かりました。
一般的には「ステイタス性を誇れるアイテムではない」とみなされがちな同社の製品。だからこそ、洋服との組み合わせも含めた「コーデの完成度」にはこだわりたいところです。「粋な着けこなし」となれば、それが自分ならではの「最高のおしゃれ」となるでしょう!
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