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チタンケースを3Dプリントで量産──2025年、スマホライターが気になったAppleのトピック【前編】(1/2 ページ)

» 2025年12月28日 17時00分 公開
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 Appleといえば、ついつい発売された新製品の話題にのみ目がいきがちですが、2025年には製品以外の部分でも気になる出来事がたくさんありました。本稿では、そんな2025年のApple関連のトピックを、筆者のインプレッションを交えつつ振り返り、昨今の技術・サービス面のトレンドをざっくりとチェックしていきましょう。

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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Apple Watchのチタニウムケースが3Dプリントで量産

写真 Apple Watchのチタニウムケースの生産に3Dプリントが使われ出した(出典:Apple

 まずは、3Dプリントを使った大規模な生産の話題。従来は3Dプリントといえば、プロトタイプの試作や、注文に応じたオンデマンド生産に使われているという印象が強くありましたが、ここ数年は工業的な大規模生産の3Dプリントが使われ出した──という話を目にすることが増えました。

 Appleも今秋発売した「Apple Watch Series 11」と「Apple Watch Ultra 3」のチタニウムケースに関して、プロトタイプの生産だけでなく、大量生産の過程において、3Dプリントを活用しているというストーリーを公開。筆者も、身近なプロダクトに3Dプリントが使われ出したことで、近未来を感じた話題でした。

 もちろん、ユーザーの体験には直接関係しないものの、チタニウムの粉末を使った3Dプリントによって、今年だけで400トン以上の原料を節約したと謳っており、環境に配慮した今後のチタニウム系プロダクトの生産方法のひとつとして知っておきたいところです。

AirPods Pro 3に心拍センサーの搭載

写真 AirPods Pro 3(出典:Apple

 これまでも心拍センサーを搭載したイヤホンが全くなかったわけではありませんが、やはりマイナーな存在でした。しかし、Appleが9月に発売した完全ワイヤレスイヤホンの上位モデル「AirPods Pro 3」が、なんとそんな心拍センサーを搭載。この特徴自体が大きく注目されることはありませんでしたが、未来を予感させるトピックだと感じました。

 その理由は、Apple製品が機能を搭載すると、競合他社が類似機能を追加していく流れがおなじみのものだから。よって数年後には心拍センサー搭載の完全ワイヤレスイヤホンが、これまで以上に市場に増えていくのかもしれません。もしそうなっていくと、スマートウォッチを装着しなくても、イヤホンを装着してワークアウトを測定する時代がくるのかも……。そのスタイルが、どのくらい流行るのかは、わかりませんけれどね。

 例えば、watchOS 26の目玉機能だった「Workout Buddy」(音声でワークアウトをガイドする機能)が今後日本語でも提供されるようになっていけば、こうした機能もより面白くなっていくかもしれません。

Apple Fitness+のリリース予告

写真 Apple Fitness+(出典:Apple

 ワークアウトに関連した話題としては、フィットネス動画のサブスクリプションサービスである「Apple Fitness+」がやっと日本でも利用可能になる、と12月にアナウンスされたことにも注目。サービス開始は「2026年早々」とされています。このサービス自体は2020年からスタートしていたものなので、正直「やっときたかぁ」という印象です。

 アメリカの住宅事情と比べて日本のリビングの広さには限りがありますし、コロナ禍を経てYouTubeなどに無料のオンラインフィトネス系のコンテンツがあふれている昨今、Appleのフィットネスコンテンツがどこまで普及できるのかはわかりません。とはいえ、Apple TVだけでなく、iPhoneやiPadでもフィットネス動画を表示できるということで、一定のニーズはつかむのでしょう。

 ちなみに、料金は月々9.99ドル(米国)なので、執筆時点のレートだと1573円といったところ。最大家族5人でシェアできるので、うまく複数人で使えるご家庭ならば、コストパフォーマンス的にもアリかもしれませんね。

auの衛星通信「au Starlink Direct」に対応

 2025年の話題としては、auがスマホで使える衛星通信サービスの「au Starlink Direct」の提供を開始したことも印象に強く残っています。個人的には、まだまだ恩恵に預かる機会には恵まれていないですけれど……。

 もちろん、同サービスには、さまざまなメーカーの機種が対応しているので、Apple製品だけの話題というわけではありません。しかし、Appleに関しては、iPhoneシリーズだけでなく、Apple Watchのセルラーモデルも対応したので、この話題の認識を強めるきっかけになりました。

 一方で、個人的にも少し混乱しそうになったのが、(1)Appleとして提供している「緊急SOS」としての衛星通信と、(2)auで使える衛星通信の「au Starlink Direct」が混在している状態になって、違いを理解しなくてはいけないな、となったことでした。これに関しては、auのヘルプページで端的に説明が記載されています。

写真 auサポート「【au Starlink Direct】Appleが提供する衛星緊急サービスとの違いを教えてください」(出典:au

 要するに、au Starlink Directでの通信は、端末を上空に向けずに使えて、緊急性の有無を問わずにテキストメッセージなどの通信に利用できる──といったポイントに差があるということですね。

 5〜8つ目の話題は後編に続きます。

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