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ユーザーやグループの設定
(redhat-config-users)

 ユーザーやグループの設定をするためには,「ユーザー管理」「ユーザー情報」「パスワード変更」のいずれかのツールを利用する。

レッドハット ユーザマネージャ(redhat-config-users

 ユーザーやグループの追加,編集,削除をするためには,「レッドハット ユーザマネージャ」ツールを使う。このツールでは,登録されたユーザーやグループが下画像のように表形式で表示される(Fig.7)。

Fig.7■レッドハット ユーザマネージャ
Fig.7

 このツールでは,/etc/passwdファイルや/etc/shadowファイル,/etc/groupファイルや/etc/gshadowファイルが編集される。

 たとえば,/etc/passwdファイルは次のように,設定項目がコロン(:)で区切られて各ユーザー(アカウント)が登録されている。

root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin
lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
…以下略…

 「ユーザのプロパティ」では,各ユーザーのプロパティを編集するもので,下記の場合「amanda」というユーザー環境が記述されている行を読み込み,「:」で区切られた個々の項目が編集されるのだ(Fig.8)。

Fig.8■ユーザプロパティ
Fig.8

 編集結果は,すぐに/etc/passwd,/etc/shadow/etc/group,/etc/gshadowファイルに反映される。GUI設定ツールでは,既存のこれらのファイルを正しく読み取って編集することができるので,手作業でこれらのファイルを編集した場合にも問題となることはない。


/etc/passwdファイルはユーザー情報を示したファイルであり,/etc/shadowファイルは,/etc/passwdファイルのパスワード部分を暗号化したものを記載しているファイルだ。両ファイルは同期されているため,手作業で/etc/passwdファイルや/etc/shadowファイルを編集することは推奨されない。手作業で編集したいのであれば,通常vipwコマンドを利用しなければならない。

ユーザ情報(userinfo)とパスワード変更(userpasswd

 「ユーザ情報」では,rootではない一般ユーザーが自分のユーザー情報を書き換えるために利用する設定ツールだ(Fig.9)。この設定内容は,/etc/passwdファイルに反映され,fingerコマンドで確認できるユーザー情報となる。

Fig.9■ユーザー情報
Fig.9

 また「パスワード変更」ツールを使うと,パスワードの変更ができる。この変更は/etc/shadowファイルに反映される(Fig.10)。

Fig.10■パスワード変更
Fig.10

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