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いよいよカーネルコンパイルする

 いよいよ山場となるカーネルのコンパイル作業に移ろう。それにはまず,コマンドラインから次のように入力する。「;」は2つのコマンドを続けて指定する場合に使う。

$ make dep ; make clean

 make depは環境設定を反映させる,make cleanはコンパイル前に中間作業でできたファイルを削除するという意味だ。これにより,コンパイルの準備が整う。

 最終的にコンパイルするには,次のようにmake bzImageを実行する。

$ make bzImage

 カーネルのコンパイルには,CPUスピードに依存するがしばらくの時間がかかる。最新のPentium4クラスであれば,5分〜10分程度で完了するものの,少々旧型のパソコンでは1時間程度かかることもある。コンパイル中は,画面にかなりの量のメッセージが表示されるが,無視してかまわない。

 コンパイルが終了すると,作成されたカーネルはカレントディレクトリ下のarch/i386/bootディレクトリに「bzImage」というファイル名でできあがる。次のようにlsコマンドを実行し,bzImageファイルを調べてみよう。ファイルサイズやタイムスタンプを確認すれば,正しくカーネルが作成されたかどうかを知ることができる。

$ ls -al arch/i386/boot/bzImage
-rw-rw-r--1 osawausers 798596 Jan 29 05:52 arch/i386/boot/bzImgage


One Point!

bzImageファイルのファイルサイズは,make menuconfigにて設定したカーネルの環境設定によって異なる。

モジュールをコンパイルする

 カーネルコンパイル作業が終了したら,次にモジュールファイル――つまり,カーネルの環境設定オプションにて[m]キーを押し,モジュールとして組み込むように選択した部分――を別途コンパイルする必要がある。それには,make modulesと入力すればよい。

$ make modules

 モジュールのコンパイルも,カーネルのコンパイルと同じくCPUパワーに依存するがしばらくの時間を要する。


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