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Kernel hacking

 ここでは,カーネルを自らカスタマイズ(この行為を特にカーネルハッキングと呼ぶ)する場合に便利な機能を設定する。特定のキーを押した際に,カーネルの動作情報が書き出されることで,動作状況を把握することができるようになる。通常の運用であれば,このような機能は必要ないだろう。標準設定では無効になっている(Fig.40)。

すべてを設定し終えたら…

 ここまでで,すべての項目について紹介を終えた。以上の設定を再度見直して,[ESC]キーを何度か押してみよう。すると,Fig.41のような表示が現れて,設定した環境を保存してもよいかが問われる。このまま保存してよいのであれば[Yes]を選択する。続いて環境が保存された後に,make menuconfigが終了してコマンドプロンプトに戻る。もしも[No]を選択した場合には,環境は保存されずにmake menuconfigが終了する。

 再度環境設定をしたいのであれば,再びmake menuconfigを実行すればよい。納得がいくまで繰り返すことも可能だ。この際,設定内容は標準に戻るのではなく,以前に設定した内容がそのまま残っている。

 設定内容をすべて破棄して標準の状態に戻してからmake menuconfigを実行したいのであれば,make menuconfigを実行する前に,make mrproperを実行しよう。これにより,設定した内容は消されて標準状態に戻される。


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