「M5」チップを搭載した「14インチMacBook Pro(M5)」が2025年10月に発売されてから、早くも半年。2026年3月には上位の「M5 Pro/M5 Max」チップを搭載した「14インチMacBook Pro」および「16インチMacBook Pro」も発売され、M5世代のMacBook Proが勢ぞろいしました。
本稿では、新たにラインアップに加わった新モデルについて、3つのポイントを追いながら概要をチェックしていきましょう。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
まず、製品名にもあるとおり頭脳となるチップが刷新されました。
そもそもMシリーズのチップは、M5<M5 Pro<M5 Maxのように、倍々に高性能になっていきます。3月に追加されたモデルは、このうちM5 ProおよびM5 Maxを搭載した上位構成。高いレベルで負荷の高いクリエイティブな作業を行ううえで心強い選択肢です。なお、2024年11月にM4 Pro/M4 Max搭載モデルが発売されてから約1年4カ月ぶりの刷新となります。
例えば、M4 ProとM5 Pro搭載モデルについてピックアップして比較してみると、CPUのコア数はM4 Proで「10の高性能コアと4つの高効率コアを搭載した最大14コアのCPU」だったのが、M5 Proで「6つのスーパーコアと12の高性能コアを搭載した最大18コアのCPU」へと更新されています。また、メモリ帯域幅(プロセッサとメインメモリ間のデータ転送速度)は従来モデルでも273Gbpsありましたが、M5 Proではさらに307Gbpsへと向上しています。
なお、GPUに関しては、コア数こそ最大20コアで変化していないものの、M5世代の特徴であるコアごとに「Neural Accelerators」を備え、AI処理が強化されていることは見逃せません。
ちなみに、ユニファイドメモリの最小値は24GBからのまま。ただし、バリエーションは変わっており、例えばM5 Proモデルでは最大64GBが選べるようになりました。
その他モデルについては、以下のように変化しています。
関連したところで、通信仕様については、Wi-FiはWi-Fi 6E(802.11ax)からWi-Fi 7(802.11be)へ、BluetoothはBluetooth 5.3からBluetooth 6へアップデートされました。特にWi-Fi 7対応の通信環境を構築している場合には、大容量データの通信で恩恵を感じられるかもしれませんね。
続いて、ストレージの最小容量が増えたことも重要な変化です。従来のM4 Proモデルではストレージの選択肢が512GBからでしたが、M5 Proモデルでは1TBからに増えました。
ただし、最小構成の価格については、M4 Proモデルで32万8800円だったのに対し、M5 Proモデルの価格は36万9800円。4万円強の値上げとなっており、性能とコストのバランスを重視したい層にとっては、M5 Proチップを選びつつ、コストを抑えられる選択肢が無くなっているのは、少々悩ましいところ。現実的には後述するM5モデルとの比較検討となるでしょう。
ちなみに、M5 Proモデルに関して、ストレージの上限は4TBのままで変わっていません。
ストレージに関する変化は、その他モデルでは、以下のようになっています。
最後に、2025年10月に発売されていたM5チップ搭載の「14インチMacBook Pro(M5)」と比べた場合、上位のM5 Pro搭載モデルは何が異なるのでしょうか。CPU・GPUのコア数や、メモリ帯域幅(153Gbpsと308Gbps)等には当然差があるので、それ以外の違いを中心にチェックしておきましょう。
価格はM5モデルが29万7980円からであるのに対し、M5 Proモデルは先述の通り36万9800円から。7万2180円の差はかなり大きく感じます。
バッテリーでの駆動時間は、M5モデルが24時間、M5 Proモデルが22時間であり、実はM5モデルの方が長くなっています。
通信仕様は、M5モデルがWi-Fi 6Eなのに対し、とM5 ProモデルはWi-Fi 7に対応しています。また、Bluetoothの対応規格も5.3と6で差があります。
そして、重要なのがポートの規格です。M5モデルではThunderbolt 4(USB-C)ポート×3を備えているのに対し、M5 ProモデルではThunderbolt 5(USB-C)ポート× 3を備えています。Thunderebolt 4から5になると双方向のデータ転送速度の理論値が40Gbpsから80Gbpsへと倍増しつつ、一方向最大120Gbpsに対応するBandwidth Boost機能もサポートします。
こうした差によるデメリットをさほど感じない人であれば、ディスプレイやスピーカーなど、その他の仕様は共通しているので、M5モデルを選ぶことでコストを抑えられるでしょう。
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