27 / 32

モジュールをインストールしよう

 次に,コンパイルを終えたモジュールをインストールする作業が待っている。これ以降は,実際にLinuxにインストールされているモジュールファイルやカーネルのファイルを書き換える作業になる。そのため,失敗をしてしまうと後戻りすることはできないため,理解した上で慎重に作業をしよう。

 以降の作業は,rootにログインをして操作する。そこでまず,suコマンドを使ってrootユーザーとしてログインしよう。

$ su
Password: rootユーザーのパスワードを入力

 モジュールをインストールするには,rootユーザーになってからmake modules_installを実行すればよい。しかし,そのままでは既存のモジュールファイル――つまり,カーネル2.2で動作しているモジュールファイル――がすべて上書きされることになってしまう。これでは,カーネル2.4へのアップデートに失敗した場合に戻すことが困難になってしまう。そこでバックアップを取っておくことが望ましい。次に,その方法も紹介しておく。

 モジュールファイルは,/lib/modules/ディレクトリの下に含まれる。実際にlsコマンドを使って調べてみると分かるが,/lib/modulesディレクトリ下には,Linuxのカーネルバージョン番号の名前が付けられたディレクトリがある。その中にモジュールファイルが格納されている。

【Turbolinux Workstation 6.0の場合】

# ls /lib/modules
2.2.13@2.2.13-33/

 上の例は,Turbolinux Workstation 6.0の場合であり,Red Hat Linux 6.2やVine Linux2.1では結果が異なるので注意してほしい。

【Red Hat Linux6.2の場合】

# ls /lib/modules
2.2.14-5.0

【Vine Linux 2.1の場合】

# ls /lib/modules
2.2.17-0vl10/

 いずれのディストリビューションであっても,前述したようにこのディレクトリ下のモジュールファイルはバックアップしておくことが望ましい。次のようにすれば,現在のモジュールファイルをmodule-oldという名前で保存しておくことができる。

【Turbolinux Workstation 6.0の場合】

# cp -r /lib/modules/2.2.13-33 /lib/modules/module-old

【Red Hat Linux6.2の場合】

# cp -r /lib/modules/2.2.14-5.0 /lib/modules/module-old

【Vine Linux 2.1の場合】

# cp -r /lib/modules/2.2.17-0vl10 /lib/modules/module-old

 もし,カーネル2.4へのアップデートに失敗した場合には,このようにして作っておいたバックアップ「module-old」ディレクトリ内のファイルを,2.2.13-33ディレクトリ(Turbolinux Workstation 6.0の場合),2.2.14-5.0ディレクトリ(Red Hat Linux 6.2の場合),2.2.17-0vl10ディレクトリ(Vine Linux 2.1の場合),にそれぞれコピーして戻せば復旧できる。

 さて,話をモジュールのインストール方法に戻そう。

 前述したように,モジュールをインストールするには,make modules_installと入力すればよい。

# make modules_install

 この作業によりコンパイルしたモジュールファイルがシステムにインストールされる。


前のページ | 次のページ