ハードディスクドライブ(HDD)は、画像や動画、音楽データなどの保存領域としてパソコンに欠かせないもの。また、テレビの録画用メディアとしても一般化しており、私たちの生活に身近な存在と言えます。
今回は、HDDの中でも「テレビ録画向けHDD」のおすすめを紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
HDDには「パソコン用」と「録画用」のものが販売されていますが、基本的には両者にハード面での違いはありません。ですので、どちらのHDDをどちらに使用して問題はまずありません。ただし、パソコンとテレビではデータの保存形式などに違いがあるため、1台のHDDをパソコンとテレビで共有して使用することはできません。また、パソコン用と録画用では、それぞれに特化した便利機能が追加されているものもあるので、基本的にはそれぞれに特化したモデルを選ぶのが良いでしょう。
テレビ録画向けのHDDをこれから購入するのであれば、「SeeQVault(シーキューボルト)」に対応したモデルがおすすめです。「SeeQVault」はパナソニック、サムスン、ソニー、東芝の4社が開発したコンテンツ保護技術。従来は、録画した番組はコピープロテクトの関係で、録画した機器でしか再生できませんでしたが、SeeQVaultに対応するHDDなら、録画に使ったのとは別のSeeQVault対応機器(テレビなど)に接続しても視聴できるようになります(一部メーカー違いの機器間では再生がうまくいかない場合もあります)。
「AVHD-WR/Uシリーズ」は、アイ・オー・データ機器の録画用HDD。4TBと6TBの2モデルがあります。パナソニック「ディーガ」での全自動録画やレグザ「タイムシフトマシン」に対応しており、それらに対応したテレビでの利用に適しHDDです。
振動を抑えた騒音の少ないドライブであることに加え、長時間加速エージングによる高基準の品質検査に合格したHDDのみを厳選して採用。すべてのHDDにおいて全データ領域の品質検査を実施しているので、録画失敗のリスクを大きく低減しています。
ACアダプターが不要な電源内蔵モデルとなっており、コンセント周りがすっきりできるのもうれしいポイント。また、4台の重ね置きにも対応し、重ね置き時に使用するためのサービスコンセントを搭載。コンセントが不足しがちなテレビ周りでも、スマートに重ね置きできます。実売価格(税込、以下同)は4TBモデルの「AVHD-WR4/U」が約3万3000円から、6TBモデルの「AVHD-WR6/U」が約3万8000円からとなっています。
「HD-SQS-Aシリーズ」は、バッファローのSeeQVault対応の3.5インチ外付けHDDです。2TB、4TB、6TBがラインアップされています。
Android搭載テレビで利用できる、録画用HDDの故障予測機能「みまもり合図 for Android」に対応。HDDの自己診断機能「S.M.A.R.T.」情報で健康状態を把握し、異常を事前に検知、アプリのホーム画面や登録したメールアドレス宛に通知します。また、HDDが壊れる前に通知してバックアップを促す「みまもり合図 for AV」を搭載。異常を事前に検知し、LEDがオレンジ色に点灯してお知らせします。
実売価格(税込)は、2TBモデルの「HD-SQS2U3-A」が約1万8000円から、8TBモデルの「HD-SQS8U3-A」が約3万2000円からなどとなっています。
「LHD-ENBU3QWシリーズ」は、ロジテックのSeeQVault対応3.5インチ録画用HDDです。ラインアップは2TB、4TB、6TB、8TBの4モデルです。
放熱対策を施したファンレス設計を採用。空気の通り道を絞り込むことで流速を上げ、スムーズな排熱を実現した「空冷構造」で「空気の通り道」を考慮。また、横置きでも縦置きでも吸気口が製品下部にくる「ダブルデッキエアフロー構造」により。騒音の原因となる空冷ファンを搭載せず、静音性と安定性を両立します。
テレビやレコーダーのON/OFFに連動してHDD側も自動的にON/OFFになる電源連動機能を搭載。また、HDDのアクセス状態を監視し、一定時間アクセスが無い場合、HDDのモーターを停止する省電力機能により、消費電力を低減できます。ロジテックダイレクトでの価格は、2TBの「LHD-ENB020U3QW」が1万5181円、4TBの「LHD-ENB040U3QW」が1万8506円などとなっています。
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