樹木は暑さが厳しい時期に剪定(せんてい)を行うと、ダメージが深いので避けるべきとされています。しかし、伸びすぎた枝を切り落としたり、外観を整えるための剪定はどんな時期にもしっかりと行っておきたいものです。
今回は、庭木や生垣を整えるための剪定用の工具の中でも、高い位置の枝葉を切るための「高枝切りばさみ」のおすすめを紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
造園用工具の中でも、剪定用の工具は庭木や生垣などを所有しているのであればいくつか持っておきたいところ。最も手軽な剪定用工具としては木ばさみ(植木ばさみ)があります。木ばさみは最も手軽なはさみで、盆栽の手入れから、植木・庭木のちょっとした手入れなどに手軽に使用できます。
枝を切るためには「剪定ばさみ」を使用します。もともとは果樹の剪定用として欧州から紹介されましたが、少々太めの枝も切れることから、庭木などの剪定用のはさみとして普及してきたようです。一般的には直径2.0cm程度までの枝を切ることができ、中でも高いところの枝を切るものは「高枝剪定ばさみ(高枝切りばさみ)」として、ポピュラーな存在となっています。さらに太い枝には「剪定のこぎり」を使用するのが良いでしょう。
生垣などの刈り込みには「刈り込みばさみ」を使用します。木ばさみや剪定ばさみと異なり、枝を1本1本切るのではなく、全体的な樹形を作るのを目的としたはさみですので、ほんの数本程度の果樹の手入れぐらいには不要かもしれませんね。なお、大規模な生垣には電動式などの「刈り込み機(トリマー)」を使用したほうが良いでしょう。
※参考サイト:一般社団法人 日本造園組合連合会
総合刃物メーカー、アルスコーポレーションの超軽量3本伸縮式の高枝切りばさみです。最短1.3mから最長2.8mで伸縮でき、コンパクトで890gと軽量なため、女性やシニアでも無理なく使用できます。
直径12mmの枝をスパっと切り落とせるよう設計。切った後にそのまま採収部でつかみ、切断した果実や枝を安全に確保できるカットキャッチ機能を搭載しています。刃部は、グリップを持ったまま手元で向きを変えられるので、枝の向きに合わせて回転できます。
グリップの開き角度は、枝の太さにあわせて2段階に調節可能。また、打ち合いクッションにより、枝を切断した時に起こる手や腕への衝撃をやわらげます。アルス公式オンラインショップでの価格は1万1220円(税込、以下同)となっています。
工具やガーデニング用品などを広く扱う高儀の高枝切りばさみです。アルミパイプの採用で軽量化し、作業効率のアップを実現。身長160cmの場合で、最長約3mまでの剪定が可能です。
刃の開きは枝の太さに合わせてが調整可能。刃先ロックの機能を備えており、使用しないときは刃先をロックさせて、安全に取り扱うことができます。ハンドルを握ったまま、グリップを回転させると、刃先が180°自由自在に転換するので、状況に合わせてスムーズに剪定できます。
上キャッチャーが可動するので、太い枝の切断・切り落とし・果実の収穫などの際に、切断した枝や果実などを落とさずにキャッチできます。ECサイトでの販売価格は約3800円ほどから。ほかに0.6mと1.0mの固定サイズのモデルなども用意されています。
ポンプや園芸機器などのメーカー、工進が販売する電動タイプの高枝切りばさみです。軽さと強度を兼ね備えるカーボン材を採用しており、軽量モデルながら、電動式ならではのパワフルな剪定が可能です。高所はもちろん、落とした枝木の細断にも便利です。
軽さもあり、バランスの取れたバイパス方式の刃形状を採用。枝が逃げにくい受け刃形状や、切断した枝を引っかけて落とすかき出し爪など工夫を凝らしたバイパス刃となっています。
刃の開口幅は2段階で調整可能、トリガー操作で簡単に切り替えできます。標準モードは直径3cmまで、最大モードは直径4cmまで切断可能です。ウエストポーチのようなバッテリーホルダー収納ケースが付属しており、バッテリーを腰に装着して使用できます。ECサイトでの販売価格は約3万円からとなっています。
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