身体の疲労回復をサポートする「リカバリーウェア」が人気です。複数のメーカーから販売されており、すでに使っている人もいるでしょう。筆者もこれまで、ワークマンやテンシャル、シックスパッドなどのリカバリーウェアを試してきました。
今回は、日本の寝具メーカー「西川(nishikawa)」のリカバリーウェアを紹介します。独自の素材やデザインを備えた、興味深いリカバリーウェアです。
この記事では、nishikawaの「エアーリカバリー スリープテックウェア(ドライタイプ)」のトップスとパンツをレビューします。
さまざまなメーカーからリカバリーウェアが販売されていますが、素材は異なっていても、疲労回復をサポートする仕組みは基本的に同じです。特殊繊維を搭載することで、体から放出される遠赤外線を輻射(ふくしゃ)します。これにより血行が促進され、筋肉の疲れを軽減し、ハリやコリを緩和して疲労回復をサポートします。
nishikawaの場合は、特殊繊維素材「PHT」を採用しています。PHTとは、ナノプラチナなどの鉱物(DPV576)を繊維1本1本に練りこんだ特殊繊維素材。これにより遠赤外線を放出して筋肉のコリやハリを和らげ、血行を促進します。
筆者は以前から、別メーカーのリカバリーウェアを着用しています。今回初めてnishikawaのリカバリーウェアを着てみましたが、疲労感が強くなったり、朝起きてもだるさが取れなかったりすることはありませんでした。
他のリカバリーウェアと同様に、疲労回復や筋肉のコリの改善はされているように感じます(効果には個人差があります)。
着用すると、体の中からじわ〜っと温かくなるイメージです。特に筆者が感じたのが、肩や肩甲骨周りのほのかな温かさです。「夏に温かくなるのは不快では?」と思うかもしれませんが、汗をダラダラかくような暑さではないので、その点は心配ないと思います。
筆者が着ているドライタイプの生地は、メッシュのようになっています。通気性が良いので、朝起きて汗をかいているということもほぼありません。
nishikawaのリカバリーウェアを着ていて特に気に入ったのが、手首と足首をカバーできること。これはnishikawa独自のスタイル「スリープフラップ」といって、手首と足首が長めになっています。これにより就寝前に手首と足首を温められるので、スムーズなリカバリーをサポートしてくれます。
また夏は、冷房の“冷え問題”もあります。就寝中に掛け布団から出てしまい、身体が冷えて目が覚めてしまった……なんてことはありませんか? 筆者はこの“冷え”で悩むことが多かったのですが、nishikawaのリカバリーウェアなら解決できます。
トップスの袖にはサムホールが付いているので、睡眠中に袖がまくり上がってしまうことがありません。またボトムスも、足首や足の甲を覆えるようになっています。そのため寒くて目が覚めてしまうことがなくなりました。
袖や裾が長くなっている部分は、内側に格納可能。格納してもごわつくことがなく、見た目もすっきりしています。
エアーリカバリー スリープテックウェア(ドライ)の価格は、トップスが1万8700円(税込、以下同)、ボトムスが1万9800円です。リカバリーウェアは、一般的なナイトウェアよりも価格が高めですが、nishikawaのリカバリーウェアは他メーカーのものと比較しても高めに設定されています。
上下で約4万円は、ちょっとハードルが高いと感じてしまいますよね。正直、筆者も「高いな」と思いました。
“即買い”できる価格ではないのが正直なところですが、まずはリカバリーウェアの選択肢の1つとして認識するとよいかもしれません。他メーカーのものと比較して、エアーリカバリー スリープテックウェアの利点を理解した上で購入すると、後悔のない買い物になるでしょう。
カラーは、レディースがネイビー(筆者着用)とピンク、メンズがブラック。サイズは、レディースがMとL、メンズがM〜2XLとなっています。身長160cmの筆者は、レディースのMサイズを着ています。丈や裾の長さはちょうど良いと感じます。
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