2025年も取材や山行で全国を飛び回った筆者。アウトドアシーンを快適にしてくれるアイテムをいくつか購入しました。
そこで今回は、2025年に本当に買って良かったと感じた「アウトドアアイテム」を3つ紹介します。
どれも価格以上の働きをしてくれた心強い相棒たちです。今年発売したばかりの新作もあるので、気になっている人はぜひ参考にしてみてください。
立山 亜樹
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員の経験を活かし、登山やキャンプをはじめとしたアウトドアアイテムから、日常を便利にする生活グッズ、仕事の効率を高めるビジネスツールや最新ガジェットまで、幅広いアイテムのレビューを執筆。自身の体験をベースに、実際に使って感じたリアルな視点で、読者が「これ欲しい!」と思えるような情報をお届けします。
夏が近づくと悩ましいのが「日差し対策」。取材などで強い日差しの下で長時間歩くことが多い筆者にとって、日傘は“季節限定の便利アイテム”から“年間通して持ち歩く相棒”へと変わりつつあります。
その中で今年最も活躍したのが、モンベルの「トラベル サンブロックアンブレラ 50」です。130gという軽さに加えて、折りたたみ時のサイズは約23cmとコンパクト。取材用バッグの内ポケットにすっぽり入り、持ち歩く際に負担を感じません。
裏面の黒いコーティングによる遮熱性能が高く、炎天下のアスファルトの照り返しも和らいで感じるほど。光が透けないため、顔や首に感じる“じりじり感”がかなり軽減されます。
公式ストアでの価格は6600円(税込、以下同)と日傘にしてはやや高めですが、晴雨兼用であること、耐久性の高さを考えると充分に元が取れるアイテムだと感じています。
気になるポイントを挙げるとすれば、やや高価な点と、生地にハリがあるため畳むときに少し手間取ること。それでも、体感温度がぐっと下がり、夏の外出が楽しくなる1本でした。
今年、筆者が最もヘビーユースしたバックパックは「ZENN 35」でした。山小屋泊山行のために選んだこのザックは、とにかく背負い心地の良さが魅力です。
ショルダーハーネスの支点を低く設計した独自のZENN SYSTEMにより、背面と体がぴたりと密着するようなフィット感があり、155cmと身長が低めの筆者でも背面長を調整することで無理なく使えます。
特に気に入っているのが、トップからボトムまで大きく開くサイドジッパーです。縦走中に、一部の荷物だけを取り出したいときに役立ちます。
ショルダーハーネスにはスマホやペットボトルが入るポケットがついており、歩行中も小物類をスムーズに取り出せます。さらに、フロントポケット部分を取り外してハーネスと組み合わせるとサブザックとして活用でき、山頂アタックにも便利です。
一方で、サブザックの脱着は少し手間がかかり、「ワンタッチで切り替わる」というほどスムーズではありません。それでも、35Lという絶妙な容量、フィット感、使い勝手を考えると良い買い物でした。公式ストアでは3万3000円で販売されています。
最後に紹介するのは、最近話題のベアフットシューズの中でも特に人気のモデル、Vivobarefoot(ビボベアフット)の「プライマストレイル FG 3.5」。筆者は以前から同ブランドを使用しており、今回は街歩きとライトな山歩きのどちらにも使える1足を求めて購入しました。
ソールの薄さと柔らかさ、そして地面を感じる感覚が特徴。通常のスニーカーと比べて足の裏がしっかりと使われるため、最初は筋肉痛になることもありますが、続けるうちに自然と足の使い方が整うように感じます。
軽量で柔軟性があり、舗装路から砂利道、低山のトレイルまで快適に歩ける万能タイプ。選んだカラー「SILVER BIRCH」はややグレイッシュで、汚れが目立ちにくいのも日常使いしやすいポイントです。
気になる点としては、以前のモデルは2年ほどでアッパーが破れてしまったため、耐久性にやや不安があります。また、価格が2万4200円とやや高めで、気軽に手が出しづらいのも正直なところです。
それでも、足の動きが自然になり、歩くのが楽しくなる体験は唯一無二。歩くことが好きな人、足や膝に悩みを抱えている人にぜひ試してほしい1足です。
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