新たに1人暮らしを始めるとなれば、ワクワクした気持ちだけでなく、心細さや不安感が伴うことも多々あるでしょう。安心して生活するためには、防犯対策が重要です。
そこで今回は、手軽に取り入れやすい1人暮らし向け「防犯ガジェット」のおすすめを紹介します。少しでも安心して暮らせるように、便利な防犯グッズを活用してみてはいかがでしょう。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
防犯アイテムの定番ともいえる「防犯カメラ」。賃貸では、外向きに防犯カメラを設置するのは難しいですが、「外出時に家の様子が心配だから確認したい」という場合には、「ネットワークカメラ」や「見守りカメラ」などをWi-Fiに繋げておくことで、遠隔地からも確認できます。
Amazonデバイスの「Ring 首振り機能付きインドアカム」は、机や棚に据え置きで設置できます。カメラは360度回転し、さらに上下169度の画角調整が可能。部屋の気になるところをしっかり確認できます。
ワンルームの部屋ではややオーバースペック気味かもしれませんが、間取りを問わずに検討しやすい1台だといえるでしょう。また、クラウド録画サービスなど一部機能の利用は有料プランとなります。実売価格7000円前後から販売中です。
万が一、窃盗犯や不審者と鉢合わせてしまう事態にも備えたいという場合には、大人用の防犯ブザーを用意しておくのも良いでしょう。
キングジムの「ポタラ」は、88dBの大音量で音を発生させる防犯ブザーです。首に掛けられるストラップやLEDライトなどを備えており、夜道や災害時にも役立ちます。
本体を下に引っ張るようにスライドするとブザーが鳴る仕組みになっており、使い方も簡単。誤作動しにくいので、安心して持ち歩けるのもポイントです。ECサイトでは、3000円前後から販売されています。
なお、家の入り口や家の中で万が一不審者と出くわした場合には、状況に応じて、すぐ屋外へ逃げる、トイレ等の鍵をかけられるスペースに身を隠しつつ、スマートフォンで助けを求める、といった対応が基本になると思われますので、こうした対応に合わせた使い方も練っておくと良いかもしれません。
最後に紹介するのは、家の鍵を無くさないようにするための紛失防止タグです。iPhoneユーザーならば、Appleが純正品で展開している「AirTag」が使いやすいでしょう。
集合住宅では、意外にも「玄関」からの侵入が多いといわれています。シンプルに施錠を忘れてしまい侵入されることもあれば、鍵の表面に書いてある番号を盗み見られて合鍵を作成されて侵入されるケースもあるそうです。
そのため、鍵の表面に盗み見防止のシールを貼りつつ、鍵の紛失や盗難を避けるため、手元から離れたときに通知が表示されるAirTagなどの紛失防止タグを鍵に付けておくと、安心度が上がることでしょう。
AirTagは、サードパーティ製の紛失防止タグに比べてやや価格が高く、鍵に装着するにも対応のアクセサリーを追加で用意しなくてはなりません。しかし、iPhoneを使ってAirTagまでの方向と距離を表示して探せるので、スマートに探し出せるメリットがあります。ECサイトでは、5000円前後から販売中です。
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