スポーツウォッチの中でも人気の「ダイバーズウォッチ」。さまざまな製品が販売されているため、「種類が多すぎて、どの製品を選べば良いのかが分からない」と感じる方も多いでしょう。
この記事ではそのような方に向けて、「ダイバーズウォッチ」の特徴と、おすすめのモデルをご紹介します。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
ダイバーズウォッチとは、主にダイビング向けに設計・製造された腕時計を指します。
水中での使用が前提となるため、高い防水性能を誇ります。また、水中では日中でも暗所となる場合があることから、文字盤や時分秒針に夜光処理や蓄光夜光を備える点も特徴です。
外観面での最大の特徴は、ほとんどの製品が文字盤外周に「回転ベゼル」を備える点です。回転ベゼルとは、潜水時間を分単位で計測するための部品のこと。本格的なダイビング向けの製品では、誤操作によって潜水時間が過小に計測されることを防止するため、逆回転防止タイプの回転ベゼルとなっています。
ダイバーズウォッチは防水性や操作性を重視しているため、「サイズが大きく、重量が重め」な傾向がある点も特徴です。一方で「ファッションとして楽しむ」という用途のため、ダイバーズウォッチの外観的な特徴を取り入れつつ、より日常使用向けの外観&性能にアレンジした「ダイバーズタイプ」の製品も存在します。
この記事では「ダイバーズタイプ」の製品も含め、おすすめの製品をピックアップし、その魅力をご紹介していきます!
実用性とコスパに優れた1本を探している人には、シチズンのスポーツライン「プロマスター」より、「BN0156-05E」をご紹介します。
本機は「プロマスター」シリーズの中で、ベーシック機に位置するロングセラーモデル。ベーシック機とはいえ、潜水対応である200m防水に対応した本格仕様の1本です。外観の印象を左右する回転ベゼルのデザインは、モダンな数字フォントと、周期的に配置されたローレット(外周の凸凹部)が特徴的。シチズンのダイバーズモデルらしい、現代的な「ポップさ」が感じられる外観です。公式サイトでの販売価格4万700円(税込)とコスパも良く、レジャー等での使用にも最適な実用機だと言えるでしょう。
ムーブメントには、シチズンのお家芸とも言える「エコ・ドライブ」を搭載。光発電により駆動するため、定期的な電池交換は不要です。ケース径は44mm、ケースの素材はステンレス、バンドの素材はウレタンです。
19世紀創業という長い歴史を誇る、米国の時計ブランド、タイメックス。「Q TIMEX」は、そんな同ブランドの過去の名作を再現した、復刻系のシリーズです。
「TW2T80700」は、1979年に発売された製品の復刻モデル。外観は、70年代のオリジナルモデルのデザインを忠実に再現しています。ケースとブレスレットの接続部はエッジ感がある形状で、ブレスレットのデザインもレトロ。「懐かしさ」がありつつ、今見ると新鮮さが感じられる1本です。
デイデイト(曜日表示付きカレンダー)やドーム型のアクリル風防(文字盤前面のガラス体)、裏側のハッチ式の電池ふたなども、オリジナルモデルから継承された特徴です。サイズは控えめな、ケース径38mmで、本体も比較的薄型。防水性能は5気圧防水で、日常使用向けの「ダイバーズタイプ」の製品だと言えます。ムーブメントはクォーツ式、ケースとブレスレットはステンレス製です。
本機はベゼルが赤青に塗り分けられた通称「ペプシ」と呼ばれるカラーリングですが、シリーズを通してカラーバリエーションも豊富です。お好みのカラーを選んでください。
過去に数多くの名作ダイバーズウォッチを生み出してきたセイコー。同社からはスポーツラインの「プロスペックス」より、逆輸入モデルの「SRPE93」をご紹介します。
本機は1970年代に発売され、「タートル」の愛称で知られる通称「3rdダイバー」の復刻モデル。高い信頼性と愛嬌のあるデザインから、世界中のダイバーに愛用されてきました。
外観上の最大の特徴は、独特な形状をしたボリューム感のあるケース。手首との干渉を防ぐために4時位置に配されたリュウズは、後に多くのセイコー製ダイバーズウォッチに引き継がれることとなった意匠です。
機構部には、デイデイト機能を備えた機械式(自動巻)ムーブメントを採用。セイコーの他機種でも数多く採用されているムーブメントです。ケース径は約45mm、ケースの素材はステンレス、バンドの素材はシリコンです。
ブローバは、1875年創業の米国の老舗腕時計メーカー。米国らしいフロンティアスピリットで、数々の独創的な製品を生み出してきた名門です。
「マリンスター」は、そんなブローバを代表するシリーズ。「96A291」は、「ダイバーズウォッチらしさ」と個性的な外観が特徴的な1本です。回転ベゼルとリュウズガードを備えた、ダイバーズウォッチらしいスタイル。ケースサイズは径45mmと大径で、本体も厚型。現代のスポーツウォッチらしく、ダイナミックさに溢れた外観となっています。
機械式(自動巻)のムーブメントの動作を観察できる「オープンハート」のデザインに加え、文字盤中央部が半透明なセミスケルトン仕様となる点も個性的です。20気圧防水で、ケースの素材はステンレス、ベルトの素材はカーフです。別型番にて、スタンダードな黒文字盤の仕様も用意されています。
1901年に創業した、日本の老舗腕時計メーカーのオリエント。「RK-AU0601B」は、60年代に製造された「カレンダーオートオリエント」のスタイルに、現代の技術が融合した1本です。
「古典的なダイバーズウォッチのスタイル」が色濃く残る、王道のデザイン。回転ベゼルの外周全周に配された、控えめな意匠のローレット。ステンレス製のブレスレットは、細かなコマから構成されたタイプです。スポーティーさに「大人っぽさ」がうまく融合されているので、オンオフを問わずに腕元をジェントルに演出してくれるでしょう。
防水性能は、200mまでのスキューバ潜水用防水に対応した本格派。さらに風防には反射防止コーティングを施した球面状のサファイアガラスを採用するなど、現代的なスペックにアップデートされている点も見どころです。
機構部には機械式(自動巻)ムーブメントを搭載。12時下のメーターから、巻き上げ残量を確認できます。ケース径は約41mmで、ケースの素材はステンレスです。
この記事では、スポーツウォッチの中でも人気の「ダイバーズウォッチ」について、おすすめの製品をご紹介しました。
スーツにも合う「ドレス寄り」な1本から、ファッション性の高いモデル、防水性能の高さが自慢の製品まで、幅広い選択肢が存在することがお分かりいただけたかと思います。用途に合わせた、最適な製品選びのご参考になれば幸いです!
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