Appleは11月14日、「iPhone Pocket(アイフォンポケット)」を発売しました。製品名に「iPhone」と付くため新モデルかと思いきや、実際はファッションブランド「イッセイ ミヤケ」とコラボしたiPhone専用のポーチのようなアクセサリーです。
本記事では、そんな「iPhone Pocket」について、3つのポイントで解説します。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
同製品は腕や肩に掛けて使えるポケット状のアクセサリーで、iPhoneやAirPodsなどを収納できます。
生地には、イッセイ ミヤケオリジナルのプリーツ素材から着想を得たという“リブ編み”を用いた「3Dニット構造」が採用されています。この構造はイッセイ ミヤケによる研究開発の成果とのことです。
iPhoneを収納したときに、ニットの隙間からディスプレイの光が漏れることで、ドット状の光がチラッと見えるデザインになっていることや、タグ(ピスネーム)の取り付け方に工夫があるなど、ディティールにこだわられていることも、話題になっています。
素材を確認してみると、ナイロンが14%、ポリエステルが85%、ポリウレタンが1%となっています。こうした構成に類似するものを探してみると、スポーツウェアのインナーなどが比較的近いようでした。
サイズは2種類。ハンドバッグのように手に掛けて使ったり、バッグに結びつけたりするのに適した「ショート」と、肩掛けに適した「ロング」が用意されています。
素材には伸縮性があるので、あくまでも目安ではありますが、ショートのサイズは約40(長さ)×6.3(幅)×1(高さ)cm。ロングのサイズは約80(長さ)×6.3(幅)×1(高さ)cmです。
また、両製品で選択できるカラーバリエーションにも差があります。ショートは「レモン」「マンダリン」「パープル」「ピンク」「ピーコック」「サファイア」「シナモン」「ブラック」の8色。ロングは、「サファイア」「シナモン」「ブラック」の3色が展開されています。
価格はショートが2万5800円(税込、以下同)、ロングが3万9800円で、一般的なショルダーストラップやポーチの類に比べると高額な製品です。イッセイ ミヤケとのコラボ商品という点に魅力があるので、あくまで同ブランドのファンであったり、デザインが気に入った人にとって候補になりやすいアイテムだったといえます。
ただし、同製品は“限定リリース”という扱いで展開されており、数に限りがある商品でした。本記事執筆時点においては、オンラインのApple Storeでは、ショート・ロングともにすでに「配送」の欄が「売り切れ」になっており、新規購入は難しい状態です。
追加販売についても現時点では特に言及されていませんので、公式ストアからの新品の入手を希望する場合には、追加販売が実施されることを祈るほかなさそうです。
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