Amazonを日常的に利用している人は、特別なことをしなくてもAmazonポイントがたまっていくため、知らず知らずのうちにポイ活をしているケースが多いのではないでしょうか。その一方で、「ポイ活」の定番であるPayPayや楽天ポイントといったポイントサービスも気になるところでしょう。
そこで今回は、Amazonを主な利用先としている人に向けて、Amazonを軸にしつつ、他のポイントサービスも無理なく取り入れるコツをファイナンシャルプランナーの視点で紹介します。
石倉博子
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
Amazonで買い物をすると、基本1%のAmazonポイントがたまり、たまったポイントは1ポイント=1円として次のAmazonでの買い物に使えます。
特定の商品やプライム会員向けセール、キャンペーンなどでは還元率が一気に上がることもあります。また、「Amazon Mastercard」を利用して買い物をすると、還元率が1.5%〜2%にアップするので、効率よくポイントをためたい人は年会費無料のAmazon Mastercardを作ってみるのもよいでしょう。
ポイントの有効期限は1年間ですが、期限内に再度買い物によってポイントを獲得すれば、有効期限が1年間延長されます。そのため、定期的にAmazonで買い物をしていれば、有効期限は特に気にする必要はありません。
仕組みとしては、Amazonでの買い物でポイントがたまり、Amazonでの買い物でポイントが使えるというシンプルな構造となっているため、意識せずにポイントサービスの恩恵を受けられるのがAmazonポイントの魅力です。
PayPayや楽天ポイントは、街中のお店でためたり使ったりできるため、Amazonをメインに利用している人でも、意識すれば無理なく取り入れやすいポイントサービスと言えます。
さらに、これらのポイントは買い物以外でもためることができます。
お金を使わずにポイントがためられる仕組みを持っているのが、PayPayや楽天ポイントの強みです。
ただし、クレジットカードの新規入会やサービス登録ではまとまったポイントを獲得できる一方、それ以外の方法で得られるポイントは、数円〜数十円程度にとどまることがほとんどです。そのため、時間をかけ過ぎないようにして、無理のない範囲で参加することを意識しましょう。
ネットショッピングはAmazonと決めている人でも、街中の店舗やバーコード決済は利用していると思います。そのため「こっちでもためておこう」と意識すれば、ある程度のポイントをためることができます。
問題は、Amazon以外のポイントも本気でためようとしてしまうことです。PayPayも楽天ポイントも提携サービスを利用すればするほどポイントが積み上がっていく仕組みになっています。
そのため本気でポイ活を始めてしまうと、「〇×経済圏」と言われるポイントを中心に回る生活圏に変わってきてしまい、結果的にAmazonでのポイント獲得効率が悪くなるなど、どっちつかずになる可能性が高くなります。
本来、自分の生活スタイルに合ったサービスを軸にし、その延長線上でポイントがたまるのが理想的なポイ活です。経済圏のお得さから生活を変えるのは本末転倒と言えるでしょう。
また、不要な買い物が増えたり、ポイ活に疲れて生活に支障が出たりすることもあるので、ポイントはあくまでも“副産物”と考えて、頑張りすぎないことが大切です。
では、Amazonユーザーは、PayPayや楽天ポイントをどのように取り入れたらよいのでしょうか。PayPay・楽天ポイントの使い分け戦略を解説します。
ネットショッピングはAmazonに集約し、街中の買い物ではPayPayあるいは楽天ポイントをためるなど、役割分担を決めておきます。
Amazonポイントは1ポイントから利用でき、ためておくメリットは特にないので、次回の買い物ですぐに使う方がポイント失効のリスクが減るのでおすすめです。
PayPayポイントは、通常ポイントは有効期限がありませんが、一部のサービスの利用やキャンペーンで獲得できる期間限定PayPayポイントには有効期限が設定されています。また期間限定ポイントは、使える場所が限定されている(LINEヤフーグループの一部サービスでのお支払い)ので、無駄なく使うには使い方にも気を配る必要があります。
楽天ポイントの通常ポイントの有効期限は1年間ですが、その間に1度でもポイントを獲得すれば期限が延長されます。キャンペーンなどで獲得できる期間限定ポイントには有効期限が設定されており、ポイント獲得をしても期限は延長されないので、使える時に使ってしまいましょう。
どのポイントサービスでも、通常ポイントと期間限定ポイントの両方を持っている場合は、期間限定ポイントから優先的に使われます。
メインでためているポイントは利用する機会が多いため、ポイントが失効するリスクは低いですが、サブでためているポイントは利用頻度が高くないため、ポイント失効のリスクが高くなります。そのため、サブでためているポイントも使えるタイミングがあれば、すぐに使ってしまった方が安心です。
Amazonポイントは仕組みがシンプルなため、手間や時間をかけなくても自然にポイ活ができるのがメリットです。一方で、ネット上の買い物でしかポイントの利用ができないため、他のポイントサービスとの併用を考えると思います。
その場合は、Amazonをメイン、PayPayや楽天ポイントをサブと位置づけ、補完関係で活用するのが最適解です。ポイ活に生活を合わせるのではなく、生活スタイルに合ったサービスの延長としてポイ活を取り入れることで、無理なく楽しみながら家計の底上げにつなげていきましょう。
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