ビールがまだまだおいしい季節です。1本だけでは済まずに2本、3本と気持ち良く飲めてしまうのがこの季節の醍醐味です。しかし、ビールや缶チューハイなどを大量に冷蔵庫に保管しておくと、家族の目も気になるところ…。この際、思い切って、ビールや酒類専用の小型冷蔵庫を導入すればいいのでは……?
今回は、小型の冷蔵庫について、筆者自身がもし購入するなら、どのような視点から、どのような製品を選ぶのかを考えてみたいと思います。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
筆者はもともとは500mlの発泡酒を愛飲していました。そして、居酒屋などの外食では中ジョッキの生ビールが定番。学生の頃はよく仲間と瓶ビールを互いに注ぎあって楽しんでいましたが、その感覚を長らく忘れていました。ところが最近になって、お酒好きに人気の玉袋筋太郎さんのYouTube「玉ちゃんねる」を視聴し始め、玉さんの影響で瓶ビールを、中でもサッポロラガービール・通称「赤星」を愛飲するようになりました。
飲食店の生ビールは店によって「ハズレ」が出てくる可能性があります。炭酸ガスの圧力調整ミス、樽の温度管理不足、サーバー内の洗浄不足や故障、注ぎ方の問題などが複合的に絡み合った場合などに、あまりおいしくない生ビールとなってしまうようです。玉さんが基本的にジョッキの生ビールを注文せず、瓶ビールを選ぶ理由は「瓶ビールは常に安定したものが出てくる」だからだそうです。
また、缶ビールと比較しても、冷えた瓶は、缶やグラスよりも冷たさが長持ちするので、小さなグラスで少しずつ飲むと、長時間冷えたビールを楽しめるとされています。また、分厚いガラスでできた瓶は炭酸が逃げにくく、滑らかな口当たりを楽しめるのも、瓶ビールならではの魅力とされています。(参考サイト:サッポロビール公式メディア CHEER UP!)
ちなみに筆者はこちらの保冷タンブラーに「赤星」を注いで飲んでいます。グイっと飲むのであれば140〜180ml程度のグラスが最適ですが、このような250ml程度の保冷タンブラーであれば冷たさが長持ちしますし、好みのキャラクターのものも選びやすいのでおすすめです(出典:Amazon)魅力にあふれた瓶ビールですが、633mlの大瓶は大変かさばるため、特に冷蔵庫に2本以上入れておくと、庫内をかなり占有してしまいます。筆者はさらにカラオケ店に持ち込むための「赤星」の350ml缶まで保冷しているため、「冷蔵庫に酒しか入ってない!」などと、日々家族からの苦情を受けています……。今回、小型冷蔵庫が欲しくなった理由はこのようなところにあります。
まずは価格を最重要視して、とにかく入手しやすいものを見てみましょう。安価な白物家電といえば、まず頭に浮かぶのはジェネリック家電メーカーの製品です。こちらの「MRP35HD01」は、とにかく無駄をそぎ落として低価格を実現することにこだわるMAXZENの小型冷蔵庫です。容量は35Lと小さめですが、製氷室がないぶん、自由にドリンクを保冷できそうです。
静音・低振動のペルチェ式を採用。ペルチェ式は、ペルチェ素子によって庫内で吸収した熱を庫外に移動させ冷却する方式です。騒音・振動が少ないので、寝室などの静かな場所に設置しても気にならなさそうです。庫内上部のダイヤルで3段階の温度調節が可能で、冷却温度範囲は6〜15度。ラガービールの最適温度は4〜8度なので、最冷設定での運用になりそうです。
庫内サイズは373(高さ)×265(奥行き)×314(幅)mmといったところ。ビール大瓶の高さは290mm程ですので、位置を変更できる仕切り棚の配置次第で横に寝かせて収納できるほか、仕切り棚を外せば立てて並べることもできそうです。ドア側には2Lのペットボトルが1本入るので、緑茶やミネラルウォーターなど、焼酎の割り材を入れるのにも便利そうです。
MAXZENの親会社が運営するECサイト「エクスプライス」での価格は1万4980円(税込、以下同)とリーズナブル。早急に必要に迫られたら、ほぼ迷わずこちらのモデルを選ぶことになりそうです。カラーはホワイト、ウッド、ブラックの3色を用意。筆者としては汚れが目立ちにくいブラックを選びたいところですが、ウッドもなかなか渋くていい感じですね。
ドリンク専用の冷蔵庫を想定しているので、他の家具の邪魔にならないようなコンパクトなモデルにも興味は湧きます。とは言っても、少なくともビールの大びんが最低でも2本以上を冷蔵できるようなサイズでなければ話になりません。
こちらの「SR-R2003W」は、家電・インテリア用品を中心に展開しているイー・エム・エー(宮城県)のブランド「SunRuck」のペルチェ式冷蔵庫。容量は20Lで、ドア側の収納がなくすっきりスリムなモデルです。ホテルや病院での導入事例が多く、外寸は35.1×40.2×44.8cmとコンパクトで、気軽に配置できそうです。
ペルチェ素子とヒートパイプを組み合わせた「ヒートパイプテクノロジー」による静音性も特徴。ペルチェ素子が発する熱をヒートパイプで排熱、さらに庫内に大型アルミブロックを採用し、面で冷却を行うことで冷気を広く庫内に循環させることでファンレスを実現。動作音が気になり、冷蔵庫の導入をあきらめていた寝室など、静粛性を求められる場所へも安心して設置できます。
内寸は32.5(高さ)×18.5(奥行き)×30(幅)cm。ビール大瓶は77(直径)x290(高さ)mmですので、余裕で何本か入りそうです。横に寝かせて入れれば、仕切り棚を使って何本かの350ml缶とともに冷蔵するのもよさそうです。公式ストアでの価格は2万4800円と、上記のMAXZEN製品より高めな点は迷いどころです。カラーはホワイトとブラックがありますので、筆者はブラック一択です。
ドリンク向けの冷蔵庫には、ガラス戸を採用したショーケースタイプのものもあり、そちらを使えば大好きな赤星がインテリアになりそうです。もちろん、キリンラガーでも、アサヒスーパードライでも、サントリープレミアムモルツでも、ハートランドでも、コロナ エキストラでも、大好きなビールを並べて飾って、しかも飲みたくなったらすぐ飲めるというのは何と素敵なことでしょうか。
「HJR-RK50WT」は、前面にガラスを採用した冷蔵ショーケース。業務用冷機器メーカー「城島」の製品ですので、冷蔵性能もショーケース性も期待できそうです。46Lモデルで外寸は495×450×495mmと、上記2製品よりも大きめ。価格もECサイトで3万円台からと、さまざまな要素で購入には覚悟が要りそうです。
視認性の良いガラス扉を採用しており、外から中身の確認が可能。さらにLED照明によって庫内をライトアップできるので、特に瓶ビールの存在をアピールするのには強力な機能と言えそうです。スイッチ付なので、状況によってライトオン・オフを自由に切り替えできるので、普段は節電のために消灯しておいてもいいでしょう。
レトロなデザインですが、冷却機能は強力。庫内ファン搭載によって冷気ムラをなくし、庫内温度の均一化を実現。冷却効果をアップする事によって、コンプレッサーの無駄な稼働を減らし省エネも期待できます。内寸は345(高さ)×195(奥行き)×390(幅)mmですので、仕切り棚を外せば大瓶も余裕をもって冷蔵できそうです。
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