車を購入する際、日常使いだけではなく、“車中泊もできる車種”を条件に選ぶ人が増えてきたように思います。実際、車中泊も可能な「シートを倒すとフルフラットになる車種」は人気が高く、購入時の条件に挙げる人も多い印象です。
では、日常的に使用しつつ、休日にはちょっと遠出をして車中泊旅を楽しみたい場合は、どんな車種を選べばよいでしょうか。
今回の記事では、車中泊歴7年以上の筆者が、シートを倒してフルフラットになる車の中から、「車中泊におすすめで、日常使いもしやすい車種」を、2025年版として選びました。
haru.
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
軽自動車の中で車中泊におすすめなのが、スズキの「ハスラー」です。ハスラーはクロスオーバーSUV軽自動車で、SUVらしく燃費性・走破性が良く、快適な乗り心地が特徴です。車中泊やキャンプなどのアウトドアだけでなく、街乗りなど日常使いにも最適です。
ハスラーはシートアレンジが豊富な点も魅力の1つ。1人での車中泊なら、運転席はそのままに、助手席と後部座席だけを倒しておけば、車中泊スポットに到着後すぐに寝ることが可能です。
また、長さのあるサーフボードやスキー板などを積み込むこともできます。
もちろん、全部のシートを倒してフルフラットにすれば、大人2人での車中泊も可能。1〜2人での車中泊と日常使いに、おすすめの1台です。
次に紹介するのは、ミニバンのホンダ「フリード クロスター」。5人乗りと6人乗りから選択可能で、5人乗りの場合は2列目をベンチシートにした2列シート、6人乗りの場合は2列目をセパレートシートにした3列シートとなっています。
5人乗りの場合は、3列目シートがなく広いラゲッジスペースになっているため、2列目シートを倒すだけであっという間にフラットな状態に。運転席と助手席を前に出せば、後方スペースをさらに広げることもできます。
車内は大人2人が横になっても窮屈さを感じない広さがあり、大人2名と乳幼児1名までなら車中泊に対応できそうです。
ラゲッジスペースは下部分が収納になっているので、就寝時も荷物の置き場所に悩む心配はありません。
また、このラゲッジスペースは普段の買い物時も大活躍。大量の食料を買い出ししても、ラゲッジスペースにしっかりと収まります。週に1回、月に1回など、まとめ買いが多い人にも最適な車種です。
最後に紹介するのは、三菱から販売されている、3列シートのSUVミニバン「デリカD:5(ディーファイブ)」です。乗り心地が良く、クッション性のあるシートの座り心地も快適そのもの。大きめの車両ながら運転しやすいので、日常使いにもぴったりです。
「デリカD:5」はミニバンの中でも車内空間が非常に広く、スペースに余裕をもって車中泊をしたい人に特におすすめです。
Mグレードを除いた全ての車両に、AC電源を備えているのも特徴の1つ。扇風機や電気毛布、ノートパソコンなどを使用する際に役立ちます。
車両の2〜3列目のシートを倒すことで、ほぼフラットに近い状態にすることが可能。ただし、シートを倒しても多少座面がでこぼこしているため、でこぼこを解消するためには、厚みのある「車中泊用マット」などを用意するのがおすすめです。
マットで高さを調整すれば、車両後方をフラットな状態にすることができるので、快適に眠ることができます。
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