機能性の高さと圧倒的なコストパフォーマンスにより、実用的な腕時計を求める層に人気の「チープカシオ」(チプカシ)。豊富なラインアップゆえ、「おすすめのモデルを知りたい!」という人も多いでしょう。
この記事ではそのような人に向けて、チープカシオの選び方と、おすすめの製品を紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
「チープカシオ」とは、カシオ計算機(CASIO)の「スタンダードコレクション」の通称です。コスパとデザイン性の高さから、2000年代ごろからファッション的な観点でも注目され、「チープカシオ」の呼び名で親しまれています。
チープカシオの楽しみ方ですが、「ファッションやTPOに合わせて、付け替えて楽しむ」のがおすすめです。例えばポロシャツとスラックスといったシンプルな服装に、色味を合わせたモノトーンの1本をコーデすれば「シックなおしゃれ」を演出できます。ビジネスウェアに好適なモデルもラインアップされているので、外回りの営業のような「高級品を付けると嫌味になる職種」の人には、特に心強い味方となるはずです。
コスパだけでなくエコ性を重視しているのも、チープカシオの特徴。簡易化されたパッケージにそれが表れています。そのままでは贈答用には向かないという点には注意が必要です。相手の方を気負わせない「気軽なプレゼント」にも好適ですが、別途贈答用のパッケージを用意することをおすすめします。
「A168WA-1A2JR」は、シリーズ全体の“顔”とも言える定番モデル。金属部品を使用しながら、3000円台というプライスが魅力の1本です。
本機のデザインは「80年代のデジタルウォッチの定番スタイル」を踏襲しています。文字盤面の装飾部には、80年代らしい落ち着いた色調のブルーとオレンジが差し色となっており、フォントの装飾にも当時らしい斜体が用いられています。
ケース幅が約36mmという控えめなサイズ感も、20世紀からの歴史がある製品らしい特徴です。液晶表示部はやや小さめですが、ベーシックな液晶フォントにより視認性は良好。液晶部にはバックライトも備えており、夜間の視認性にも優れています。
“昭和っぽいレトロ感”が、シンプルな服装との組み合わせでワンポイントとなる1本です。ブレスレットはステンレス製、駆動方式はクオーツ式。公式サイトでの販売価格は3300円(税込み、以下同)です。
「MTP-1228DJ-7AJH」は、普段着だけでなくビジネスウェアとの相性も高く、汎用性の高さが魅力の1本です。
フルメタル仕様の外装に加え、「スクリューバック」と呼ばれる、防水性に優れたネジ式の裏ぶたを採用。コストのかかる仕様ながら、破格のプライスを実現しています。文字盤面のデザインはシンプルですが、立体感が感じられる仕上がり。日付表示と曜日表示を備えた「デイデイト機構」に加え、電池寿命10年を誇る長寿命バッテリー仕様で、実用性にも優れています。
シルバー文字盤の仕様が最も汎用的ですが、紺やグレーのスーツと合わせるなら別型番の青文字盤モデルもおすすめです。ケース径は約40mmとなっており、ケースとブレスレットはステンレス製。5気圧防水で、ムーブメントはクオーツ式です。公式サイトでの販売価格は各6050円です。
普段着やビジネス用途だけでなく、冠婚葬祭にも対応可能な1本を探している人には「MTP-1183E-7AJH」をおすすめします。
時分秒針を備える「3針」と呼ばれる基本スタイルに、日付表示用のカレンダーの組み合わせ。文字盤と時分秒針のデザインは奇をてらった要素がなくシンプルで、すがすがしさが感じられる外観です。
冠婚葬祭やビジネスだけにとどまらず、普段使いもしたくなるデザインバランスの良さが魅力の1本です。ケース径は38.5mm、ムーブメントはクオーツ式です。公式サイトでの販売価格は4400円です。
カジュアルウェアとの組み合わせで「チープ&シック」を演出したい人には、モノトーンの外観がおしゃれな1本を紹介します。
「MQ-24-7B2LLJH」は、わずか20gの軽さによる軽快な装着感と、3針式でカレンダーなしというシンプルなスタイルが特徴。定価でも2000円台前半というコスパとファッション性の高さから、ファッション愛好家からも支持を受ける1本です。
「ザ・樹脂時計」とも言うべき、樹脂ケース&風防と樹脂バンドの組み合わせ。文字盤色はホワイトで、究極的にシンプルですが、大きめのインデックス(時指標)には適度にデザインされたフォントを使用。時刻の読み取り性に優れるだけでなく、本機の外観上のワンポイントにもなっています。
モノトーンの服装と組み合わせてシンプルなコーディネートのアクセントにしたい1本です。ケース径は約35mm、ムーブメントはクオーツ式。公式サイトでの販売価格は2200円です。
「チープカシオの黎明期」とも言える80年代の雰囲気に引かれる人には、大ヒットした「電卓ウォッチ」の現行モデルを紹介します。
「CA-53W-1Z」は、80年代のポップカルチャーの雰囲気を味わえる1本。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公をはじめ、映画やドラマのキャラクターが多数愛用していることで有名なモデルの現行製品です。
本機の最大の特徴は、文字盤面の下半分を占めるテンキー。電卓を小型化したようなデザインで、実際に電卓としても使用できるのが特徴です。電卓機能があるデバイスが普及した現在では実用性は高くありませんが、テンキーを用いて時刻合わせが可能というメリットも存在します。わずか29gという軽さで、付けているのを忘れてしまう装着性の良さも魅力です。ケースとバンドの素材は樹脂、駆動方式はクオーツ式。ECサイトでの実売価格は3000円台前半からとなっています。
本機は80年代のデザインに忠実な仕様ですが、別のカラーバリエーションのモデル(別型番)もおすすめ。別カラーのモデルは反転液晶を採用し、レトロフューチャー感のある外観となっています。
スポーツ&アクティビティ用途向けの製品を探している人には、カシオの看板シリーズ「G-SHOCK」の特徴とスタイルを継承しつつ、破格のプライスを実現した1本をご紹介します。
「W-S220-9AJH」は、G-SHOCKで培われた“カシオらしさ”にあふれたモデル。円形を基調としたケースに、バックライト点灯用の前面ボタンを備えた操作系。これらは90年代から続くG-SHOCKの定番シリーズ「6900シリーズ」のスタイルを踏襲したものです。
駆動部には、カシオ独自のソーラー発電システム「タフソーラー」を採用。10気圧防水も備え、さまざまなアクティビティに対応できる1本です。ストップウォッチやタイマーといった基本機能に加え、世界48都市の時刻を表示できる「ワールドタイム」機能を備えるなど、多機能性も特徴です。ケースとバンド素材は樹脂、駆動方式はクオーツ式。公式サイトでの販売価格は6050円です。
今回は、価格を超えた機能性とデザイン性で人気の「チープカシオ」のおすすめ製品をご紹介しました。
ほぼ全てのTPOに対応できる、幅広いラインアップが存在することがお分かりいただけたかと思います。気軽に購入できるコスパ感も魅力なので、気になるモデルを“大人買い”するのもアリかもしれません!
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