2025年もさまざまなAV家電が登場しました。気になる製品を見つけた人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、テレビなどのビジュアル機器のカテゴリで、2025年に筆者が注目したAV家電のおすすめを紹介します。
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
2025年も、AV家電の話題の中心はやはりテレビだったという印象です。筆者も2024年と同様「大型4Kテレビ」に最も興味を引かれました。
一方、かつてはテレビと共に語られることの多かったレコーダーは、テレビにHDDのへ録画機能が付いているのが当たり前となり、さらには動画配信の利用が進んだこともあり、目立たなくなった印象です。
オーディオにおいては、「空間オーディオ」の話をよく聞きました。知人と話していても「サウンドバー」が話題にあがることが増え、注目されているのを実感しています。テレビのサウンド機能も進化していますが、より迫力のあるサウンドが求められているようです。
パーソナルオーディオのカテゴリですと、引き続き完全ワイヤレスイヤフォンが主役のようです。昨年と同様、キーワードとしては「ノイズキャンセリング」や「開放型」といったものがよく見られました。
また、「空間オーディオ」対応のものも充実してきており、AV家電全般として、今後も注目度が高くなっていくのではないかと思います。
AV家電の中心であり続けるテレビ。最近では「テレビ離れ」が加速していますが、地上波のテレビ番組を見なくても、映画やアニメなどの映像コンテンツは、動画配信などで視聴されています。
日本のテレビ国内シェアは、中国系メーカー・ハイセンスの傘下であるTVS REGZAが首位を維持。ソニーやシャープ、パナソニックなどの日本メーカーが追う構図のようです。
筆者はサポート体制や品質の面から国内メーカーに注目しており、予算に都合がつくならソニーのBRAVIA、現実的な線では山善などのチューナーレスモデルを2026年こそは手に入れたいと思っています。
チューナーレスモデルにはさまざまなメーカーが参入していますが、国内ブランドであれば生産国にかかわらずサポート体制に安心感があり、筆者としては現実的な第1候補にあげたいところ。中でも山善のものは価格帯が手ごろで、サイズも55インチの大画面モデルまであるので、2025年の注目製品に挙げたいと思います。
山善のチューナーレステレビ「QRK-55TL4K」は、4K対応の55インチモデルです。ショッピングサイトでは5万5000円前後で販売されており、手頃な価格もうれしいですね。
小型化や照明一体型などの登場により、近年ますます話題となってきた家庭用プロジェクター。筆者の周りでも購入者や興味を持つ友人が増えており、ぐっと身近になってきた印象です。
ANKER(アンカー)のNebula Capsuleシリーズなどの小型のものや、照明一体型のAladdin X(アラジン エックス)の製品などが注目されていますが、筆者は国内ブランドのオーソドックスなものに興味を引かれます。
プロジェクターの国内ブランドといえば、なんといってもセイコーエプソン。ビジネス向けでも強い老舗ブランドでもあり、精力的に新製品を投入しているので、プロジェクターならとりあえずエプソンの新製品をチェック……と自然に手が動きます。
エプソンの家庭用プロジェクター「EF-62N」は、10月発売の新モデルです。設置が簡単でデザイン性も優れ、使いやすさと高画質・高音質を兼ね備えています。Wi-Fiに対応しているほか、Google TVを内蔵。さらに、Sound by Boseテクノロジー搭載スピーカーにより、ストリーミングデバイスや外部スピーカーなどの機器を用意しなくても、動画コンテンツを手軽に楽しめます。
また、4K相当の画質を楽しめる「4Kエンハンスメントテクノロジー」を採用しており、ぼやけがちだったプロジェクターの映像のイメージを覆す鮮明さが期待できそうです。ショッピングサイトでは12万円前後で販売されています。
動画配信のサブスクリプションサービスの普及とともに、ストリーミングデバイスにも注目が集まってきました。
ストリーミングデバイスの初期にはApple TVなどが登場し、「何に使うのだろう?」と困惑した覚えがあります。しかし、Amazon Prime Videoなどの急速な普及とともに「Amazon Fire TV」が台頭し、あっという間にメジャーなデバイスとなった印象があります。
Amazon Fire TVからは、2025年に最新モデル「Fire TV Stick 4K Select」が発売されました。本製品は独自OSを採用しており、非常に興味を引かれます。これまでのFire TVは、AndroidベースのOSである「Fire OS」を使用していましたが、今回初めて、専用のOSである「Vega OS」を搭載しています。
独自OSの採用により、搭載メモリは1GBとスペックをダウンさせながらも、4K対応などの機能強化がなされたほか、新たなUIを採用し、さまざまなアプリを横断してのコンテンツ検索が可能となりました。価格は7980円(税込)です。
筆者が初めて購入したFire TVは2015年モデルで、現在はラインアップされていない、ボックスでもスティックでもないタイプ。誤動作が多くなったため、その後スティックタイプに買い替えて数年間使っていますが、まだ不安定な動作が多いので、今後の「Vega OS」採用モデルには、安定性にも期待したいところです。
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