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カーネル再構築の前にUSBコントローラを確認しよう

 カーネルを再構築してUSBを有効にする方法を説明しよう。

 どのようにしてカーネルのUSB機能を有効にするかは,前述のようにカーネル2.2系とカーネル2.4系で異なる。ここではカーネル2.4系について説明する(カーネル2.2系については後述のCOLUMNを参照のこと)。

 なお本稿では,カーネルの再構築の方法のすべてを解説していない。カーネル再構築に関する全般的な説明は,別稿「カーネル2.4アップグレードガイド」に詳細を述べているの参照してほしい。

 また,以下の説明ではRed Hat Linux 6.2日本語版を,原稿執筆時点におけるカーネル2.4系の最新版「カーネル2.4.7」にアップグレードしたものを例に挙げ説明している。手順そのものは,ほかのディストリビューションでもほぼ同じだが,細かい点が異なる点を注意してほしい。

USBコントローラの種類を確認する
 USBの設定をする前に,自分のパソコンがどのようなUSBコントローラを搭載しているのかを調べておいたほうがよい。なぜならばUSBコントローラには,「UHCI」と「OHCI」の2種類があるためだ。

 UHCIとOHCIのどちらであるのかを調べる方法は幾つかあるが,いちばん手軽なのはlspciコマンドに-vオプションを付加させて実行することだ。

# /sbin/lspci -v

 lspciコマンドを実行すると幾つかの項目が表示されるが,そのなかに「USB Controller」の項目が次のように含まれているはずだ。

00:07.2 USB Controller: Intel Corporation 82371AB PIIX4 USB (rev 01) (prog-if 00 [UHCI])
Flags: bus master, medium devsel, latency 32, IRQ 3
I/O ports at 7800

 上記のように「I/O ports at xxxx」と表示されていればUHCIだ。もし「Memory at xxxxxxxx」と表示されていればOHCIと判断できる。

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