夏の暑さや汗、不快な蒸れは多くの人の悩みです。各社から接触冷感やUVカット、速乾性など、さまざまな機能を持つウェアが販売されています。
そんな中、ワークマンからユニークなパンツが登場しました。特許出願中の独自機能を搭載した「ツーキッドカーゴパンツ」です。ここでは、実際の使い心地をレビューします。
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
ツーキッドカーゴパンツを店頭で手にしたとき、その軽さに驚きました。
生地は非常に薄く、軽さを追求した作りになっています。
その分とても軽く、Mサイズの重量は約170gです。
上の写真のモデルは身長178cmで、Lサイズを着用しています。製品タグには「まるで“履いていない”と錯覚するような」と書かれており、実際に着用しても重さをほとんど感じないとのことです。
このパンツの最大の特徴は後述する通気システムですが、この軽さも大きな魅力でしょう。
また、使用されている生地は通気性がよく、蒸れの軽減も期待できます。製品タグの説明によると、同じくワークマンが展開する人気パンツ「エアロストレッチクライミングパンツ」と比較して通気性は約12.5倍になっているとのこと。また、蒸れは約60%軽減されています。
これは、生地が格子柄に空気の通り道を作る特殊組織になっているためです。軽さと通気性の良さから、夏のレジャーや屋外での作業におすすめです。もちろん、普段使いでも疲れにくく動きやすいパンツといえるでしょう。
ツーキッドカーゴパンツには、特許出願中の機能「TSU-KED Vent System(ツーキッドベントシステム)」を採用。ウエストの内側にもう一つメッシュ素材のウエストを搭載した二重ウエスト構造になっています。これによって空気の通り道を作り、通気性を確保する仕組みです。
着用したら、内側にあるストッパーを引きます。そうするとメッシュ素材のウエストが縮み、腰回りに隙間ができます。
ただ、あまり強く引きすぎるとウエストがきつくなるため注意が必要です。
実際にツーキッドカーゴパンツを着用して、ツーキッドベントシステムを使ってみると、ウエスト周りの通気性は確かに向上します。腰周りに隙間ができるため、蒸れによる不快感はほとんどありませんでした。
ポケットの裏地もメッシュになっており、風が通りやすい工夫がされています。ただ正直、期待していたほど劇的に風通しが良いというわけではありませんでした。期待が大きすぎたのかもしれませんが、やはりウエスト回りは、トップスに阻まれてしまいどうしても風が抜けにくいようです。
一方で、意外と涼しさを感じたのは膝裏です。ここには「シークレットダクト」があり、風が入るようになっています。特に椅子に座って膝を曲げるときはダクトに隙間ができやすく、より涼しく感じました。
ツーキッドカーゴパンツのタグを確認すると、ファン付きウェアと組み合わせて着用することがおすすめされています。
ファン付きウェアの風をパンツの中に送り込むことで、ツーキッドベントシステムによる効果をさらに大きくできるようです。
ワークマンのツーキッドカーゴパンツの価格は2500円(税込)です。カラーはチャコール(筆者購入品)、ベージュ、セージグリーン、グレーの4色をラインアップ。サイズはSから4Lまでを展開しています。身長178cmの人の場合、Lサイズがちょうどよい丈感でした。
単体でも機能しますが、メッシュウエストの通気性を最大限に生かすには、ファン付きウェアを併用するのがおすすめです。もちろん、純粋に軽さを重視して選ぶのもよいでしょう。
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