超高速連写と高速シャッターで一瞬を捉えるのは写真を撮る人にとって非常に魅力的なもの。昨今のミラーレス一眼は機種によって非常に優れた超高速連写と高速AF機能を持っています。もし、素早く動くものや決定的瞬間を狙いたいなら、それに応えてくれるカメラを選ぶべきでしょう。
注目ポイントは3点。一つめはもちろん連写速度ですが、ただ速いだけではなく「AF/AE追従」で連写できることです。動き回る相手の場合、フォーカスや露出(つまり撮影時の明るさ)も追従しないと意味がありません。AF/AE固定時とAF/AE追従時で最高連写速度が異なるカメラもあるので要チェックです。中には超高速連写モードでは撮影画像サイズや撮影画質に制限があるカメラもありますから、その場合は、サイズや画質を落とさずに記録できる最速の連写モードがどのくらいかが大事です。
二つめは被写体追従AF性能です。これは非常に判断が難しいのですが、動く被写体……たとえば飛び回る野鳥や走り回る犬を撮るときはAFが常に追従してくれないと困りますよね。
三つめはプリ撮影機能。メーカーによって呼び方は異なりますが(プリキャプチャー機能やプロキャプチャー機能など)、「プリ」がついてたらそれだなと思えばいいかと思います。
これをオンにしていると、シャッターを半押しにした(あるいはAFをオンにした)瞬間、内部でこっそり電子シャッターで写真を撮るのです。0.5秒なら0.5秒分だけ内部に溜めておいて、シャッターを押しきった瞬間にその0.5秒分も記録するという……つまりシャッターを押す直前の写真も保存してくれるというありがたい機能です。
たとえば先ほどのサギがえさを求めて飛んだ写真。この機能を使えば、決定的瞬間を見てからシャッターを切れば間に合うのです。これがないと……人間が目で確認してシャッターを切るまでのタイムラグがどうしてもありますから、まず決定的瞬間には間に合いません。
そんな観点で、性能は最高だけど価格も最高、というフルサイズセンサーのカメラから、超高速連写機でこの価格はすごくコストパフォーマンスが高いよねというマイクロフォーサーズのカメラまで4点選んでみました。
荻窪圭
パソコン黎明期からの老舗IT系フリーライター。現在はスマホを含むデジタルカメラの専門家としてITmediaなどに寄稿しつつ、ときどきガジェットのレビュワーや猫写真家や街歩きのガイドになる。Xアカウントは@ogikubokei
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誰がなんといっても最高峰はソニーのα9 III
超高速連写カメラの最高峰がソニーのα9 IIIです。最初に最高峰を出しちゃいます。
グローバルシャッター方式という世界初のCMOSイメージセンサーを搭載したα9 IIIはとにかく速い。最高で秒120コマ。たとえば、プリ撮影機能で0.5秒を指定して最高速で撮ると……シャッターを押した瞬間にもう60コマ分撮れているという恐ろしさです。RAW+JPEGでも連続して192枚まで撮れます。
シャッタースピードは最高で1/80000秒。どんな瞬間でもピタッと止めて撮れます。
また、豊富な被写体検出と優秀なリアルタイムトラッキングAFがありますから、きっちり撮りたい被写体を追ってくれます。これは素晴らしい点。
画素数は約2460万画素。従来方式のCMOSイメージセンサーに比べると若干暗所に弱い点はありますが、この異次元の速さの前には多少の弱点は消えてしまうでしょう。
超高速連写の恐ろしさは「高速連写モードにしたのを忘れて通常の撮影してしまったら、軽くシャッターを押しただけで何十枚も撮れてしまう」こと。おそろしいですよね。
α9 IIIは「連写ブーストボタン」を装備。このボタンを押しているときだけ最高性能の超高速連写が発動する、という使い方ができます。よい機能です。
ただ、価格も93万5000 円(ソニーストア価格。税込)と100万円コースです。
遅れてきたフラッグシップ機は超高性能だったEOS R1
スポーツ写真の世界で定番カメラといえば、キヤノンのEOS-1シリーズです。高速なAFと高速連写はスポーツ写真の世界でもっともよく使われ、オリンピックやワールドカップのカメラマン席ではキヤノンの白い望遠レンズがずらりと並ぶ光景がよく見られました。
そして、そのEOS-1を受け継ぐミラーレス一眼が2024年に発売されたEOS R1です。
プロ向きのフラッグシップ機なだけに頑丈で大きくてずっしりしますが、新開発の裏面照射積層CMOSセンサーを搭載して、最高で秒40コマの超高速連写を実現。
シャッタースピードは最高で1/64000秒。高感度にも強く最高でISO102400ですから、室内で高速シャッターで撮影できます。プリ撮影機能は20コマまでセットできます。
特にスポーツ撮影の現場で活躍するフラッグシップ機。バレーボールなどネット越しの撮影でもきちんと被写体にピントを合わせる機能やサッカー・バスケットボール・バレーボールに限定されますが、シュートやパスなど特定のアクションを行う被写体を認識してそこに合わせる「アクション優先」、特定の人物を優先して追尾するなど最新の機能も搭載。
もちろん、動物や車、鉄道などにも対応しています。
フラッグシップ機故に価格も108万9000円(キヤノンオンラインショップ。税込)と100万円超え。ちなみに、価格的にもうちょっとなんとかならないかという人は、EOS R6 Mark IIもいいでしょう(31万9000円)。こちらはAFやイメージセンサーの速さではEOS R1にかないませんが、秒40コマの超高速連写に対応しています。
秒50コマの超高速連写が可能なOM-1 Mark II
超高速連写が得意で価格的にも手頃なカメラといえば、筆頭はOM SYSTEMのOM-1 Mark IIです。センサーサイズはマイクロフォーサーズ。35mmフルサイズに比べるとイメージセンサーサイズが小さく(約1/4)、画素数や高感度性能では不利ですが、その分レンズも含めた撮影システム全体をコンパクトに収められ、機動力に優れています。
OM-1 Mark IIの連写性能はAF/AE追従の場合で最高秒50コマ。AF/AE固定(1枚目で固定される)なら秒120コマも実現できます。秒50コマを実現するには同社純正の対応レンズ(現状7本)が必要ですが、本格的に超高速連写を行うなら必要なレンズばかりといっていいでしょう。
プリ撮影機能(プロキャプチャー機能と呼んでます)も搭載しており、決定的瞬間も逃しません。
被写体検出AF性能は、ソニーなどトップメーカーに及ばないところもありますが、コストパフォーマンスが高い超高速連写機なのは間違いありません。価格は30万5800円(オンラインストア。税込)です。
頑丈なのもいいところ。防塵防滴耐衝撃に優れており、土砂降りの中で撮っても平気なのもよい点です。海辺で撮影したあとで水洗いしても大丈夫(責任は持てませんが)。
APS-Cサイズ機のスピードスターは富士フイルムのX-H2S!
富士フイルムのカメラはフィルムシミュレーションを中心とした個性的でアーティスティックな画作りがウリと思われがちですが、じつは超高速連写が得意なカメラもラインアップしてるのです。APS-Cサイズセンサーの高速モデルといえばこれが筆頭と言えましょう。
それが2022年発売のX-H2S。Xシリーズのハイエンド機X-Hシリーズは高画素モデルのX-H2と高速モデルのX-H2Sの2本立てで登場しました。
X-H2Sは約2616万画素と十分な画素数を持ちつつ高速読み出しが可能な、裏面照射積層型のX-Trans CMOS 5 HSを採用。電子シャッター時の歪みもほとんどなく、シャッタースピードは最高で1/32000秒、連写速度はAF/AE追従で約秒40コマと超高速。プリ撮影機能もしっかり備えています。
また、動物・鳥・車やバイク・飛行機・電車と被写体検出AFも装備。
価格はAPS-Cサイズとはいえハイエンド機なので38万3900円(フジフィルムモール。税込)と少々お高めですが、富士フイルムならではのフィルムシミュレーションの画作りと、高速さを併せ持つカメラです。
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