雄大な山々と豊かな自然が広がる日本アルプス。「一度は登ってみたい」と思いつつも、「自分にはまだ早いかも……」と感じる初心者は少なくありません。しかし、歩きやすいルートが整備された山であれば、体力や経験に自信がなくても安心して挑戦できます。
本記事では、日本アルプスならではの絶景や高山植物を楽しめる、初心者向けの山を3つ厳選。さらに、登山をより快適にしてくれるおすすめグッズもあわせて紹介します。
立山 亜樹
ライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
長野県にそびえる標高2956mの木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は、3000m級の絶景と高山植物を手軽に楽しめる人気の山です。
日本一の高低差を誇る駒ヶ岳ロープウェイを使えば、標高2612mの千畳敷カールへ一気にアクセス可能。夏には色とりどりの高山植物が咲き誇り、まるで天然の花畑を歩くような体験ができます。
山頂までは、ロープウェイを降りてから片道約2時間。整備された登山道を進めば初心者でも安心。登り切った先では、遠くに南アルプスや八ヶ岳、天気が良ければ富士山までも一望できます。
道中ではコマクサやチシマギキョウなどの可憐な花々にも出会え、高山ならではの魅力を存分に満喫可能。短時間で登頂できる達成感と、日本アルプスらしい圧倒的なスケールの景色を同時に味わえる一座です。
長野県と富山県の県境にそびえる標高約2696mの唐松岳(からまつだけ)は、北アルプス後立山連峰の中央に位置する名峰です。
登山口は国内有数の規模を誇る八方尾根スキー場で、ゴンドラとリフトを乗り継ぎ標高約1830mの八方池山荘まで上がれば、山頂までの距離はぐっと短縮されます。
前半は整備された木道をメインに歩き八方池を経由。そこからは本格的な登山道となりますが、危険な岩場は少なく、初心者でも安心して挑戦できます。
山頂に立てば、白馬岳や五竜岳、鹿島槍、さらに劔岳や立山連峰まで一望できる絶景が広がります。7〜8月には高山植物が咲き誇り、秋は紅葉に染まる八方尾根が見事。山頂直下には唐松岳頂上山荘があり、宿泊して夕日や星空を楽しむのもおすすめです。
北アルプス南端に位置する乗鞍岳(のりくらだけ)は、剣ヶ峰を最高峰に23の峰と7つの湖、8つの平原が織りなす雄大な景観が魅力です。
標高3000mを超える高峰ながら、標高約2700mの登山口・畳平まではバスでアクセス可能で、山頂までは片道約1時間半。前半は緩やかなハイキング気分で歩き、後半はゴツゴツした岩場に挑戦する程よい変化が楽しめます。
道中ではコマクサやクロユリなどの高山植物が咲き誇り、山頂からは槍ヶ岳や穂高連峰、南アルプス、条件が良ければ富士山まで一望できます。
畳平にはレストランや宿泊施設もあり、観光と登山を組み合わせた旅も可能です。日帰りでも挑戦できるため、日本アルプスデビューにおすすめの一座です。
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