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APACHELOGFORMAT
「APACHELOGFORMAT」は,その名の通りApacheのLogFormatと同じ文法でログ書式を指定するためのオプションである。ApacheのLogFormatディレクティ ブの「"」から「"」までの間の文字列を,AnalogのAPACHELOGFORMATで「(」と 「)」でくくって指定する。たとえば,ApacheのLogFormatが次のように,

LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common

 として指定されている場合には,AnalogのAPACHELOGFORMATは,

APACHELOGFORMAT (%h %l %u %t \"%r\" %>s %b)

 と指定する。

 Apacheのログ書式を自分でカスタマイズしている場合には,こ のオプションを使用して指定することができるのだ。基本的にはApacheのLogFormatの指定をカットアンドペーストしてくれば特に問題ないだろう。

 なお,APACHELOGFORMATによる書式指定方法は,ApacheのLogFormatの文法と同じため,詳しくはApacheのマニュアルを参照してほしい。

 ただし,ApacheのCustomLogで利用される「%{Referer}i」や, 「%{User-agent}i」といった指定方法は,APACHELOGFORMATでは利用できない。このため,ログ形式にこれらの指定を行っている場合には,APACHELOGFORMATではなく後述するLOGFORMATで指定する必要がある。

LOGFORMAT
 LOGFORMATを利用すると,Apache以外のWebサーバを利用している場合のロ グ書式を指定することができる。書式を,「(」と「)」で囲って指定する書式は,APACHELOGFORMATと同じである。

 また,LOGFORMATを使った場合の書式指定には,以下のような要素を利用することができる。

%S クライアントのホスト名またはIPアドレス
%s クライアントのIPアドレス
%r リクエストされたファイル
%q QUERY_STRING
%B ブラウザ名
%A ブラウザ名(スペースを「+」に置換したもの)
%f 参照元(リンク元)
%u ユーザー名
%v バーチャルドメインのホスト名
%d 日(数字)
%m 月(数字)
%M 月(英字3文字)
%y 年(西暦下2桁)
%Y 年(西暦4桁)
%h
%n
%a 午前(A)もしくは午後(P)
%U 現時刻(1970年からの秒数)
%b 転送バイト数
%t 処理時間(秒)
%T 処理時間(ミリ秒)
%c HTTPステータスコード
%j ジャンク(無視される。空でもよい)
%w 空白文字(1つ以上のスペースかタブ)
%W 空白文字(0つ以上のスペースかタブ)
%% 「%」自身
\n 改行
\t タブ文字
\\ 「\」自身

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