夏の車中泊の暑さ対策で、筆者が1番におすすめするのが「ポータブルクーラー」です。
筆者はこれまで、さまざまなアイテムを使って夏の暑さをしのいできました。正直、暑さ対策はポータブルクーラーを1台用意した方が早い! と感じています。高価なイメージがあるポータブルクーラーですが、一度導入してしまえば翌年以降も使えますし、電源さえ確保できれば、夏も快適に車中泊を楽しめるようになります。
最近では10万円以下で購入できるポータブルクーラーも多数展開されており、購入のハードルが下がってきています。
そこで今回は、比較的安価で購入しやすい「お手頃価格のポータブルクーラー」を3つ紹介します。全て10万円以下で購入可能な製品を厳選しました。
また、車内やテント内をしっかりと冷やすための効果的な使用方法も合わせてご紹介します。
haru.
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
ポータブルクーラーは20万円弱の高価な製品が多く、安価な製品でも5〜10万円ほどの価格で販売されています。高額なこともあり「高いだけであまり冷えないのではないか」「本当に効果があるのか心配」という声も多く聞かれます。
では、実際に使用してみてどうなのか?
筆者は大きめの車両(ロングサイズのバン)で車中泊をしていますが、使用時にいくつかの注意点はあるものの、それさえ守ればしっかり冷える! という結論に至りました。
ポータブルクーラーの効果を最大限発揮するための注意点は、主に以下の3つです。
まず真夏の日中は、気温が高い上に直射日光の影響もあり、ポータブルクーラーのみで車内(テント内)を冷やすことは非常に難しいです。
夕方以降少しずつ暗くなり、気温が下がり始めてからの使用であれば、車内の狭い空間を冷やすことが可能になります。
日の出以降も車体に直射日光があたり、車内温度がグングン上昇します。ポータブルクーラーを効果的に使用するためには、夕方〜早朝の気温が低く、直射日光や気温の影響を受けにくい時間帯がおすすめです。
また、夏の日中に長時間の駐車や、ロングドライブをした後などは、車内温度が上がって熱気がこもった状態になっています。
ポータブルクーラーの効果を高めるためにも、使用前に窓やドアを全開にし、サーキュレーターや扇風機を稼働させて車外にこもった熱気を外に出してしまいましょう。
その際、BougeRVの「サーキュレーター」のような、パワーのある充電式のサーキュレーターを使用するのがおすすめです。これ1台で車内の熱気をしっかりと排出できる上、電源がない場所でも使うことができます。
最後のポイントはポータブルクーラーの排気ダクトを使用すること。接続が面倒という声もありますが、排気ダクトを使わなければ、ポータブルクーラーの効果を十分に発揮することはできません。
稼働時は常に本体背面から温風が排出されています。しっかりと車内を冷やすためにも、排気ダクトを窓から出し、温風をすべて車外に出すのがポイントです。
最初に紹介するのは、小型でおしゃれなデザインの「PowerArQ ポイントクーラー」です。公式サイトでの価格は、7万7000円(税込、以下同)です。
サイズは約35(幅)×24.5(高さ)×24.2(奥行)cm、重さは約5.2kgと小型で軽量。それでいて、1800BTU(0.5kW)というパワフルな冷却性能と、冷風・送風・除湿の3つの機能を備えています。
消費電力は最大200Wと省電力仕様なので、1000Whのポータブル電源なら約5時間、2000Whの大容量ポータブル電源なら約10時間の使用が可能です。
リモコン操作が可能なので、就寝時に寝転んだまま温度設定や電源のオン/オフが可能。さらにLEDライト付きで、車中泊やキャンプ時の光源として使うこともできます。
小さめサイズなので、軽バンなどの小さめ車両での使用に最適です。
小型ながらパワフルな冷房能力を持つ「EENOUR スポットエアコンQN750」。通常価格は8万1900円ですが、公式サイトで開催中のセールにより、15%オフの6万9900円となっています(※)。
冷房能力は2900BTU(0.85kW)と、軽バンなどの小さめ車両に十分なパワーを備えています。例えば、外気温が27度のとき、わずか3分ほどで吹出口の温度を6度下げることができます。
冷房・送風機能を搭載しており、冷房モードは16〜30度の間で温度設定が可能。運転音は47〜62dBほどで、夜間も静かに使用することができます。
サイズは約58.3(幅)x31.5(高さ)x26(奥行)cm、重さは約10kg。本体上部に持ち手が付いているので、持ち運びしやすい仕様です。
最後に紹介するのは、筆者も使用中の「BougeRV ポータブルエアコン 3500BTU」です。冷房能力3500BTU(1kW)と、今回紹介する製品の中で1番のパワーを誇りながら、価格はなんと最安の5万円台です。
サイズは約29.7(幅)×27.5(高さ)×55.4(奥行)cm、重さは約15.5kgと少し大きめながら、車内設置に耐えうる“絶妙なサイズ感”です。リモコンや専用アプリからの遠隔操作も可能です。
送風・冷房・睡眠・強力冷房・除湿の5つのモードを搭載。この5種類のモードから、気温や車内温度、湿度など、その時の状態や使用シーンに合わせて、最適なモードを選ぶことができます。
特に、夜間に最適な睡眠モードでは運転音が50db以下と、とても静かです。音が気になりやすい狭い車内でも、安眠を妨げません。
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