登山に必須ではないけれど、あった方が快適に過ごせる便利アイテムがあります。そこで今回は「見落としがちだけど登山に持っていくと役立つアイテム」を3つ紹介します。山での時間をより安全で楽しいものにしましょう!
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
山に登るときは、不測の事態を想定した備えが必要です。突然の天候の変化や道具の修理、方向の確認など、予期せぬ事態に備えることで心の余裕が生まれ、登山を最大限楽しむことができるでしょう。
登山では、軽くてコンパクトなアイテムを選ぶことがカギ。小型のアイテムほど持ち運びやすく、ササっと取り出して使いやすいため、緊急時でも迅速に対応できます。
十徳ナイフ(マルチツール)とは、ナイフのほかに、はさみややすり、ドライバー機能などを備えたアイテム。メジャーなものだと「ビクトリノックス」のマルチツールが挙げられます。
サイズやモデルによって備わっている機能の数は異なりますが、登山でははさみやピンセット、爪やすりなどの7機能を備えた「ビクトリノックス クラシック」でも十分です。
行動食のパッケージがうまく開けない時や、テーピングや絆創膏が手でうまく切れない時にはさみで切ったり、爪が欠けてしまった時にやすりで整えたりと、何かと便利に使えます。
長さはわずか5.8cm、重さは21gとコンパクトながらも、しっかりとした作りで信頼性も高く、どんな過酷な状況でも頼れるアイテムです。
小型ライターは、アルコールストーブや固形燃料を使う人以外は不要と思われがちですが、エマージェンシーキットに備えておきたいアイテムです。
点火装置がついたバーナーを持っていても、点火装置が壊れてしまっては火をつけることができず、お湯を沸かしたりご飯を食べたりすることができません。そんな緊急事態に備えて、ライターを持っておくことが重要なのです。
おすすめは、「BIC ミニライター」などのフリント式(発火石で着火するライター)。電子式のライターは標高が高く気圧が低い場所ではほとんど使えなくなるのに対し、フリント式のライターは高山でも比較的点火しやすいのが魅力です。
登山では天候に関わらずレインウェアが必須ですが、荷物に余裕があれば小型の折りたたみ傘を持っていくのもおすすめ。危険箇所がなく比較的平らなフィールドを歩く場合は、折りたたみ傘を使うことでレインウェアによる体のムレや、顔周りがぬれるのを気にせずに快適に歩くことができます。
雨が降ったり止んだりする日でも、レインウェアを着脱する手間がなく、スムーズに歩き続けられるので便利です。日差しが強い日には日傘代わりにも使え、熱中症対策にもなります(※傾斜がある場所や強風の中では、折りたたみ傘ではなくレインウェアを使用しましょう)。
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