ルームエアコンが取り付けられない部屋でも、工事不要で設置して使用でき、すぐに涼しい風を出してくれる家電が「スポットクーラー」(スポットエアコン)です。比較的コンパクトなモデルが多く、家の中のさまざまな場所を冷風で快適にしてくれます。
除湿機能と送風機能を備えているものが多く、乾燥機として一年中使えるのもメリット。ここでは、今売れているスポットクーラーをAmazonのランキングからピックアップして紹介します。
本記事は、Amazon.co.jpの売れ筋ランキング(2024年6月19日11:00現在)に基づいて制作・集計しています。
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スポットクーラーは、扇風機やサーキュレーターなどと異なり、一般のエアコンと同じ「熱交換」方式によって冷風を送り出す装置です。ルームエアコンは室内機と室外機に分かれていますが、スポットクーラーはこれが一体化したものというイメージ。工事不要でさまざまな場所に置けるのが特徴です。
構造はコンプレッサー方式の除湿機と同じ。このため、ほとんどのスポットクーラーは除湿機能も備えており、じめじめした季節や、洗濯物の室内干しにも活躍してくれます。
どこにでも置いて使えるのがスポットクーラーのメリットですが、注意しておきたいのは「冷風と同時に熱も排出する(普通は背面から)」ということ。閉め切った室内で、排熱を室外に逃がさずに冷風運転を続けると、むしろ室温が上昇することになってしまうので注意が必要です。たいていの商品には、背面に取り付けるエアダクト(ホース)が付属しています。ダクトを室外に通しておくことで熱を逃がせる仕組みです。
また、スポットクーラーでは内部で水(ドレン水)が発生します。水を内部で蒸発させ、排水処理を不要にしている「ノンドレン」タイプの機種があり、排水の手間と労力が省けるのでおすすめです。
アイリスオーヤマのスポットクーラーの2024年モデル。出力は2.0kW(50Hz)/2.2kW(60Hz)と標準的で、4.5〜7畳の部屋に対応します。
冷風と送風のほか、除湿機能(1日約20L)も搭載。排水の手間を省けるノンドレン式です。排気ダクトに加えて窓パネル(75〜145cmの窓に対応)も付属しており、屋外への排熱が容易。別売りのロング窓パネルを使えば200cmまでの窓に対応できます。
本体サイズは約30(幅)×31.6(奥行き)×69.6(高さ)cm、重量は20.5kg。キャスターが付いているので移動が簡単です。リモコンも付属しています。
実売価格は3万7000円前後から。
冷暖房器具メーカー、ナカトミのスポットクーラーです。冷房能力は2.0kW(50Hz)/ 2.3kW(60Hz)と、6〜8畳に対応できる定番モデルです。
ノンドレン式で、冷風運転時はドレン水の排出が不要(除湿時はホースで排出が必要)。排熱ダクトと窓枠パネルが付属しており、背面からの排熱を室外や屋外に逃がせるようになっています。操作は付属のリモコンで行えます。
本体サイズは37(幅)×34.5(奥行き)×70.5(高さ)cmとコンパクトで、移動に便利なキャスター付き。重さは約22kgです。
実売価格は3万7000円台から。
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